DSC01970
「第14回 成果報告会」の講演予稿集 

2021年3月28日(日) 13時~16時30分まで
認定NPO法人 富士山測候所を活用する会の
「第14回 成果報告会」が行われました。

無題
成果報告会のニュースリリース


2020年度は富士山頂での夏季観測が中止になりましたが、
太郎坊基地や御殿場基地事務所での観測結果や、
富士山頂で測定した過去15年間に渡るデータを活用した
「大気(富士山頂)」、「大気(富士山麓)」、「雷・噴火など」の
3つのセッションで構成された16件に及ぶ発表となりました。

無題


加藤俊吾成果報告会実行委員長からの
開会宣言から始まり、
続いて三浦和彦理事長の開会の挨拶、
そして2020年度観測の概要を
皆巳幸也副実行委員長が説明しました。


リモートで山頂通年観測が行われている国立環境研・野村渉平博士の報告です。
無題

コロナ禍による大陸の産業活動の低下の証拠が
見られる地点を探して日本のいくつかの観測地点のデータを調べましたが、
富士山以外の観測地点では、はっきりせず
“富士山頂が最良の観測地点“であることの証明になりました。

無題



大河内博副理事長によるこれまでの観測のまとめ
無題

このほか、三浦和彦理事長、鴨川仁事務局長、和田龍一理事によっても、
わかりやすいまとめの講演と最近のトピックスが話されました。


講演の中には、学生による発表(発表時間10分)もありました。
無題
ドローン観測に関する石川翔さん(早稲田大)の発表
無題
富士山での大気中マイクロプラスチック観測に関する報告 趙鶴立さん(早稲田大)

学生の発表は合計6件ありました。

続いて
静岡県立大学 鈴木智幸さんは、
2013年以来の富士山頂と宇宙の間の発光現象について報告。
無題

無題

その一部で、「青天の霹靂」のメカニズムの解説がありました。
雷観測と避雷技術(安本勝氏ほか)の開発における富士山の有用性が再確認されました。


2020年スタートした長尾年恭理事らによる太郎坊での地磁気観測。
無題

今後、山頂でも地磁気観測が行われるとのことで、
最後に報告された加藤俊吾理事の火山性ガスの測定と
併せて富士火山の噴火予知への利用が期待されます。

無題

鴨川仁副実行委員長の最後の挨拶に、
富士山頂だけでなく、御殿場基地事務所なども観測サイトとして
活用に有用であるお話もありました。


参加者は、77名と大盛況でした!!
IMG_5039
(参加者の一部の方の写真)掲載させて頂きました。ありがとうございます。

富士山という同じフィールドで
多岐にわたる分野の研究の成果を集中的に
聴けるという充実した時間となりました。

次年度の成果報告会も楽しみとなる
有意義な時間となりました。

(広報委員会)

なお、最後に広報委員会からお詫びとお願いです。
予稿集の表紙に入れ忘れた会議の期日を下記のように追加お願いします。

<期日:令和3年(2021年)3月28日:13:00-16:25(オンライン開催)>