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  おなじみの風船型地球儀を使って講演するシュネル博士

  コーヒーブレイクの後、座長の大河内先生に紹介されて、理科大の学生さんたちが膨らませておいた風船型地球儀をもってシュネルさんが登場。 冒頭、「学生諸君はいまから始める試験に通らなかったら卒業できないかもしれませんよ」と学生が大半を占めた聴講者に向けて切り出しました。

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 最初のスライド

まず、透明な地球儀を北極側、南極側からそれぞれ見せながら、「北半球と南半球の違いは何でしょうか?」と問いかけました。「陸地です。南半球にはほとんど陸地がありません。人間が住み、植物が育ち、大気汚染が発生するのはすべて北半球なのです。今日は、それをデータでお見せしましょう」

「大気の厚さはどれだけあるでしょうか?」「1㍑のガソリンを燃やすと何㌔の二酸化炭素が発生するでしょうか?」「二酸化炭素はどれだけの期間大気中に留まっているでしょうか?」会場には次から次へと質問が飛んで行きます。

「地球温暖化が進んではかりしれない影響がでようとしています。自分はもう若くはない。君たちはいずれ科学者とか政治家になるでしょう。そのときに自分たちは何をなすべきかを言う立場になるのです。いまこそ、そのことを考えはじめなければなりません」・・・話にグイグイ引き込まれ、1時間の講演はあっという間で短く感じられました。

なお、 講演はすべて動画で録画してあり、パワーポイントもいただいているので目下事務局で編集中です。近くホームペーにアップする予定で準備をしています。

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(上)加藤俊吾首都大学東京准教授の "Trace gas observation at the summit of Mt. Fuji during summer"(下)野村渉平国立環境研博士研究員の "Change of carbon cycle in the Asian region from the analysis of CO2 data at Mt. Fuji" 講演

前半は、岩本洋子先生の座長で、加藤先生と野村先生が現在の富士山頂で行なわれている研究を報告しましたが、熱心な質問と活発な議論がありました。     

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    風船型地球儀を膨らませる理科大の学生さんたち

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    質問するシュネルさんと「無料の小さな図書館」

シュネルさんは講演のほかにも、NPOにお土産をくださいました。それは前回ブログでご紹介したお手製の「無料の小さな図書館」で、なんと、はるばるコロラドから荷物として運んできてくださり、講演会場で紹介されました。(シュネルさんの研究者以外の「横顔」についてもご紹介しましたが、そのスライドもいずれホームページでご紹介します。)

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        講演終了後の会場で

講演終了後は、理科大・理窓会クラブで懇親会があり、若い人中心の賑やかな集まりで、シュネルさんもこの12年間のNPOの発展と活動を分かって下さったようです。

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      懇親会会場で

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   懇親会会場で

(広報委員会)