太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

471077222351372340
 新7合目付近(撮影:村田浩太郎)

9月2日徒歩登山で撤収作業を予定している鴨川専務理事らの雷グループ・村田浩太郎・埼玉県立環境科学国際センター研究員からの写真です。

471102719861194789

471102774940533125
 山頂富士館まえ(撮影:村田浩太郎)

「結構にぎわっています」

山頂では、前日上山した鴨川専務理事らによって、7月2日から長く御来光カメラとして活躍したライブカメラの停止と撤収が行われました。9月2日 13時57分25秒、これまでライブカメラを見て下さっていたみなさまに一礼してスイッチが切られ、今年のライブカメラ中継は終了しました。(Instagram参照



なお、同時に通年カメラ運用へのテストも山頂で行われており、近くその結果をご報告できそうです。

9月4日、本格的な悪天のなか、電話関係3グループの撤収に向けて多人数の上山、岩崎洋班長も上山、山頂班は5名になりました。
9月5日、電話関係研究グループ無事撤収を完了しました。

9月5日の長門班長撮影の夕方の美しい影富士です。Instagramには動画も入っています。

373021306_1162843218006773_2894979810420023572_n-1
 9月5日の夕刻長門班長撮影

9月7日8:40受信 岩崎班長から
お早う御座います。今日の朝、夜明け前には南アルプスも見えない位の雲海が広がっていましたが7:00頃から雲海の切れ間に下界が見えてきて、登山者もちらほら。閉所前の静かな時間です。」

相模湾と江の島-1
 相模湾と江の島

浅間山、左下石和温泉辺り-1
 浅間山、左下石和温泉辺り

嵐の前-1
 嵐の前

東京湾と手前に大山-1
 東京湾と手前に大山

9月6日、台風13号が近づいていましたが、山頂は朝から雲に覆われ、昼からは霧雨となる天候でしたが、午前中を中心に登山者も見られた1日でした。
9月7日、山頂は台風養生で忙しい1日でした。8日下山予定の佐藤裕介班員は、業務完了後、一日早い下山。9月8日、日付が変わる頃から、風雨が強まり、台風の影響で山頂班は緊張の夜を明かしました。8日午前中は予想どうりの風と雨で、風速は20メートル以上はあったと思われました。「その中でも、外国人登山者は山頂に登ってくるので驚きを隠せない。」と長門班長は日報に書いています。

台風のために、予定されていたし尿汲み取りなどの作業ができないため、11日(月)に行うことになりました。9日の閉所が台風のために延期になりました。

9月11日 10:04 商用電源断
      10:10 閉所

今夏も無事終了しました。


(広報委員会)

認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


kobo2023
 9月4日 東京管区気象台ウェブサイト より

待ちに待った公募結果が2023年9月4日付で発表されました。
これで、本NPOも今後5年間の活動の基盤ができたことを公表できるようになりました。

96be8b37
 
2007年7月から17年間、気象庁からその一部を借用して研究・教育に活用してきましたが、2023年9月以降の5年間も引き続き借り受けることが、9月1日付で正式に決定されました。

富士山測候所は、2018年9月11日から2023年9月10日までの5年間の契約で本NPOが借り受けてまいりましたが、2023年9月11日以降の新たな貸付については、東京管区気象台が7月25日付で公告していました。本NPOは過去17年間の実績をもとに応募し、9月1日、引き続き借受者となることが正式に決定、9月4日に公示されました。借受期間は、2023年9月11日から5年間(2028年9月10日まで)となり、借受面積については前回と基本的に変更ありません。

465595302859767875

これまでの17年間の富士山測候所の利用者は延べ6000人を超え、高度4000m級での研究が広く研究者に開放されたことで、新しい研究分野への挑戦も拡大しています。特に異分野の研究者同志が情報・成果を共有し合うことで、他に類を見ない新しいタイプの研究施設としての評価も定着し始めました。
これからの5年間には、過去の研究の中から新たに浮上してきた重点的なテーマとして
  ・富士山体を利用した大気マイクロプラスチックの研究
  ・噴火予知を視野に置いた微量気体(SO2,H2S)の広域通年観測
  ・微生物を含む新しい山岳大気エアロゾルの研究
  ・接地線を用いた新しい雷観測の研究
  ・災害時適用を想定した高所医学研究
  ・省エネ型通年ライブカメラ観測装置の試験
などを、従来の越境大気汚染や地球温暖化に関する観測研究、雷および高高度発光現象の観測、避雷技術、宇宙線科学、永久凍土に関する調査研究、日本で唯一の4000m級の高度を生かした高所医学研究、登山者の安全のための通信技術に関する研究、新しい教材の作成等に加えて研究分野の裾野をさらに広げてゆくつもりです。

一方、活動の基盤となっている建物や総延長11kmにわたる送電線施設は前回よりさらに劣化が進行してきており、土砂崩れなどの自然災害の影響もあり、ここ数年は中小規模の補修を繰り返しながら機能維持をはかっているのが実情です。本借受契約でも、これらの補修にかかわる経費は基本的に借受人が負担することになっており、年々本NPOの負担額が増える心配があります。

気象観測と大気観測の長い歴史を刻み、日本の最高峰に存在する二つとない研究環境であるこの貴重な観測所とそれを支える送電線施設が、これからも新しい科学研究と若手研究者を育てる「砦」であり続けるためには、皆様のご理解とご協力が必要です。引き続き多くの方々の強力なご支援を心よりお願いする次第です。

プレスリリース「富士山測候所の借受延長が決定しました」

(広報委員会)

認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

30%IMG_4582-1 (3)

30%IMG4581-1
 8月26日 山頂班撮影

8月26日
8月最後の週末ですが、山頂班からの写真では「午後から一時的に雹がふりました」とのこと。
また、この日は、雷の接近による停電が2回ありました。
27日(日)夕方から風が強くなりましたが、比較的穏やかな一日だったようです。

IMG_4587-1

IMG_4586-1

8月28日夕方
8月28-29日は、初めて山頂で開かれる電気通信大学・柳井啓司教授らの「AI技術に関するセミナー」が予定されており、当日の山頂滞在者にも公開されるという計画です。

28日、柳井教授はじめ11名のメンバーは7合4勺の「わらじ館」に宿泊しました。

29日、10時20分電通大一行、山頂到着。無事にセミナーを開催。
13:00 下山開始。16:20無事御殿場に下山しました。詳しい内容は研究速報や、
成果報告会をご期待ください。

ここから8月29日朝の写真です。

IMG_4591-1

IMG_4592-1
 8月29日朝(撮影:大部良輔) 

「富士館周辺ですが、平日でも登山者が多かったです」大部班員より。
この日、佐藤裕介班員が上山、坂本健二班員が下山しました。

8月30日長門敬明班長上山。
この日は、登山道山頂部分の管理者である環境省による馬の背の手摺の視察がありました。

IMG_4605-1

IMG_4608-1
 8月31日夕方(撮影:大部良輔)

8月31日(木)山頂班大部さんからです
「夕方の写真をお送りします。影富士が大きく綺麗でした。
お世話になりました。明日下山します。」
9月1日、横山勝丘班長が上山、大部班員が下山しました。

いよいよ後一週間を残す最終段階です。安全第一で頑張りましょう。

(広報委員会)

認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

このページのトップヘ