太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

 日本では近年観測された地震数が年を追うごとに増えているように見える事を報告させて頂きました。
 はたしてこれは何を意味しているのでしょうか。種明かしをしますと、実際に地震活動が活発になったのではなく、観測網の充実により、地震計の数が増えたための人為的な効果です。
 その証拠に昔の観測網でも十分に検知できたマグニチュード5以上の地震について、その発生数を比較してみましょう。
 次の2つの図は、前回のブログで掲載させて頂いたマグニチュード1以上の地震(再掲)と昔の観測網でも十分に検知できたマグニチュード5以上の地震の年別発生数です。

スクリーンショット 2023-01-16 8.44.16

マグニチュード1以上の地震観測数

スクリーンショット 2023-01-16 9.05.39

マグニチュード5以上の地震発生数

 上の図を見ますと、1970年以降のマグニチュード5以上の地震発生数は2011年を例外としてほとんど変化していない事がわかります。この図からも2011年の東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震がいかに大きなイベントであったかがわかります。
 また縦軸が地震数ですが、いかに小さな地震が多いかという事にも注目して頂きたいと思います。

 つまり日本列島の地震活動が近年活発になっているのではなく、観測網が充実したため、より小さな地震まで観測できるようになったというのが答えとなります。

 次にお示しする図が1970年以降に発生したマグニチュード5以上の全ての地震です。全部で7104個が観測されています。ちなみに地震の色は発生する深さの違いとなっております。太平洋側から日本海側に向けて、地震が発生する深さがだんだん深くなっているのが大きな特徴です。
スクリーンショット 2023-01-16 9.13.52

(文責:長尾年恭)


 
お待たせしました。先週のブログの「種明かし編」です。納得して頂けたでしょうか?
このシリーズはまだまだ続きます。引き続きご注目願います。
(広報委員会)





認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット

このページのトップヘ