太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

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NPOの古いメンバーにはおなじみかと思いますが、現在国立環境研究所の野村渉平さんたちが山頂で測定中のCO2装置の組み立てを行った2008年、元気に徒歩登山で参加されていたのが当時国立環境研究所所属の野尻さんでした。2012年に出版した『よみがえる富士山測候所』(成山堂書店、2012)にも、第2部、第2章に「自由対流圏の二酸化炭素の通年測定」(向井人史、須永温子、野尻幸宏)を連名で執筆されています。

その後、2015年に弘前大学の地域共創科学研究科へ転出。そして、2022年の定年後、また富士山測候所 へ「戻って」来られました。

その上、今回は富士山環境研究センター(LERMF)の付属施設として、私設「つくばラボ」(仮称)のお土産付きです!
つくばの自宅であるラボには紫外・可視分光光度計(日本分光)、全アルカリ度連続測定システム(紀本AAM-15)、イオンクロマトグラフ装置一式(Eco IC ASパック)などが設置されていて、それらを使った化学分析が可能です。

LERMF所属の研究者のみならず、NPO関係者にとっても朗報です。
これからの利用による今後の研究の発展が楽しみです。

今年の2月1日に野尻教授の最終講義が弘前大で行われ、zoom参加も可能でした。
そのタイトルは「気候変動という不都合な真実ー21世紀をどう乗り切るか」というまさに、野尻さんらしい壮大なもので、大変内容の豊富なものでした。(聞き終わって、しばらく頭が過飽和状態になるような圧倒的な情報量でした。なお、この最終講義はYouTubeでもご覧になれます。)
土器屋さんへ

         2022年2月1日野尻教授最終講義のスライドより
スライドの一枚を紹介します。
そこにはIPCCの感謝状が披露されていました。IPCCがノーベル平和賞を受けるきっかけになった第4次評価報告書(2007年)に野尻さんが参加されたことによります。
なお、本NPOが発足当初よりお世話になっているMLOのシュネル博士もこの受賞者リストに入っています。
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2022年2月1日野尻教授最終講義のスライドより

このエピソードは講演のほんの一部で、野尻先生の業績はまだまだたくさんあります。弘前大での陸水に関する成果などはこれから何度もご紹介するチャンスがあるでしょう。

なお、野尻シニアリサーチフェローは、明るい人柄と、豊富な話題を駆使した圧倒的な話術で有名ですが、楽しい逸話の持ち主でもあります。国内だけでなく洋上や海外のフィールド調査の面白い話などもこれから少しずつご紹介できそうです。
富士山環境研究センターでのこれからのご活躍を楽しみにしています。

(広報委員会)




認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。






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