太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ


C-kan井出先生1page
”「C-kan Newsletter」 に富士山頂コロナ対策の記事が掲載されました” 
と井出里香理事からです。
「C-kan」って何でしょう?
コロナ対応などで今大活躍中の東京都立多摩医療センターのC館はコロナ専用病棟です。
そこで働く医療従事者やそれを支えるプロの集団の情報誌が「C-kan]です。

本NPOの井出理事はその情報誌へ、2021年夏に富士山頂で行った
コロナ対策の実態をご紹介しました。(2021年11月30日)
井出理事は2021年6月にこのC-館へ派遣された経験と、そのとき受けた助言や、
そこで学んだチームワークを参考に富士山頂のコロナ対策を練り上げました。

差し替え用

気象条件が厳しくて常時開放が困難な富士山頂の庁舎で、
水も運びあげなければならない環境で、
しかも発症者を医療機関へ搬送が不可能な条件を考えて、
「健康チェック表の作成(登山2週間前からの検温、症状チェック)、
登山数日前のPCR検査、ワクチン接種の確認、
3密を避ける対応(人数制限、共用備品、トイレの消毒、マスク着用、会話禁止)、
必要に応じて山頂スタッフの標準PPE装備」
などを厳しくマニュアル化して周知・徹底しました。

その結果、一人の感染者も出さずに
65日間の夏期山頂観測を無事終了したのですが、
後日のアンケートで
「マニュアル化に安心感を持ったという意見がある一方、
気温が低い環境での非接触型体温計はほとんど動作しない、
下山後2週間の体温測定忘れ」
などの問題点も出てきたとのことです。
これをブラッシュアップして今後に生かしたい」と
井出理事はまとめています。

これは、日本初の(いや世界初かもしれません)コロナ対策を施した山岳作業の
マニュアルとして今後withコロナ時代の山岳医療への寄与が考えられます。
実施した山頂班と研究者の徹底した協力体制とともに、
2021年の本NPOの大きい成果の一つとしてアピールしたいですね。
(広報委員会)

認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かかるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)のです。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


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