toomuch

Romantic Geography をテーマに、 都市とそこに集う人々との間にある物語に焦点を当てるTOO MUCH Magazine。アート、建築の話題を中心に、ヨーロッパ、北米等で多くの読者に親しまれています。
今号は「シェルター」特集。  日本全国を家を背負って旅するアーティスト・村上慧、バックミンスター・フラーのジオデジックドームを新しく再現したTHE NORTH FACE、坂茂が難民のためにデザインしたケニアの住居など。
B5サイズ 260ページ 日本語訳冊子付き
Magazine of Romantic Geograsphy という不思議な英文雑誌から、旧富士山測候所のレーダードームの写真の提供を編集長の辻村慶人氏から丁重な依頼を受けたのは5月下旬のことです。
 
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび弊誌「TOO MUCH Magazine」では,次号8号(2018年6月15日発売)におきまして「シェルター」特集を企画しております。つきましては、貴機関のご協力を賜りたくお願い申し上げます。下記の企画概要をお汲み取りいただき、ご検討いたただきますようお願い申し上げます。
 
■媒体概要
掲載誌: 『TOO MUCH Magazine』8号 (2018年6月15日発売)
体裁: B5判(182×257mm)、カラー
発行: Editions Ok Fred
定価: 2,000円+税(予価)
言語: 英語(国内販売には日本語訳付)
*主に国外の書店、美術館、アートショップなどで販売しております。
 
■特集概要
本特集では、建築のもっとも根源的な機能のひとつである「シャルター」機能に注目し、被災地や極地での活用から、古今東西の「シェルター」にまつわる建築作品、またその背後にある考えを紹介しながら、建築が持つ新たな可能性を探りたいと考えております。
 
■依頼内容
次号の中で、アメリカの建築家、バックミンスター・フラー氏のジオデジックドームについて記事にしております。その中で、ぜひ富士山測候所にありましたレーダードームについても紹介させていただきたく思い、貴機関がお持ちの写真を使用させていただきたくお願い申し上げる次第であります。

早速、佐藤監事にお願いして測候所時代の写真の中から、外国向けを意識して「レドームの横で風になびく鯉のぼりが映った画像」を送りました。とっておきの一枚と自信を持って送った写真でしたが、いただいた返信も「すごく良い写真ですね。これ以上の写真はありません!」でした。

DSC_2403
 TOO MUCHに掲載されたレドームと風になびく鯉のぼりの写真(撮影:佐藤政博監事)

すっかり忘れてしまっていた8月末に、事務局に送られてきたのがトップの写真の分厚い英文の雑誌です。オールカラーで贅沢な240ページとFOOD1971-74というレシピーのページからなる、おしゃれな、それでいてずっしりと重い冊子です。

Shelters 特集には、①綱を解かれた家(壁、ドア、屋根と旅をする)、②A feather makes a fine shields: Light weight domiciles for nomads and refugees (「羽根で作られた隠れ家;逃亡者と流浪の民のための軽量の家」というような意味でしょうか)、その中に、Life inside a polygon sky (多角形の空の下の生活)として多くの多角形ドームが紹介され、その一つとして、佐藤さんの写真が載っています。

写真のキャプションは意訳すると:<<富士山頂に1965年に設置された富士山レーダーは太平洋で発生する台風の進路を予測し、35年間にわたって山頂で活躍した。2001年にレーダードームと関係する機器類は山梨県・富士吉田市のレーダードーム館に移設された。写真は佐藤政博による。NPO法人富士差山測候所を活用する会に感謝する>> とあり、残念ながら、「5月の鯉のぼり」についての言及はありませんでした。

Shelter の中には多くの避難所についての写真もあり、東日本大震災の被災地の、シーツで仕切られて体育館の避難所風景もあります。

豊富な写真の美しいアレンジの最後にアーカイブコーナーがあり、南極昭和基地のYoshio Yoshida氏による詳細な紹介もありました。1955年以来の建設の歴史などを中心に過去の昭和基地について詳しく述べられています。


DSC_2410
 A Research Station in Anti Arctica (by Yoshio Yoshida)

富士山測候所を利活用する本NPOの活動もいつか取り上げて頂けるとよいと思いました。

(広報委員会)