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月刊 JAPAN MEDICAL SOCIETY (月刊 JMS) 2020.7月号


メディア掲載情報です。
月刊JMS 2020.7月号に、当NPOの長尾理事の記事が掲載されました。

 月刊JMSとは
 月刊JMSは、1993年の創刊以来、国内外の一流編集委員が高次の視点から編集顧問に当たっています。加えて、日本医師会、日本歯科医師会、病院団体及び厚生労働省等関連省庁等のOBや学術研究者等も編集委員に迎え、研究レベル、実務レベルの問題提起や時代を先取りする密度の濃い医療・福祉の総合情報を発信していきます。
                        (HPより)


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『旧富士山測候所での研究、コロナ禍で存続の危機』の記事。


「旧富士山測候所での研究活動」、「富士山頂で生み出された科学遺産」、
「旧測候所をどのように生かすか」など紹介しておりますが、

ここでは、
「生み出されている優れた科学」についてご紹介します。

富士山が単に日本最高峰だからというだけでなく、独立峰かつ尖った形状であるため、測定対象の構想の大気や雲の流れに影響を受けにくいからである。
高度が1500mを超えると自由対流圏と呼ばれ、空気の流れが大地の摩擦の影響を受けにくくなり、そのため富士山頂は大気科学研究にとっては魅力的な場所である。


富士山頂では、国立環境研究所によって10年以上
温暖化効果ガスの二酸化炭素の観測が行われております。
高所での定点、連続観測が行うことができる貴重な場所です。

最近の大雨は地球温暖化による異常気象つまり・・・
二酸化炭素の濃度増加の影響なのか??と理由づけている方も多いと思います。
しかし・・・ながら、


 気候変動問題で温暖化効果と合わせて考えないといけないのが寒冷効果の要素である。大気中のエアロゾルは雲を形成する核となるが、エアロゾルそのもの、および、雲形成を通じて寒冷効果があるものとされている、そこで東京理科大学が10年にもわたり山頂で観測した結果、徐々にエアロゾルが減少しているという結果が得られている。


という気になる研究結果も!!

 東アジアの活発な経済活動の影響は二酸化硫黄や揮発性有機化合物などのガス状大気汚染物質、PM2.5などの粒子にも及んでいる。<中略>これらについては早稲田大学、首都大学、埼玉環境科学国際センターによる詳細な研究がなされている。また酸性雨研究につながる諸外国では難しい基礎研究も帝京科学大学が進めている。


科学の真実を突き止めるために、
さまざまな研究者が切磋琢磨に研究しています。

 富士山頂では、平地の2/3しか気圧がないことから、高山病の研究、登山歩行バランス研究、高所トレーニング研究などの登山医学研究も行われ、多数のグループが参加している。他にも、雷の研究、永久凍土の研究、通信技術研究、火山噴火研究と研究テーマは多岐にわたる。

類を見ない多岐に渡る研究フィールドであることも紹介しています。


富士山頂での研究活動とその歴史について、とても詳しく解説されております。

記事の最後は、
このコロナ禍で資金の欠乏している現状についてと、
存続にむけたお願いで締めくくられております。

富士山測候所の歴史と、
観測所として後世に引き継がなければならない場所であると
再認識させてくれる文章です。

読んでいただき、旧富士山測候所の存続のお力添え
情報のシェアご寄付をお願い致します。

(広報委員会)