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富士
山頂のNOx観測で目覚ましい成果をあげておられる和田龍一・帝京科学大学准教授がこの正月にご実家で過ごされているときに、母校の磐田南高校の生徒たちが富士山関係の研究で成果をあげているという情報を入手されたという。

富士山測候所を活用する会が、旧富士山測候所で行っているのは最先端の研究活動のみならず、高校生らの教育・啓発活動があることはご承知のとおりである。

毎年行われている立教新座高校の古田先生の理科実験教材の開発に加え、今年度は、東京ガス環境おうえん基金の助成にて行われた山頂に滞在する鴨川理事と東京でインターネット回線を使った成蹊高校の地学部の生徒達との遠隔インタラクティブレクチャーなども取り組んでいる。

また、鴨川仁・東京学芸大学准教授を中心とする雷・大気電気グループは、富士山頂からのスプライトをはじめとした高高度放電発光現象観測をしており、全国の高校グループによって構成されている『SSH(スーパーサイエンスハイスクール)コンソーシアム高知研究会』(通称、「高高度発光現象観測ネットワーク」で高校チームといえども世界最大規模です)とのコラボで、研究から得られる最先端の成果を提供している。

そんな中、この高校生グループの一員である静岡県立磐田南高校地学部に所属する橋本恵一君らが、前述の富士山で得られた成果および解析手法を自分達のデータにも適応し平成 27 年 9 月関東・東北豪雨に伴うスプライトの発生メカニズム」と題して、日本地球惑星科学連合-アメリカ地球物理学連合共催の JpGU-AGU Joint Meeting 2017 高校生セッション(2017年5月幕張メッセで開催)において発表。見事、優秀賞を受賞した。

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 ポスター発表をする静岡県立磐田南高校の橋本恵一君

このように、われわれの得られた成果が富士山頂に直接観測に携わらない高校生に活用され、全国の高校生の科学教育に貢献できたことはうれしいことである。

年を改めてからになって恐縮であるが、おめでたい話題なのであえてご紹介させていただいた次第。和田先生も後輩の活躍に、眼鏡の奥の細い目をいっそう細くしておられることでしょう。