太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

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(写真) 受賞講演を終えて

5月24日(月)国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で開催された日本気象学会2010年度春季大会で、岩坂泰信理事の気象学会藤原賞受賞講演を聴いてきました。

「エアロゾル・黄砂 大気科学・気象学における居場所」というタイトルで、エアロゾルと言う言葉がまだ市民権を得ていなかった時代から、一貫して大気エアロゾルの研究を続け、ライダー(レーザーレーダー)の創成期からの応用、対流圏、成層圏におよび、南極、ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠などフィールドを重視した研究などユーモアを交えた講演でした。

著書「黄砂、その謎を追う」は入試問題にもなったとか。講演について詳しく知りたい方はパワーポイントを頂いてありますので事務局までご連絡下さい。

関連ニュースリリース>http://npo.fuji3776.net/publicity/news/news20100513.html

5月16日(日)、早稲田大学理工学部(新宿区大久保)において、第5回通常総会が開催されました。

冒頭、中村徹会長から「今年から気象庁との新たな山頂庁舎の借用契約の更新により、第2ステージに入ることになるが、財政的には大変厳しい状況が続く。社会の期待にこたえて新しい体制の下、当会を発展させたいので会員の皆さまのご支援をいただきたい」とのご挨拶がありました。

引き続き議事にはいり、平成21年度事業報告、平成22年度事業計画、定款の変更、および理事の選任について決議されました。今回は役員改選期にあたり、定款変更で理事の定員を25名から30名に増やし、体制の強化がはかられました。

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総会に引き続き開催された第2回理事会で理事長に畠山史郎理事を選任。

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畠山新理事長のご挨拶。

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総会のあとに開催された片山葉子理事(東京農工大教授)による特別講演「富士山とCOSのはなし」。

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 成果報告会にテレビ局が取材に入るのは初めてのこと

3月25日(日)富士山測候所を活用する会と東京理科大学東京理科大学総合研究院大気科学研究部門の共催で第11回成果報告会が開催された。会場は神楽坂にある東京理科大学の森戸記念館。この界隈によくある隠れ家のように路地の引っ込んだ所にあるので、初めての人にはわかりにくい。ストリートビューで確認して来たという方もいた。

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さて、今回の成果報告会はNPOが富士山測候所で観測を開始して10周年を迎えた2017年夏の研究成果を中心とした発表である。発表件数はは35件(口頭発表15件、ポスター発表20件)、研究機関や大学の研究者のほか、企業の製品実証実験、学生を対象とした公募で選ばれ参加した大学生、先生と一緒に研究にあたった高校生なども発表。研究対象も大気化学と雷・大気電気の2大グループを始め、医学、教育、防災、実験など       含めてとても実にバラエティに富んだものとなり、改めて富士山測候所の活用の裾野の広さを感じさせた。

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成果報告会実行委員長の鴨川仁・学術科学委員長(東京学芸大学准教授)が第2セッションの最後に時間を割いて、「2017年度富士山測候所活用成果の概要および今後の展開」と題して夏期観測・成果報告会の総括をした。
①大気科学と 雷/大気電気(2大利用グループ)のノウハウ、分野横断型研究や萌芽的な研究への展開
②登山医学グループの参加数再増加
③低消費電力のセンサー/ロガーを活用し第2次越冬観測ブーム
④教育成果として学生公募や高校生の参加、高大連携プロジェクト
⑤火山噴火防災に資する研究
⑥企業の製品実証実験 などである。

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今年の夏期観測に向けてすでに第1次公募は終わり、来週4月2日から第2次公募と学生を対象とする学生公募がはじまる。また、今年の夏からはこれまでは一部のグループでしか利用をしてこなかった中腹にある太郎坊基地(標高1400㍍)も新たな研究拠点として積極的に研究利用に供することになり、すでに手を挙げている大学の方々も報告会に参加し、理解を深めていただいたようだ。

なお、成果報告会の参加者は助成団体、報道関係者などを含め77名で、初めての参加者が30名もいて、新たな息吹が感じられた。これから始まる第2次公募で、山頂と麓の太郎坊も含めて富士山全体を研究の場として様々な研究でさらに有効に活用されることを願っている。

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 懇親会

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