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      2017年越冬をおえて帰国直前(南極大陸で)

ニュースリリースにも載せていますが、
認定NPO法人富士山測候所を活用する会
富士山環境研究センター源泰拓特任研究員、静岡県立大学グローバル地域センター鴨川仁特任准教授らによる、地吹雪の最中に屋外で観測される電場の原因についての論文が、8月18日付で英文学術誌「Atmospheric Resarch」に掲載されました。同誌のインパクト・ファクターは5.6以上を記録しており、大気科学に関わる学術誌としてはトップクラスと言えます。

この論文は、国立極地研究所、寒地土木研究所および北海道大学との共同研究によるものです。主著者の源特任研究員は、2015年から2017年にかけて第57次日本南極地域観測隊員として昭和基地で越冬観測を行い、そのデータを基に富士山環境研究センターでも解析を進めて、今回の論文発表に至りました。論文の内容については、プレスリリースをご参照ください。
源研究員は大気中の電場の研究による学位(論文博士)取得を目指しており、この論文はそのための第一歩になるものです。すでに次の論文も査読プロセスに入っており、センター研究員として初の学位取得に向けて、会社員としての勤めの傍ら研究を進めています。さらに、極地に酷似した環境にある富士山での研究成果の応用も期待されるところです。


源さんは富士山でも研究経験があります。
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    鴨川専務理事の大気電気グループで研究のための登山の途中(2017年)


2017年、南極から帰国後、鴨川専務理事の研究チームに加わって大気電気観測を行っています。
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    南極と同じ装置を富士山測候所1号庁舎の屋根に設置

研究センターの廣瀬勝己第一研究部長は 

「当研究センターの源さんは、他大学や研究機関と共同して、地吹雪に伴う強い電場が発生原因を明らかにして、論文として公表することができました。当研究センターの富士山を研究のプラットフォームとする研究目的に合致した初めての論文です。様々な応用の可能性を内包しており、今後の当研究センター発展の礎となるものと思っています。今後も、引き続き研究成果をあげられることを期待しています。」
・・・と。これからの源さんの活躍が楽しみです。

注:インパクト・ファクター
その雑誌に掲載された論文が一年あたりに引用される回数の平均値で、自然科学や社会科学の学術雑誌が各分野内で持つ相対的な影響力の大きさを測る指標の一つ。

(広報委員会)