太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

7E2D3438-3A55-407D-9A8C-6D0467AC746D
2019年9月1日に佐渡島で行われたトライアスロン完走証を持った加藤先生(夏期観測反省会の懇親会席上で)

加藤俊吾理事(首都大学東京・准教授)が、先日の運営委員会で学術科学委員長に選出されました。2007年の最初の夏期観測からずっと毎年参加して、オキシダントなど基本的な大気化学成分の観測を続け、そのデータの公開で研究者全体の利用に貢献してこられましたが、来年からは山頂研究の中心を担われることになります。

いつも物静かで控えめ、シャイな感じのする加藤先生ですが、実は知る人ぞ知るトライアスロンの「鉄人」なのです。

トライアスロンは、1日でスイム (水泳) ,バイク (自転車) ,ラン (ランニング) を行ない,3種目の所要合計タイムを競う競技ということですが、中でも佐渡国際Aタイプ(ロング)は国内最長のコースで、最も人気が高い大会といわれているそうです。

その内容が半端ではありません。
  • スイム(水泳)    4.0km=50㍍プールを40往復の距離
  • バイク (自転車) 190.0km=東京ー静岡間(180㌔㍍)よりも10㌔も長い距離
  • ラン (ランニング)42.2km=フルマラソンとほぼ同じ距離
  • トータル       236.2km
bike01

トータル236㌔㍍は、東京から東海道新幹線で行くと静岡の次の掛川を超えてしまう距離になります。早朝6:00に水泳でスタートし、自転車、そしてランニングが完走し終わったのがなんと夜の7時38分だったとのこと。

今回スタートした人は1008人、完走者734人(完走率72.8%)でしたが、加藤先生の総合記録は13時間38分34秒、堂々の260位です。

DDBF34F7-03AC-4D37-9750-E322BC398A19
 佐渡国際トライアスロン(Aタイプ)完走証。総合260位とあります  


夏の間に富士山頂でおこなっていた作業が高所トレーニングになっていたので、無事完走できました。
 (加藤俊吾) 

ここでも控えめな加藤先生らしいコメントです。そういえば、この夏期観測では加藤先生は6回も富士山頂に上がっていますが、密かに高所順応トレーニングも兼ねておられたのでしょう!? これからの山頂研究にもこのパワーが生かされるに違いありません。

157vf81298
 トライアスロン専門誌『Triathlon LUMINA』最新号の写真。指さしている赤い帽子のランナーが加藤先生

(広報委員会)

※なお、トライアスロン専門月刊誌『Triathlon LUMINA』No.63 (2017年1月) に「大気を観測する研究者とトライアスロンとの意外な接点」と題して、加藤俊吾・首都大学東京准教授の記事が掲載されました。

【関連記事】


1A4B8E66-E45D-47B9-B040-A2D588EDC319

夏の観測が終わって初めての運営委員会(通算104回)は12名の理事、監事1名、事務局3名の出席で東京理科大学ポルタ7階で行われました。短い時間ながら今後のNPOの運営に関する活発な議論が行われました。

引き続き、夏期観測の「反省会」が観測に参加した関係者を加えて、同じ場所で17時20分まで、29人の参加者で行われました。運営委員会で新たに学術科学委員長に選任された加藤俊吾・首都大准教授が司会。各自の自己紹介に続いて、今年の山頂での問題点などについて事前に回収したアンケートを加藤先生がまとめたものについて、意見が出されました。
  1. 登山計画: 事務局体制の問題点、計画書様式の改良、トライアルグループの今後など
  2. 山頂 (生活一般): インレットの利用、低酸素・低温という環境での作業など
  3. 御殿場基地: 御殿場基地の在り方、駐車場問題など
  4. 来年度への要望
最後に、広報委員会・片山葉子委員長から、NPOの重要な業績である研究発表情報に関するお願いがありました。

72B7ABFE-B809-495C-9BB5-89D4A48149DD


恒例の懇親会で締めましたが、当日オープンキャンパスで市民講座も担当された忙しい理科大・三浦和彦教授のアレンジで16名が集まり、賑やかに今年の夏期観測の締めくくりとなりました。

なお、反省会の翌日、今年初めて参加されたY氏より事務局に以下のメールが寄せられましたので、ご紹介します。これまで13年続けてきた夏期観測について、私たちの気づかなかった角度からのご意見であり、今後の山頂管理運営のあり方を検討するうえで貴重なヒントになりそうです。

今回の反省会の内容も参加する人の意識の相違から、色々なご意見があったと感じます。

私自身が感じたことは、富士山測候所を活用する会事務局がホスト側、研究者がゲストとの認識が強く、考えの相違が生まれたのではないかと分析します。

災害時の避難所開設に例えるなら、避難所開設する人も被災者避難してくる人も被災者です。避難所運営が上手く行っている場所は、避難してくる被災者がホスト側に立っているところです(同じ被災者なのでみんながホストでゲスト/お客様ではない)。従って、高所(極地)での研究者もホストであるべきでありゲスト(お客様)ではないということです。

各研究者も研究内容を深掘りするように、最低でも富士山頂での作業はリスクが伴うことを理解し、『安全の手引き2019』を熟読した上で参加すべきと思いました。参加者全員がホストの気持ちを持てば、それらのご意見は必ず減少すると仮定できると信じています。

ご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。


(広報委員会)
 


436DFC15-0961-4391-BBDA-C6300DF182F1
  宮城さんが大切に育てたたった一つ生った茄子

今年の御殿場事務所は初めて、一軒家を借りて通年で観測の基地にも使うという構想で始まりました。富士山が正面に見える2階では富士山環境研究センターの観測装置がすでに稼働していますが、御殿場市新橋の住宅街にあるこの事務所は、大家さんが丹精された裏庭もあります。
IMG_1632
    御殿場市新橋の新しい御殿場事務所
御殿場のナス
  裏庭を利用して、御殿場班は茄子とキュウリの栽培に挑戦しましたが・・・


65BEA8D6-5840-457B-BBCC-A6D80A50BD44
  川原シェフによる焼きナスは市販の茄子よりもぐっと濃い味がしました

8月31日、山頂の観測を終了して下山した山頂班の皆さんを迎えて、宮城さんが今年唯一の成果を収穫して、山頂班の川原シェフが焼きナスに調理して関係者ひと口ずついただきました。東京事務局から事務連絡に行った鴨川事務局長と土器屋もお相伴に預かりましたが、市販の茄子よりぐっと濃い味がしました。

今年の御殿場は例年と違って、部屋も多く、居住性もよくなり昨年よりも多くの利用者があった模様です。その分御殿場班も大変ですが、今年は東京事務局のピンチを山頂班と協力してカバーしていただけたと思っています。
 (広報委員会)

このページのトップヘ