太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

早いもので、7月12日(月)に開所した富士山測候所における2010年度の夏期観測・研究は、8月27日(金)までに全ての研究グループの撤収を完了。富士山測候所は8月30日(月)午前10時に商用電源を断、午前11時45分に閉所しました。

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この間、山頂に機材を上げて観測を続けてきた大気化学や放射線科学のチームは、そのほとんどが8月25日に上山。機材のパッキングをし、翌26日朝ブルに積み込み、下山して太郎坊で積み下ろし。

撤収を終えた研究者の皆さんから寄せられたメッセージからその一部をご紹介します。
Date:    Mon, 23 Aug 2010 14:59:20 +0900
Subject:    [sanchousanka][00152] 信大・北大班お礼
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本日、信州大・北大グループ全員、無事下山しました。
天気にも恵まれ、白山岳付近において目標としていた深さ約10m(9.7m)の地温観測孔の掘削に成功しました。

また、永久凍土実測のための地温測器の設置ほか、既存測器のデータ回収・修理や物理探査など、予定していたすべての作業を終了させることができました。

池田(信州大)

Date:    Thu, 26 Aug 2010 09:22:19 +0900
Subject:    添付ファイル[sanchousanka][00160] 8/25山頂前での集合写真
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お世話になります。JAMSTECの竹谷です。昨日、首都大加藤さんとJAMSTECの4人が無事下山しました。横浜へは休憩を含めて午後8時頃帰宅しました。

パッキングを終え、14:00に下山を開始できました。日帰りというスケジュールということで、他の研究班の皆様にいろいろとご配慮いただき大変感謝しております。本当にありがとうございました。

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Date:    Thu, 26 Aug 2010 10:17:50 +0900
Subject:    Re: [sanchousanka][00161] 8/25山頂前での集合写真
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滋賀県大の永淵です。
荷下ろしでは皆様にいろいろお世話になりました。大変感謝しております。また、山頂班の方々には滞在中いろいろお世話になり、有り難うございました。昨夜23時頃、人も荷物も無事大学に到着いたしました。
気象データはなるべく早く皆様に配信いたしますので、しばらくお待ちください。

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荷物の受け取りのために遠路、彦根から来てくれた滋賀県立大の学生

Subject:    大気化学G:大河内隊 終了報告
Date:    Fri, 27 Aug 2010 12:00:17 +0900

大河内です.おはようございます.
御連絡が遅くなりましたが,大河内隊は昨日無事に荷下げ作業を終 えまして,18時半過ぎに大学に到着致しました.

今年の観測では滞在中に梅雨明けがあり,集中観測期間は短かった のですが,なかなか面白いサンプルがとれました.昨年度も7月中 はかなり天候が荒れていましたが,全般的に昨年度に比べると”綺 麗な”雲水がとれています.大気のほうでは,梅雨明けとともに, 酸性ガスおよびエアロゾルともに濃度上昇が見られました.

山頂滞在中には,岩崎さん,山本さん,村上さん,保田先生,鴨川 さんともいろいろとお話が出来て大変有意義でした.これから地上 でさらに話をつめて,実行に移せればと考えております.村上さんはアイデアマンで,来年度のNPO活動が楽しみですね.南極食をいただきまして,誠にありがとうございました.学生と試食させていただきます.それと,宇宙パンツの話も大変よかったで すね.実験結果を伺うのを楽しみにしております.

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ゴールしたばかりの東京理科大と早稲田大の学生。

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やや遅れて、隊長も到着。

Date:    Fri, 27 Aug 2010 13:42:32 +0900

Subject:    [sanchousanka][00164] 宇宙線G 終了報告

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先ほど鴨川先生が太郎坊に到着したとの連絡を受けました。

これで今夏の作業は終了しました。最後は下山直前までバタバタしてしまいましたが、今回の目標であった通年観測を何とか開始することができました。(いつまでデータが取れるかは別として・・)

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3号庁舎2F西側に設置した通年観測用の無線LANアンテナ

Date:    Sat, 28 Aug 2010 10:41:49 +0900
Subject:    [sanchousanka][00169] 村上G長期滞在終了のご報告

村上です。
途中1日だけ下界に降りましたが、昨日をもって3週間の測候所での長期滞在を終了いたしました。うだるような暑さの中で、冬物の洗濯物を干しながらこの3週間のことを思い返しています。
山頂では、皆さまにほんとうにお世話になりました。

たくさんの楽しいお話を聞かせて頂き、また生活を助けて頂き皆さまのおかげでいい夏を過ごすことができました。お会いして直接ご挨拶できなかった皆さまにもこの場を借りて心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
(途中省略)
来年度はどのようにNPOに関わっていけるかは分からないところがあるのですが、まずはこの3週間の経験を、なんとかNPOの将来に還元できるように成果とレポートにまとめたいと思っています。

30日からは、今度はエベレスト・ベースキャンプ長期滞在にむけてネパールに旅立ちます。帰国は10月の中旬以降になる予定です。帰国したら、みなさまお酒につき合って下さい。


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御殿場基地事務所から見た夕焼けを背景にした富士山のシルエット。これも影富士のひとつとか?(三樹工業/新井さん撮影)

残念ながら今季は断念します。お騒がせしましたが、まあ、山ではこんなことも有るか、と考えます。ご容赦ください。来季に備えて適宜、トレーニングを続ける所存です。

昨年2009年の7月31日。山本先生(鹿屋体育大学)の被験者として計画していた登山が悪天で中止になったときに、櫃間(ひつま)さまから頂いたメールです。このときすでに次の年に備えておられました。

そして、迎えたことしの夏。7月27日から29日までの行程を終えて、下山直後のおふたりののメールをご紹介します。

鹿屋体育大学の山本です.私たちの班13名は,29日無事下山いたしました.

27,28日はとても穏やかな天気でしたが,下山日の29日はひどい風雨の中の下山となりました.頂上付近の気温が5℃,風速が15mと,ちょうど1年前のトムラウシ山での低体温症による遭難時とほぼ同じ気象条件でした.私たちは下山でしたからまだよかったのですが,この風雨に逆らって登る保田先生は大変だったと思います.

富士登山は,本当に気象条件に注意しなければならない山であることを,改めて感じました.今後,登られる方も十分注意して下さい.取り急ぎご報告まで.


櫃間です。予定通り、27日から29日、登りました。2日目までは最高の天気で、一同感激でした。

3日目は風雨が強く、生越班長と山本教授のアドバイスによって急遽、下山路を御殿場口から富士宮口に変更し、御陰さまで一同無事に下山できました。 われら9人の中には山に不慣れな者もいたので、あの的確なアドバイスがなければ、悲惨なことになっていたかも知れません。本当に有り難うございました。

2年越しで実現した富士登山。大変な天候の中、全員無事下山されたのは何よりでした。さすが「無事登山楽会」ですね?!そして、山本先生も元気な中高年登山者のおかげで良いデータを採ることができたとか。成果が楽しみです。

[関連プロジェクト]
中高年登山者における富士登山時および山頂滞在時の生理的負担度の測定評価/山本正嘉(鹿屋体育大学)
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登山中(休憩中)に心拍計(右腕にはめている器械),パルスオキシメーター(左腕にはめている器械),運動中のつらさ,高山病の症状の度合い,を記録しているところ.

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山頂で体重計に乗り,脱水量を測っているところ.

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測候所内で,心拍数やパルスオキシメーターの値を記録.登山時,山頂(測候所)滞在時,下山時の3つの局面に分け,それぞれの場面で様々な生理応答を測定し,身体にどのような負担がかかっているのかを明らかにする.

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山小屋でくつろぐ。



無事登山楽会(ブジトザンガッカイ)
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現在65~73歳の男女10余人から成る。
その母体は、5年前に小田急線 新百合ケ丘(川崎市麻生区)を中心に集まった退職サラリーマン40余人の親睦団体「かよおう会」である。月一の総会のほか、ボランティア活動、ゴルフ、料理、音楽鑑賞等々、分科会が10余もあって賑やかだ。

会のメンバー以外の人をも加えて、「川崎の母なる川 多摩川を、河口から源流まで、全部自分の足で歩いてみよう」とて、「麻生たまがわ学会」を結成し、20余人が2年かけて、20回の例会で138kmを踏破し、詳しい報告書も刊行した。それらと並行して、「富士山にも登ろう!」となったのは自然の成り行きか。

さいわい、山本正嘉教授(鹿屋体育大)の高所生理学の研究テーマと絶妙に合致して、昨夏(2009)、各自がパルス・オキシメータでの事前データも取り、登るばかりになっていたのだが、悪天のため涙をのんで中止。今夏が再トライである。

この1年間、各自が着実に老化する中で、気力と体力を維持するために、「富士山が良く見える山」ばかりを選んでトレーニング登山を繰り返したのだが、何故か毎回、天気が悪く、憧れの君のお姿には接していない。しかし、それは本番が素晴らしい天気になるためのホップ、ステップだろうと一同、信じている。(櫃間 道夫)

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