冠雪して一晩で変身した富士山
朝起きると、部屋の窓から見える富士山の頭に雪!前日のランチのとき、御殿場在住の小林喬夫先生が「今日の気温、湿度からすると明日の朝は富士山は雪になる」と予言されていたとおりになった。会期中に夏冬の両方の富士山を見ることができるなんて、今回の参加者はラッキーだ。
今日は9時から口頭発表、16時からはポスター発表・企業展示、18時からはバンケットと盛り沢山のイベントが用意されている。研究者も、昨晩遅く Tsona が到着したことでフルメンバーとなり、参加者数は約100人と会期中で最大となる。
口頭発表は2日目。会場もぎっしりと埋まり奥の壁側には補助椅子も並べられた。8時40分から15時まで15件の発表があり、活発な意見交換が行われた。
ぎっしり埋まったオーラル発表会場
会議の合間に設定されたコーヒーブレイクでくつろぐ研究者
ポスター会場への誘導策はサンドイッチ
ポスターセッション会場となる1階会議室はホテルの東端にあり、西端にあるオーラルセッション会場の『さくらの間』からは、ホテルの端から端まで移動しなければならない。会場の位置関係としては最悪で不便この上ない。
実行委員会でもこのことは問題になっていた。ポスター会場への誘導対策として、ランチの弁当BOX(サンドイッチ)と飲み物はわざわざポスターセッション会場前のロビーの前に机を置いて、そこに取りに行ってもらうようにした。
誘導策がどれだけ効果があったかはわからないが、弁当を食べるときはロビーやラウンジ、事務局の部屋など、それぞれ思い思いの場所を使ってもらった。サンドイッチは二日間とも中身は同じようだったが、味はともかくボリュームに関しては申し分なかった。
ランチは各自が思い思いの場所でとる
あまりにも短すぎた審査時間
ポスターセッションは全部で33件の発表があった。学生発表者に対しては学生賞を審査するため審査員となった研究者が忙しく質問して回っていたが、それでも全部は回りきれなかったという方もいた。惜しむらくは時間が余りにも短すぎたようだった。
ポスターセッションが終わった後、桃井裕広さん(東京理科大学生)が「海外の国際会議にもポスターを出したことがあるが、外国の研究者からこんなに熱心に質問を受けたのは初めてだ」と手応えを感じたらしく感激した面持ちで話してくれた。こんなに身近で海外の著名な研究者と討論できるのもコンパクトな国際会議ならでは、ではなかろうか。
もうひとつの遠距離対策
ポスター会場の受付には「要員配置計画」にもとづき学生2名を配置した。受付といってもコアタイム以外は来場者も少ない。口頭発表を聴きに行くには距離が離れすぎている。そこで、無料のビデオ会議システムを使って口頭発表会場の様子をリアルタイムで受付でも見れるようにしてみた。
appear-inは、昨年8月25日のブログ(*1)でも紹介した「URL発行のみでビデオチャットができるビデオ会議システム」だ。クラウドで無料サービスとしてはSkypeが有名だが、登録設定が面倒なのに比べ、こちらのサービスはわずらわしい事前登録がいらない。活用範囲はいくらでもありそうだと思っていたので、今回試用してみた次第。
このURLは御殿場市観光協会と東部地域コンベンションビューローにもメールで伝え、それぞれのPCからも国際会議の実況を見ていただいてた(*2)。
「実況、案内所で拝見してます。ちょっとスクリーンは明るくて見えないのですが、音ははいっています。ビデオもオンにしてみました!」
「今アクセスしたら見ることが出来ました。音声も映像も途切れずに、すごいサービスですね」でも、肝心の受付の学生には、実際はあまり利用されてはいなかったようだった・・・。
ポスター会場の受付でランチ
(*1) スタッフブログ『太郎坊のそよ風』2017年8月25日「臨場感満点…山頂と成蹊高校を結んでインタラクティブ授業」
(*2) この様子は東部地域コンベンションビューローのFacebookでも紹介されている。
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