太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ


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 第13回気象文化大賞(功労賞)記念の盾

本NPO法人は「旧富士山測候所を利用した山岳大気環境科学の研究活動」で
一般財団法人WNI気象文化創造センターより「第13回気象文化大賞(功労賞)」を授与されました。
2023年12月16日にSHIRASE5002(三代目南極観測船しらせ)の船内で行われた「第12回高校高専気象観測機器コンテスト最終選考会」各賞発表の後に「第13回気象文化大賞(功労賞)」の授与式が行われ、本NPOから三浦和彦理事長が出席しました。

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 船橋港に係留されたSHIRASE5002 全長134メートル、全幅28メートル

表彰式は、三浦理事長から本NPO法人のプレゼンが行われたあと、財団の宮部二朗代表理事から賞状と記念の盾をいただきました。その後の宮部二朗代表理事のスピーチの中で、「財団としては功労賞を気象学のノーベル賞に位置付けたい」という講評をいただきました。

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 宮部二朗代表理事と本NPOから三浦和彦理事長

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 第13回気象文化大賞(功労賞)賞状

同団体では気象の実用・実践的な研究活動を堅実に進めてきた団体や個人に対して上記の賞を授与しており、過去の受賞者は南極オゾンホールの発見者の一人である忠鉢繁氏(気象研究所)のみでした。今回、公的な援助がなく、自助努力で富士山頂という極地の施設の維持管理を17年にわたって行い、広範囲の研究をサポートしてきた本NPO法人の功績が認められたことは素晴らしいことです。
毎年1月に会員の方にお送りする会報誌「芙蓉の新風18」でもご報告させていただきました。

富士山頂での研究業績は着々と進んでいますが、2023年には、大河内副理事長のマイクロプラスチックを富士山頂で世界で初めて観測したことが、ニューヨークタイムスの「2023年初めて起きたこと20選」の一つに選ばれたり、鴨川専務理事の雷観測画像が東京新聞の「節目を迎えたこの名所」3件の一つに選ばれたり、国内外での周知も進みました。


「第12回高校高専気象観測機器コンテスト最終選考会」および「第13回気象文化大賞(功労賞)」授与式の模様は、YouTubeチャンネル「5002 SHIRASE」で公開しています。
YouTubeチャンネル「5002 SHIRASE」はこちら

(広報委員会)


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富士山測候所を活用する会では、ウェブサイトにて寄付を募っています。主旨や活動にご賛同いただけましたら、ぜひご支援をお願いします。

また、会員を募集しています。
会員特典として、会報誌『芙蓉の新風』(年1回発行)の送付、富士山頂郵便局スタンプ付きの暑中見舞いをお送りするなどの他、ウェブサイトの会員限定ページでは、山頂からのライブカメラ画像のアーカイブをはじめとするコンテンツをご覧いただくことができます。

※ 銀行振込、クレジットカード、PayPal、その他(SoftBank、Tポイント、Amazon Pay)がご使用できます




謹んで新年のお慶びを申し上げます

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 第13回気象文化大賞(功労賞)授与式で頂いた記念の盾

2024年は、本NPOと気象庁の間で第5期の借用契約締結後の最初の年です。

皆様にとって素敵な一年になりますように、また、富士山測候所の活用にとって更なる発展の年になりますように心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(広報委員会)


本紙夕刊1面で掲載中の「photoこの一枚」季節の彩や象徴的な出来事などを大型写真で紹介する企画で、2023年は17回掲載した。その中から、今年節目を迎えた名所で撮影した3カットをあらためて紹介する。(写真と文・戸上紘一、紙面構成・山下洋史)
12月25日東京新聞紙面より
という記事の中で掲載された3枚の写真のうちの一枚として、東京新聞7月31日の紙面に掲載された、富士山頂の雷観測の様子(鴨川専務理事と村田浩太郎・埼玉環境国際センター研究員)が「10年最高峰の研究を」(世界遺産登録から10年の富士山)として選ばれています。
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 12月25日東京新聞紙面より
他の2枚は
30年 全方位で首都を望む(開通から30年を迎えたレインボーブリッジの主塔頂上から台場方面を望む一枚。)
98年 思い出は咲き続け(今春で伐採された、あきる野市武蔵増戸駅前に立つ2本のソメイヨシノ(安兵衛桜)を写した一枚)
です。

8月14日の本ブログでもご紹介しましたが、東京新聞7月31日夕刊の第一面の大半を占める富士山頂の研究者の3枚の写真は圧巻で、多くの知り合いから「よかったね」「おめでとう」のメールやチャットを頂きました。今回その中の「お鉢を背景に1号庁舎の上で測定する鴨川専務理事と村田研究員の写真」がまた取り上げられたことは素晴しいことです。
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 7月31日東京新聞紙面より
The New York Timesの「2023年初めて起きたこと20選」の一つに選ばれた、大河内副理事長の「富士山における大気中マイクロプラスチック観測」に続く今回の快挙は、苦労してこれまで測候所の維持管理を続けてきた本NPOの活動への有難いエールでしょうか?

来年も、富士山頂の研究・教育活動がクローズアップされる年になることを祈ります。

記事の内容は、東京新聞ウェブサイト TOKYO Web でご覧いただけます。
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東京新聞ウェブサイト TOKYO Web より

(広報委員会)


認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。



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