太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

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リクルート社スタディサプリ「学問探究BOOK」は、日本全国の大学の研究者のなかから101名を受験生に紹介するという本です。その101名の中に、本NPO理事の早稲田大学・大河内先生が選ばれました。





研究テーマは大気中に含まれる化学物質を長期にわたって観測してこられたという内容です。意外なことに、富士山山頂では大気の汚れが観測されています。この汚れは一体どこから来るのか?を研究のきっかけや、地球環境に対する想いが大河内先生の言葉でわかりやすく解説されています。

学問探究BOOK2

「継続は力なり」「調査や分析は他人に任せず自分でやり続ける」という素敵な言葉がとても印象に残ります。未来の研究者を目指そうとする若人に、大いに勇気を与えてくれる記事になることでしょう。

大河内先生の益々のご活躍をお祈りいたします。

(広報委員会)


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 富士宮口から登山した米持真一・埼玉県県環境科学国際センター担当部長一行を待ち受けていたサプライズ


例年になく長い梅雨はまだ明けないようですが、久しぶりの青空が見えた7月25日(金)。この日は、大気化学関係の各グループは集中観測の真っ最中。観測機器の点検などのために山頂に登ってくる研究者、作業を終えて山頂を降りる研究者等が行き交い、山頂の活動も一段と活発になっていました。

いまから13年前(2007年)から始まったNPOによる旧富士山測候所を利用した夏期観測。この年は公式サイトの沿革には「8 課題で212人が利用した」との記述があります。
第1期(2007年-2009年)
研究公募を開始―手探り状態で始めた測候所の活用

2007年に気象庁による「富士山測候所の庁舎の一部貸付」の公募に応じて、入札し、同じく入札したA社が「利用条件が厳しすぎる」という理由で辞退したことによって、本NPOが落札しました。借用の条件としては「原則として研究(教育を含む)を目的とした利用に限る」「電源使用はすべての経費をNPOが持つ」「研究者等の滞在は夏期2ヵ月に限る」というものです。

この年は、何もかも初めての経験で慣れない研究者たちが、測候所で非常勤勤務の経験のある登山家を雇用して安全を確保し、手探りで管理運営を行いましたが、7-8月の間に8課題についての研究が行われ、延べ212人が山頂の測候所に滞在しました

2008年は、前年の成功によって、多くの利用希望が殺到しました。この年からNPOが研究希望者を公募し、科学的価値と安全性を基準に利用者を選別することで測候所の開放的な利用を目指しました。
公式サイト>会について>沿革より
この年以降は、毎シーズン300人から500人の研究者等がコンスタントに参加し続け、実はこの日、その累計人数がついに5000人の大台に到達しようとしていました。


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 夏期観測参加者数の年度別推移と累計を示すグラフ *2019年度は7月25日現在までの数値です。

前日(7月24日)までの利用者が4988人に達し、7月25日に登ってくる人の中に5000人目の方がいることを知っていたのは、登山届を管理している鴨川事務局長・東京事務局と山頂班・御殿場班だけ。

そのため、山頂ではちょっしたサプライズのイベントとなりました。5000人目になったのは米持真一・埼玉県環境科学国際センター担当部長でした。山頂でPM2.5の観測を行っており、この日はその機材の点検などのために同僚等と富士宮口を早朝に出発しました。

山頂で待ち受けていた鴨川仁・事務局長からそのことを知らされ、祝5000人達成のバナーを囲んで記念撮影したのが最初の写真です。このニュースは静岡新聞の記事として7月26日の朝刊の社会面にも大きく取り上げられました。


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 静岡新聞7月26日(金)朝刊社会面

本NPOは2007年から7月10日から富士山頂の研究活動を始め、おかげさまで13年目の夏を無事故で迎えています。米持先生は2010年以来、山頂でPM2.5の観測を続けてこられ国際的な山岳や都市の大気共同研究でご活躍中ですが、10年目の夏には思いがけない幸運が待っていたようです。今後、益々のご研究の発展を祈ります。

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日中韓同時観測による長距離輸送されたPM2.5/PM1の化学組成解明
米持 真一(埼玉県環境科学国際センター)

中国における大気汚染物質は改善が見られるが、長距離輸送による日本や韓国への影響が懸念されている。本研究では、東アジア地域のPM2.5の長距離輸送現象や夏季の関東地域の大気汚染への影響を解明するために、富士山頂において、PM2.5の連続自動採取装置を用いて採取し、主に金属元素成分に着目した化学組成分析を行う。試料採取は日本(埼玉県加須市、東京都新宿区)、中国(北京市、上海市)、韓国(済州島)で同時に行う。なお、本年はPM1に特化した観測を実施する。

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プロジェクト2019概要より

なお、今年は8月13日に夏期山頂研究活動700日目を迎えます。これまで、無事故で続けてこられたことは皆様の、ご支援とご協力のたまものです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(広報委員会)




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       事務局に送られた賞状

「気象文化大賞」は 「気象の減災・自助・共助、経済的利用、環境問題などへの対応における実用的な気象研究・活動について、新たなる研究・活動を行おうと計画している、『個人』および『団体』のこれからの発展を願い『気象文化大賞』として表彰し、研究・活動について助成をする」 というものになります。
 昨年畠山史郎理事長が「富士山頂から地球環境問題の最先端を発信する」で受賞したのに引き続き今年もいただけたのは皆様のご支援のお陰です。

 今回助成をうけるテーマは「火山噴火に備えた富士山での大気観測」というタイトルです。 日本列島には数多くの火山が存在しており、富士山も噴火が懸念されている火山の一つです。2014年の御嶽山の急な予期せぬ噴火においては多くの登山者が犠牲になりましたが、より多くの登山者が訪れる富士山が噴火した場合には、甚大な被害が生じることが予想されます。そのため、突然の噴火による被害を少しでも軽減するために、富士山(山頂の富士山特別地域気象観測所および山麓の太郎坊)において火山性ガスの常時モニタリングのために、微量ガス全般を測定することは大切です。そのため SO2と同時に、COおよびO3の測定データをリアルタイムで発信するシステム構築の研究を行い、災害対策に生かすことを目的としています。 夏季は富士山頂でも商用電源が利用でき、大型の大気観測測定器での火山性ガスの測定結果をリアルタイム配信を行います。
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   山頂で測定してホームページにリアルタイムで載せているデータ

 しかしながら、夏季以外では商用電源が利用できません。そこで、小型小電力の測定器とバッテリーを用いて富士山頂での測定結果を行い、SONYセミコンダクターソリューションズが開発したELTRESを用いてリアルタイムで測定データを通信して、無人越冬観測を行うようにします。 現在、実験室にてELTRESでのデータ通信のテスト中です(写真)。 ****
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  実験室で通信テスト中のELTRES
(学術科学副委員長・加藤俊吾)

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