DSC01579_20180813_144529
 無事測候所に到着したChris Renschler (右) と Sascha Keller(左) 

今年のトライアル研究グループの Chris Renschler Buffalo大学教授(東大併任)は、共同研究者のSascha Keller さんと8月11日山の日に徒歩登山で山頂まで行き、一泊して12日に下山しました。

Integrated mehtods for modeling and sustainable management of regional natural resources and hazards (Mt. Fuji, Japan)
地域資源・ハザードのモデル化と持続可能な管理のための総合的手法の開発(富士山、日本)
というタイトルで、今年は富士山頂で事前調査(トライアル利用)のための登山でした。東大農学部の西村拓教授と共同研究です。

先日、このブログで紹介した国際化に向けて英文ホームページを一新しましたが、早速の利用者で張り切って対応しました。マニュアルに従って「出発時に電話を入れて下さい」とお願いしたところ、突然、当日になって、
「電話では話ににくいので、メールにしてほしい」とのこと。あいにくガラケーの担当者はパニック状態。

日本語の携帯メールも敬遠しているのに、アルファベットを一字ずつ打ち込むのはショートメールでも10分以上かかります。それでも、他にうまい方法がないとのことで、慣れない入力を始めました。

8月11日(土、山の日)
6:45、河口湖で最初のバスに乗ったという連絡
山頂班の携帯へ転送して、「OK」と返信

8:35 8時に5合目を山頂へ向かって出発
山頂へ転送、「幸運を祈る」と返信

入力に苦戦していると、Saschaから、パソコンンへemailが入り、「携帯メールが不調なのでこちらに切り替える」とのこと、これですっかり連絡が楽になりました。(このメールは山頂班や東京事務局へも入るようになりました。この方法を事前に確認しておけばよかったと反省)

10:13 7合目、2790mにいるとのこと。
8合目あたりで連絡くださいと入れました。

12:23 携帯メールに、いま8合目、登り続けていると。
返信はe-mailから送りました。

14:13 吉田口山頂に到着、30分休憩して測候所へ向かうとのメール
「おめでとう!」と返信して山頂へ転送。
岩崎班長から「測候所の玄関に着いたら山頂班携帯に電話するように」とチャットが入り、それを伝えました。

15:32 山頂班に連絡するようにメールを入れたところ、15:50 測候所の前にいる。写真を撮って5分後に連絡するとのこと、トップの写真が山頂班から送られて登山終了。
1時間ほど仮眠して美しい夕日に備えるとのメールで、無事本日のサポート終了でした。

IMG_20180809_183321
 8月11日の夕日(この夏の山頂で見た屈指の美しさと撮影者・横山班長の話です)


8月12日(日)
昨日とは打って変わって山頂は雲の中でした(これが富士山の変わりやすい天気です)。
9:00 昨日のメールを再確認して、お昼に少しせかせすぎたかと反省し、お詫びと、下山については岩崎山頂班長とよく話し合うようにメールを送ったところ、「よく話しあって下山開始の時に知らせる」とのメールでした。(9:03)

11:50 須走5合目を目指して下山開始との連絡が山頂班から入りました。(12:23 Chrisからも携帯へ)
   「山頂に雲はないけど、山全体が雷雲に囲まれているので、二人が上手く抜けることを祈る」というチャットが山頂班から入りました。

12:56 8合目について温かいスープを飲んでいるとメール。ほっとして、山頂へ転送。

13:50 雷雲接近で山頂は商用電源断。昨日登山した小林喬生先生から御殿場は激しい雷との電話が山頂へ。
  (この件をSascha のメールに)

14:40 商用電源復活(これも知らせました)


15:25 砂走り5合目着とのメール。

16:49 須走5合目着。御殿場行のバスに乗った。電源が戻ってよかったとのメール。

無事、下山おめでとうメールと、二人の個人情報を捨てることをメールでしらせ、東京までの良い旅を!と打ちました。
これで何とか、初めての外国人だけの登下山サポートの任務完了でした。

(広報委員会)