太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

tenth_anniversary_logo_newsx
 夏期観測10周年記念ロゴ

10年前の7月10日、富士山頂には台風が近づいていました。

入念な点検の末に電源がつながり”開所”、NPOによる夏期2か月の山頂の管理運営を宣言し、オキシダントやエアロゾルの測定が再開されたときは、現場は興奮に包まれましたが、不安もいっぱいでした。何もかも初めての経験で、喜びよりも不安の方が大きかったかもしれません。

今日、10年後のこの日を迎えることができ、当初の関係者としては感無量です。若手の研究者が元気で、それなりの成果も上がり、今年は11月に畠山理事長をChair とする国際シンポジウムの主催も計画しています。2007年当時、10年続けられると予想できた人は何人もいなかったでしょう。

ここまで続けられたのは、何といっても観測研究サイトとしての「富士山頂の魅力」と研究者たちの熱意だったのではないでしょうか。ブルなどの地元や山頂管理の登山家たちの希望や協力もあり10年間無事故でやってきました。もちろん、それを資金的に支えた会員の会費や寄附をはじめ、JAMSTECなど共同研究グループ(前半)、後半を中心的に支えた三井物産環境基金や、新技術振興渡辺記念会、年賀寄附金を中心とする多くの助成金も忘れることが出来ません。気象庁によるご指導もありました。

これからは、老朽化した庁舎や送電線などのインフラ修理への負担が今まで以上に重くのしかかっています。せっかくここで育った若手の研究者や学生たちの夢を潰さないように、関心を持っていただける皆様のさらなるご支援とご協力をお願いしたいと思います。

夏期観測20070720
 ホームページのアーカイブに残っている2007年7月20日の速報記事

IMG_1257x
Excellent Poster賞を受賞した理科大の佐藤光之介君(M2)と吉末百花さん(M2)

7月2日-6日まで韓国済州島で10th Asian Aerosol Conferenceが行われました。

NPO メンバーでは理事長の畠山先生(invited speaker)・米持先生(埼玉県環境科学国際センター)、兼保先生(産総研)、島田先生(早稲田大)、瀬戸先生・東先生(金沢大)、速水先生・板橋先生(電中研)、東京理科大からは三浦の他、学生 6名が参加しました。Prof. Lin (台湾中央大)、Prof. Jaffe( ワシントン大)にもお会いしました。

4日にポスター発表が行われ、理科大の佐藤光之介君(M2)と吉末百花さん(M2)がExcellent Poster賞を受賞しました。約230件のうちの24件に与えられたものです。

お世話になったみなさまにお礼申し上げます。
(リポート 三浦和彦)

IMG_1119x

IMG_1115x

IMG_1223x


7月1日(土)雨、というより暴風雨の中、山頂班が上山。

富士山測候所は午前9:30に通電を開始し、無事に開所を迎えた。そして、この日より2カ月間にわたる山頂班の常駐がはじまった。

翌2日(日)利用者グループの第一陣が上山。夕方には電話、インターネットがつながり、山頂での生活を送るうえで必要なライフラインも整った。

来週から今年の活動も本格化する。

11日(火)には、山頂の二酸化炭素濃度を越冬観測している国立環境研究所が、前年に引き続き自動観測用のバッテリー50個を荷上げし、旧くなったバッテリーと交換する。

週末の14日(金)には金沢大学、首都大学東京、早稲田大学、東京理科大学、帝京科学大学などの大気化学グループが観測機材を集中荷上げ、長期観測体制に入る。

それを控えて、測候所に2カ所あるインレット(大気化学観測で利用する外気取り入れ口)の利用希望をするメールが山頂賛歌メーリングリストの中で飛び交っている。1号庁舎インレットと3号庁舎インレットとも限りある資源(口数・スペース)であるので、それぞれをとりまとめている三浦教授(東京理科大学)と小林准教授(山梨大学)も、調整に追われて大わらわだ。

2016_inlet-1
 昨年2016年の1号庁舎インレットの使用状況

inlet-1_iwamoto
 インレットについてはこちらをご参照ください。


このページのトップヘ