バンケットは地元の食材をふんだんに使った料理に舌鼓
スクリーンには山頂班が撮影し土器屋先生がインスタグラムに投稿した夏の山頂風景を投影
学生も他大学の学生と交流できたようだ
George Lin 先生のこと
バンケットは18時から2F宴会場『ふじの間』で、宴会担当の皆巳先生(石川県立大学)と勝見先生(同)の司会で賑やかに始まった。
畠山実行委員長の挨拶に続いて乾杯の音頭に壇上に立ったのは George Lin 教授(台湾)。「前回アメリカの Steamboat Springs
での会議で、次の会議は日本か台湾で開催することに決まっていました。しかし Mt.Fuji は(台湾の)Mt.Lulin
より1千㍍も高いので、今回は日本にやってもらうことにしたのです」とユーモアたっぷりにスピーチ。(*1)
Lin先生は台湾中央大学の教授で、ACPの最初の立ち上げにも関わっており、今回の会議でも International Advisory Boardとして助言をしていただいている。
NPOのスタート時からマウナロアの Russ Scnell 博士と一緒に応援して下さり、2006-
7年のNPO主催の3回の国際集会での講演、台湾の Lulin山 Baseline Stationとの共同研究など、富士山測候所を活用する研究面
で絶大なサポートをしてくださった。
2009年に土器屋先生に送られてきた手紙 (*2) でも「日本政府はなぜ富士山測候所の運用を止めようとしているのか。われわれの助けが必要ならぜひ連絡をもらいたい。富士山測候所の運用を続けられるようどんなことでも引き受ける」とまで言ってくださっている。
2009年に土器屋先生に送られてきた手紙 (*2) でも「日本政府はなぜ富士山測候所の運用を止めようとしているのか。われわれの助けが必要ならぜひ連絡をもらいたい。富士山測候所の運用を続けられるようどんなことでも引き受ける」とまで言ってくださっている。
2014年6月に畠山理事長(当時は東京農工大学教授)の招聘で東京農工大学のスーパー教授(英語では "Distinguished Professor" )として来日された時にも、わざわざNPOのために講演 (*3)をしてくださった。
その時点ではまだ日本での開催は決まっていなかったが「次のACPMは日本で開催すべきだ。 NPOのためにもやったほうが良い」と、NPOの主だったメンバーに熱心に説いておられた。 外からNPOのことを気にかけてくださっている一番の良き理解者である。
今回、このような形で日本で会議が開催できたことを一番よろこんでおられるのは Lin 先生なのではなかろうか。
(*1) 富士山の標高:3776㍍ Lulin山の標高:2882㍍
(*2) 応援メッセージ 2009年12月3日「Mt. Fuji station - the legacy that should not be ignored.」
(*3) スタッフブログ『太郎坊のそよ風』2014年10月6日 「"We have to keep going"…ジョージ・リン教授の講演」
(*2) 応援メッセージ 2009年12月3日「Mt. Fuji station - the legacy that should not be ignored.」
(*3) スタッフブログ『太郎坊のそよ風』2014年10月6日 「"We have to keep going"…ジョージ・リン教授の講演」
想定外のクレーム
今回の国際会議にあたり頼りにしているJNTO『国際会議開催マニュアル』の「登録デスク」の項に以下の記述がある。
クレーム対応
会議の参加者などから寄せられるクレームの大半は参加登録に関するものであるが、予想されるクレームをあらかじめ想定し、共有しておく。また、クレームを受けた場合の連絡・報告系統を事前に決めておくことで速やかに対応することができる。
予想されているクレームの場合は、なるほどその通りであろう。しかし、受付デスクに来るのはマニュアルで謳っているような想定内のクレームばかりではない。受付を開いたばかりの9時前、Po-Hsiung
Lin(台湾)がやって来た。「4階の廊下に大きな蜘蛛(Spider)がいて宿泊している女性が怖がっている。何とかしてもらえないか」
すぐにホテルのフロントに行って説明し、処理を依頼した。夕方、バンケットの前にフロントに寄って蜘蛛はどうなったのか尋ねた。「わたしたちが行った時には既に蜘蛛は居なくなっていました。この辺りは朝の蜘蛛は縁起が良いと言われているんですよ」
すぐにホテルのフロントに行って説明し、処理を依頼した。夕方、バンケットの前にフロントに寄って蜘蛛はどうなったのか尋ねた。「わたしたちが行った時には既に蜘蛛は居なくなっていました。この辺りは朝の蜘蛛は縁起が良いと言われているんですよ」
バンケットの時に件の Po-Hsiung Lin にこの話をしたところ、「蜘蛛は彼女が捕まえたそうです」と M. Collaud Coen (スイス)を連れてきた。彼女が差し出したスマホには、青緑色がかった大きな蜘蛛の画像が画面一杯に収められていた。
「どうやって捕まえたのか」と聞くと、よくぞ聞いてくれたとばかりにジェスチャーたっぷりに、ガラスコップを逆さまに伏せて捕まえる素振りをしてみせた。
彼女は初日の Ice Breaker から最後の Closing Remark まですべての行事に参加した。もちろん自ら口頭発表もし、2つのセッションの座長も務めた。小柄ながら持ち前の行動力で目一杯動き回り、目一杯楽しんでいったのではないだろうか。帰国後、彼女から土器屋先生に届いたメールを最後にご紹介したい。
Once again thank you very much for the organization of this very nice and convivial conference! I was really pleased to participate and to have some insights of Japan even if I didn’t stay long enough to catch the japan way of life! I also really enjoy all the contacts that could be made in such a small but really important scientific community.Martine Collaud Coen (Switzeland)
このように友好的な雰囲気の素晴らしい会議を開催していただいたことに対し、改めて感謝申し上げます。日本の生活文化を把握できるほど長い間日本にいたわけではないのですが、皆さんとご一緒できて日本のことを少しでも知ることができ心からうれしく思っています。また、今回の会議は規模は小さいながらも非常に重要なものでしたし、ここでお会いした研究者の皆さまとの交流も本当に楽しいものでした。余興の大太鼓を演奏してみせる Martine Collaud Coen (スイス)
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