バッテリー交換
 今年の夏に取り換えのため太郎坊に運び込んだ50個のバッテリー。総重量は850㎏もある

7月11日-12日、国立環境研究所(以下「国環研」という)の野村先生一行が山頂へ。
今回の登山目的は、富士山頂での大気中CO2濃度の観測を開始した2009年に設置したバッテリーの取り換え。昨夏50個と今夏50個ずつ、合計100個のバッテリーを、2年がかりで新品と交換した。

これにより、現在行っている富士山頂での大気中CO2濃度の通年観測を長期間(20-30年)継続する体制が整った。

バッテリー交換
 今年の夏から始めた大気自動サンプリング用のボトル

今回の登山のもう一つの目的は、大気のボトルサンプリングを開始すること。
CO2以外の温室効果ガス濃度を現在、富士山頂で行っている大気中CO2濃度と同頻度で測定するためには、大量の電力を必要とする。現在の測候所の電力事情では困難なため、今年の夏から大気のボトルサンプリングを行うことにした。

自動で毎月大気を採取する装置を山頂に設置し、翌夏に大気を採取したボトルを回収し、実験室にて温室効果ガス(CO2、CH4、N2Oなど)を測定するというもの。これにより、富士山頂での温室効果ガス濃度観測がより一層強化されることになった。

今年の夏期観測では、大気の観測などで通年観測にチャレンジするプロジェクトが多いのも特徴だ。国環研が他に先駆けて通年観測を開始したのが、8年前の2009年。今年は温室効果ガス濃度観測も強化されたこともあり、ある意味 ”第2次通年観測ブーム” の到来と言えるかもしれない。


nomura
 2017年4月14日 国立研究開発法人 国立環境研究所の報道発表