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昭和30年(1955年)中央気象台長(現:気象庁長官)からの表彰状。


2020年夏のクラウドファンディングにおいて、
一定額のご寄付を頂いた方には
“サイエンスカフェにご招待”というリターンがありました。

色々なサイエンスカフェが展開された中で、
鴨川事務局長の「富士登山安全の最前線」も開催されました。

そのカフェに参加されていた
静岡大学・村越真教授より
ご尊父・村越望様のお話を伺いました。

なんと
富士山測候所勤務のご経験があるとのこと!!

さらに、
南極観測第一次越冬隊にも参加され、
その後何度か越冬を経験し、
南極観測第十五次越冬隊では
越冬隊長も務められたとのことです!!

村越 望 様の遺品より
貴重な表彰状の写真をご提供頂きました。

この表彰状は
村越 望 様が富士山測候所勤務の後、
大島測候所に勤務されていた頃のもので
年末の悪天候を押して登山し肺炎で
苦しんでいた※強力(ごうりき)のために
医薬品を届けたという救命活動に対するものでした。

 ※ 強力とは?
 富士登山の際に、道案内や荷物を運んだりする山のスペシャリストのこと

先日これらの貴重な遺品の画像を頂けるとのことで
「芙蓉日記の会」の世話人は
村越先生と連絡を取り合うためにzoomで会議をしました。

その内容を「芙蓉日記の会」会員に伝えたところ、
『日本百名山』の英訳者で
Martin Hoodさん(スイス在住英国人)から楽しいメールがきました。

「村越望氏と南極・昭和基地のお話はとても魅力的です!!」
と、富士山本宮浅間大社南極の石の写真のおまけつきです。

南極の石
Martin Hood さんが10年以上前に撮影された富士宮市浅間大社の境内の南極の石の写真

Martin Hood さんは、「極地」に絡んで、
グリーランド氷冠の探検隊に関する本の
編集の真っ最中とのことです。

group

白瀬中尉が南極点に到達した1912年に、
スイスの4人の研究者はグリーンランドの氷冠に到達しました。
その中にはスイス科学山岳会のメンバーも含まれていました。

Alfred de Quervain
Alfred de Quervain(1879-1927)グリーンランドにて

このグリーンランド探検の隊長だったAlfred de Quervainが
「ユングフラウヨッホ高所研究ステーション(HFSJG)」
の設立当時の有力な協力者だったということです。

本NPOも山岳研究施設として
「ユングフラウヨッホ高所研究ステーション」
とは
長いお付き合いがあります。

2006年11月22日に
「富士山プロジェクト’山岳極地高所研究拠点’の実現に向けて」
(平成18年度科学研究費補助金による集会)では、
Erwin Fleuckiger教授による「ユングフラウヨッホ高所研究ステーション」の講演がありました。

また
2010年のACP(ACPM)の第1回集会(インターラーケン)からは、
HFSJGと関連研究のあるJohannes Staehelin 教授から 応援メッセージを頂いたり、
ACPM2017でも、関連データが紹介されました。

HFSJGはその運営を含めて本NPOの「お手本」となっている施設です。
思いがけないつながりが出てきました。

「芙蓉日記の会」は、
この出会いによってまた新たに広がり始めそうです。

野中到・千代子夫妻のお孫さんが言われるように
出会いは、「富士の裾野のように広がって、驚いています。」
まさにその通りでした。

コロナ禍にもかかわらず
南極やグリーンランドなどの極地の研究の歴史を通して
極地の観測所間の繋がりは、国際的にも広がり始めています。

ところで、
「芙蓉日記の会」の貴重な資料が増えるのは大変有難いのですが、
分類や解読、HPへの入力など、仕分けや解読など
現在の比較的高年齢の世話人(「野中至(到)・千代子資料館」HP担当)
にとっては嬉しい悲鳴です。

若い歴史好きの方、
古い内外の文書を読んでみたい方、
入会したいと思われないでしょうか?

是非ご連絡(資料館のページから、NPO事務所へ)頂けると有難いです。

(広報委員会+芙蓉日記の会)