太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

世界的な論文誌Atmospheric Environment:X に竹内准教授、緒方裕子会員、大河内博副理事長らの富士山研究論文が受理されWeb公開されました。

タイトル

自由対流圏の酸性ガスを平行板ウエットデニュ―ダ―と
イオンクロマトグラフィーを結合して測定する実用的な利便性
に関する報告で、

概要によると
2013年の8月17-21日の富士山頂での観測で、
平行板ウエットデニュ―ダ―イオンクロマトグラフシステムを
15分間隔のオンライン測定を行うことによりSO2と硝酸の連続観測が可能であったこと。
採取した試料について、(硫酸イオンおよび硝酸イオンの98.7%および75.7%が
測定限界を超えており、解析に耐えるもので)
SO2およびHNO3の平均濃度および標準偏差は、
それぞれ0.106±0.377ppbv、0.015±0.014ppbvであったこと。

8月20-21日にはSO2の高濃度事象が検出され、
後方流跡線解析により、857km離れた桜島の火山噴火によるもの
であることがわかったことなどを述べ、
このようなこのような時間分解能の高い観測によって、
自由対流圏の汚染物質の同定に役立つことが明らかになった
と結論付けています。

図1
      2013年8月20-21日のSO2高濃度事象


2016年に加藤俊吾理事らによって報告された下記論文の結論を、別の観点から再確認したもので、
著者らによって開発された連続測定法の詳細についても述べられています。
詳しくは論文をお読みください。

Kato et al., 2016
S. Kato, Y. Shiobara, K. Uchiyama, K. Miura, H. Okochi, H. Kobayashi, S. Hatakeyama
Atmospheric CO, O3, and SO2 measurements at the top of Mt. Fuji during the summer of 2013
Aerosol Air Qual. Res. (2016), 10.4209/aaqr.2015.11.0632

富士山頂観測の報告が、世界的な論文誌に載り続けることは素晴らしいことで、
自由対流圏の理想的な観測サイトとして富士山頂を維持する本NPOの活動にとって、
最大の「押し」ですね。

竹内先生たちの研究のますますの発展を祈ります。

(広報委員会)


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「第16回成果報告会」が、3月18日(土)に開催されます。

富士山頂で行われている夏期観測の成果を広く一般の方に知っていただきたく、毎年、成果報告会を開催しています。この機会に、本NPOの研究活動についてご理解を深めて頂ければ幸いです。
今回の成果報告会は、会場(中野サンプラザ会議室)とZoomによるハイブリッド形式で開催します。

聴講参加ご希望の方は、下記URLの「第16回成果報告会 聴講参加申込フォーム」よりお申し込みください。

第16回成果報告会 聴講参加申込フォームはこちら
※聴講参加に申込頂いた方には「第16回成果報告会 講演予稿集」をお送りします。
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認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

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