太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

 少し前となりますが、2021年9月19日、槍ヶ岳周辺を震源とする地震があり、岐阜県高山市で震度4、長野県内では安曇野市で震度3を観測しました。この地震では、上高地周辺の明神岳等で、大きな崩落が発生し、その記録が映像として残っています。

“地震で崖崩れか?山肌に砂煙を上げる長野・明神岳 飛騨地方で震度4の地震があった19日夕撮影”


 巷間でよく言われる事に、「地下は地表より揺れない」というのがありますが、それは本当なのでしょうか?これはエネルギー保存法則の点から一般的には本当なのです。
 地震は地下深くで発生し、その揺れが地表に到達します。理論的には地表は地下の2倍揺れる事が知られています。
 これは空間に対してどれくらいの割合が空中か地中かという事が関係しています。横から見ると空間全体の角度は360度となります。それに対して地表面が存在しますと2次元的には地下の部分は半分の180度となります。
 そのため、360度÷180度=2 となり、地表では地下の2倍の増幅率となるのです。もう少しきちんと説明しますと、これは立体角(ステラジアンという単位)という概念が関係してきます。

地表と地下の揺れの違いver2のコピー

 これは地下を伝わってきた地震波のエネルギーが地表で開放される時には、半分の空間ですべて放出されるという事を意味します。

 同様に空中と地下との割合という考え方から、がけ地形では揺れが4倍(図のように稜線が90度だった場合)に増幅される事になります。そのため、稜線上や富士山頂では、地表と比べても、さらに大きく揺れる事が予想されます。

山の稜線の揺れver2ff

 明神岳の崩落のように、登山中に地震に遭遇しますと、落石が発生する事が予想されます。やはりヘルメットは登山者にとって、必須のアイテムと考えます。
                              (文責:長尾年恭)

お待たせしましたが、前回のブログに続きて、長尾年恭理事の投稿ブログ2023-2をお届けしました。
まだ続きがあります。ますますご期待ください。
(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


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