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日本一高所のライブカメラは2台で南アルプス方面(西方向)と相模湾、三浦半島、南房総方面(東方向)を映す。

富士山測候所を活用する会が夏期観測期間中、学術研究目的で山頂に設置しているライブカメラ。その画像は貴重な雲の画像データとして活用されるが、同時に環境省の「富士登山オフィシャルサイト」などからもリンクが貼られ、富士山頂のいまの天気を知るうえで登山者にも隠れた人気があるらしい。

今年は7月20日(月)から、東京学芸大学鴨川仁研究室の協力を得てライブカメラを設置し画像を配信してきたが、8月28日の閉所に先立ち8月23日(日)16時ごろ、同研究室の学生等の手でカメラの撤収を行った。

わずか5週間ではあったが、早朝のご来光や影富士の映像は茶の間に居ながらにして山頂登頂気分を味あわせてくれた。ライブ映像公開期間中のホームページへのアクセスは毎年急増し、Gooddoの得点が8月に過去最高のレベル5を記録したのにも少なからず貢献しているのではなかろうか。

なお、ライブカメラの画像データは学術研究利用に提供しているので、ご希望の方は事務局までご連絡をいただきたい。 

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 東京学芸大学鴨川研究室の学生によるライブカメラの解体作業
 
また、首都大学東京の加藤俊吾・准教授が鴨川研究室の学生の協力を得て、大気中のSO2濃度のリアルタイムモニタリングデータ配信(7月21日~8月21日)も行った。同時に例年同様、O3、CO濃度のセミリアルタイム配信も行っている。

これらの情報については公表中から、箱根大涌谷の噴火や中国天津(?)の火災などもあり、NPO内部研究者の間に活発な議論を引き起こしていたが、今後、精密な検討とまとめが期待される。

公表データをご覧になった方々からのご意見などもいただければ有難い。