太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

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 東京事務所入り口付近で2023年10月31日)

10月31日お昼前に、芙蓉日記の会のMartin Hoodさんが、スイスのチョコレートを持って東京事務所を訪問されました。福井に一週間の短期滞在のなか、貴重な一日を使って東京事務所までわざわざ日帰りで往復されたのです。

芙蓉日記の会からは、大森久雄様と佐藤政博監事、土器屋理事が参加して、
「ミニ芙蓉日記の会」の雑談をしました。
まず、大河内理事の英紙The Gardianに載った記事の話から始まりましたが、
この新聞は日本でいえば朝日新聞のようなもので、
近年は環境問題を熱心に取り上げているとのことです。
スイス在住の英国人・Matin Hoodさんにとってもガーディアンに載るのは
「大したこと」で前回のブログのお祝いメールになりました。
「第何面のどのくらいの大きさの記事ですか?」という古い世代の質問には、
「紙の新聞ではなくネットで見ている」とのこと。
紙の新聞が減っているのは、やはり世界的風潮であることを再確認しました。

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 富士山環境研究センタースペースで(2023年10月31日)

出版されたばかりの『ようこそ!富士山測候所へ』(長谷川敦著:旬報社、2023)を見ながら、
大河内理事の写真や、佐藤監事の昔話を聞いたり、
近いうちに出版予定のフッド晴美氏の英訳『芙蓉日記・富士案内』の挿絵などについて話が弾みました。
芙蓉日記の会の基礎資料・平凡社ライブラリー版『野中至・富士案内、野中千代子・芙蓉日記』(大森久雄編、2006)の編者である大森氏の説明によると、野中至の『富士案内』の挿絵は、至の友人で画家の中村不折氏の絵から選んだとのこと。
明治の書家・画家として著名な中村不折氏の写真をウェブサイトで確認したりして楽しいひと時でした。

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 中村不折画伯(中央)左:野中至、右:野中恭子(1936年11月3日撮影:『野中至(到)・千代子資料館』より)

トップの写真を含めて、最後に事務所の皆さんも入って記念写真をとりました。

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 東京事務所の事務コーナーで 「2023年10月31日)

夏期観測の反省会も終わり、来年に向けての始動期の秋の一日でした。
(広報委員会)


認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

10月下旬になり、ようやく東京からも富士山がよく見える季節になりました。本当に今年の夏の暑さは異常でした。
次の写真は東京方向から見た富士山です。皆様が一番見慣れたシルエットではないかと思います。

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2023年10月23日の富士山(浦安から)

筆者は勤務先が静岡という事から日本平へはよく行くチャンスがあります。次の2枚の写真は日本平からの富士山です。手前にはお茶畑もあり、典型的な静岡の景色ですね。清水港の風景もよくわかります。
私の娘も小学校の図工の授業で富士山をスケッチした事がありましたが、きちんと宝永山を描いていました。さすが静岡市民です。

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2020年12月18日の富士山(日本平から)

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2021年1月25日の富士山(日本平から)

ところが、富士山のスケッチで、富士宮市の小学生の描く富士山は山頂が尖っているのです。東京から見る富士山のシルエットとかなり違います。次の写真は富士宮市の富士山世界遺産センターから見た富士山です。確かに山頂が尖っており、東京から見るのと印象が大きく違いますね。

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2023年8月29日の富士山(富士山世界遺産センター展望台から)

まとめますと、次のような感じでしょうか。富士山の大きさを実感します。
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山梨県側から見た富士山についてはまた別の機会に。

(文責:長尾年恭)
(広報委員会)

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2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

10月21日秋晴れの土曜日、銀座1丁目の中小企業会館会議室CおよびZoomによるハイブリッド形式で、夏期観測2023反省会が行われました。参加者:会場12名、Zoom12名

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15:00に加藤俊吾理事(学術科学委員長)の進行で、最初に今年のトピックスとして、前回のブログで紹介した御来光カメラの纏めが紹介され、「今年の御来光は思ったより高頻度で見られた」と導入から始まり、次いで、恒例の参加者によるアンケートを紹介しながら、今年の夏期観測を振り返りました。
アンケートの「疑問点」には部屋の環境対策、人数制限などに関するものが多く…

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コロナ対策の現状、室温の違い(1号と2号)などについて今後に向けての疑問や、

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来年への懸念としては、気象庁との新たな契約によって2号庁はの畳部屋が使えなくなること、共有部分をどうするかなど、多くの質問がありました。

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発動発電機の利用を出来るだけ少なくしてほしいこと、気象庁の業者との対応などについても質問があり、今後の課題になりそうです。
各参加者の意見に対して、岩崎洋山頂班長の回答、時には事務局と気象庁の話し合いの内容について、「どうしてほしいかが返ってこない」という苦言も含めて、意見交換がありました。

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山頂の日常に関する本ブログ「夏期観測2023 富士山頂の現場から」にも思いがけない好評をいただきました。

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スライドによる説明の後は、参加者各自の「一言」が、主にZoomで行われました。大河内副理事長グループの英紙ガーディアンにまで掲載されたマイクロプラスチック研究が無事行われ、取材もあったとの報告や、加藤理事グループなどの継続研究、それに加えて、国立環境研の寺尾先生の「初めての体験」や、初めてセミナーを開催された電気通信大の柳井先生のコロナ禍で出来なかったものをやっと成功させた喜びと「青空セミナー」の報告もありました。

電話グループのソフトバンク・松田様、ドコモ・井上様、楽天モバイル・有田様、KDDI・村田様のお話も伺いました。トライアルの東京大学の戸野倉先生は会場から参加され、同じく法政大の学生・望月さんはZoom参加でした。

スライド終了後、電気をつけて三浦理事長の裏方としての経験談、太郎坊での観測などに続いて、ブログ担当の土器屋理事にもマイクが回って、山頂班への協力のお礼と、来年は研究グループの動向をもっと書くための写真提供のお願いがありました。

予定より少し早く16時20分み会議は終了し、後は来年に向けての具体的な雑談になりましたが、例年のことながら、有意義な集まりで、これからデータを整理して成果報告会へ向けて、そして来年の夏期観測へ向けての「一区切り」となりました。

(広報委員会)

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2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

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ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

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