

南齋勉実行委員長によると
正式には89名の参加者を得て大成功に終わりました。一時的なものを含めると105個ものアカウントからアクセスがあったとか。
リモートの会議としてはびっくりとのことです。

この熱気の中で13時ジャストにスタートしました。
三浦和彦理事長の開会あいさつに続き、鴨川専務理事・事務局長の
2021年度夏期観測の総括
続いて、第一部「大気を診る」の5件の講演。
南齋座長のもと、制限時間いっぱいに詰め込まれた新しい情報と質疑応答が行われました。
都立大の大学院生・矢田茂久さんの太郎坊観測の纏めの講演に始まり、
2年越しのバッテリーを継続させた国立環境研究所野村渉平さんの講演には
富士山が唯一、コロナ禍の影響をCO2濃度変化で示したデータが示されました。
和田龍一理事、埼玉環境科学国際センター米持真一さんの講演では
2020年の太郎坊での集中観測の結果も踏まえた
2021年の山頂の窒素化合物データとの比較、
通年観測の検討、上空越境汚染の指標としてのPM1の特性把握など、
富士山を活用したグローバルな大気汚染観測へ向けての議論が深化されました。
2019年から始められたマイクロプラスチックというホットな話題
に関する大河内博副理事長の講演でこのセッションを締めくくりました。
休憩をはさんで、14時25分に
全員集合後撮影したのが上の写真です。
続いて、今年の新し試み「富士山測候所取材余話」が
村田浩太郎副実行委員長の司会で始まりました。
最初に、富士山頂で大河内先生の仕事を取材されたRKB毎日放送の後藤弘之氏のお話で、
大変分かりやすいスライドと
難しい話をどうやって伝えようかと工夫された熱意が伝わりました。
2番目は、静岡第一テレビの小野澤玲奈氏が取材者の
目線での要望などをわかりやすくまとめて話され、
ニュースリリースの利用など、私達にとって
大変役に立つ情報を提供して下さいました。
さらに、鴨川専務理事の「遠距離通勤」と「ウラ撮れちゃいました」取材の
「される側」からの経験談で、予定された時間いっぱい、
研究発表とは一味違った熱心な議論が続き、
最後に村田副委員長が「広報委員会の活動のご紹介」を行いました。
休憩時間に食い込んでしまいましたが、多くの方が続けてご参加下さっていました。
引き続き後半の第2部
「雲や塵を掴む」(座長:加藤俊吾理事)
このタイトルのセッションが本成果報告会に作られたのは今年が初めてで、
若い二人のオーガナイザーのおかげです。
雨の微細構造の研究として雲粒1滴ごとに採取する
新しい方法を導入した南齋実行委員長の講演や
降水のもとになる氷晶核の生成への富士山堆積物の影響を調べた
村
大河内理事グループの大学院生王一澤さんの雲水観測と
三浦和彦
第3部「防災:すごい現象」(座長:和田龍一理事)
このセッションが充実してきたのは、本NPO15年の実績と言えるでしょうか?
激甚気象の一つとして問題になっている集中豪雨について
山岳地帯での研究が大河内副理事長グループによって報告されました。
続いて、加藤理事、長尾年恭理事による火山噴火予知の報告は
「いつ起こってもおかしくない」富士山噴火への
NPOの取り組みを示しています。
このセッションで最も多かった雷に関する報告は、
まさに今や本NPO「お家芸」ともいえる
雷に関する多面的な研究の成果です。
鴨川専務理事による2021年8月18日に
NPOの観測史上初め
静岡県立大学鈴木智幸さんのブルースタ
捉えることが難しい放電現象などNPO山頂班との
連
安本勝・研究センター研究員は、上向き雷としての詳細を報告し、
今後の避雷方針の提案も行いました。
最後のセッションでしたが、ほとんど退場者なしの盛況でした。
最後に加藤俊吾学術科学委員長から、本講演会への感謝と、
夏期観測の裏方として、慣れないコロナ対策に頑張られた山頂班への
感謝がのべられて、春先にしては「熱い」充実した午後が終わりました。
(広報委員会)
2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
ご寄付に関しては、控除もありますので などでご確認ください。
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