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 山頂のポストに投函する静岡県立大・村田浩太郎博士(撮影:鴨川仁事務局長)

そろそろ皆様のところに山頂の消印のある残暑見舞いは届きましたでしょうか?
山の日を挟んだ3連休の8月12日(月)、トライアル研究のため上山していた静岡県立大の村田浩太郎博士に託して、山頂の郵便局のポストから投函していただきました。

昨年までの「暑中見舞い」が今年は立秋も過ぎて「残暑見舞い」になってしまいましたが、「届きましたよ」というご連絡をメールやチャットに多数いただくようになりました。ささやかな涼風をお送りできたとすれば嬉しいです。

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  2019年の残暑見舞い

今年は、気象庁との借用契約第4期(2018.9-2023.8)の初年にあたり、35件を超える研究活動、高性能の画像によるライブカメラ、2007年以5,000人以上の研究者が旧測候所を利用して、忙しく活気に満ちた夏期観測ですが、山頂はすでに秋の風が吹いているようで、本日から大気化学の撤収作業が始まっています。

一方、新たな利用者が増えれば、新たな問題も発生します。山に慣れない利用者による事故ギリギリの事態もあり、圧倒的な人手不足の事務局の緊急事態をベテランの山頂班や御殿場班、長年の利用者である研究グループが支えて何とか凌いで無事故でやっているという側面もあります。

あと10日足らずで8月も終わりますが、最後まで気を抜かないように安全に完了したいと考えております。


R09T 富士山頂における氷核活性微生物の探索  ※トライアル研究
村田浩太郎(静岡県立大学)
雲物理/生物学
空気中に存在する微生物は生物氷晶核としてはたらくことで雲物理に関係している可能性がある。しかし、観測ベースでの情報は極めて少なく、上空に存在する微生物種や、それらの氷晶核としてのはたらきの有無はほとんど明らかにされていない。そこで、富士山頂において空気中の浮遊微生物を採取し、培養あるいは遺伝子解析による組成解析をすることで、上空微生物叢の特徴を明らかにする。くわえて、採取した微生物培養株について、氷核活性を液滴凍結法によって調査する。 

(広報委員会)