太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

毎年、年末になると夏期観測のデータに関する集まりが開かれます。
観測研究のグループがそれぞれ「生データ」を持ち寄って、突合せ、色々な見地から話し合うので新しい発見もあります。初めて山頂の観測に参加した若手も発表するチャンスが与えられ、学会発表とは違った、本NPOならではの集まりです。終わった後の懇親会は忘年会を兼ねていました。

コロナ禍以前は対面で、50名以上が集まり熱気のある集会だったこともありますが、コロナ禍以来、ハイブリッド中心の開催になっていました。今年も、会場の関係から講演はZoom中心でしたが、懇親会も復活し、久しぶりに以前の活気が戻った感じの集まりでした。

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 早稲田の会場
プログラム3

定刻13時にスタート。
まず雷グループから、安本勝研究員が今年の夏の直撃雷発生数は6個で、2022年の10個には及ばないが増加傾向にあることなどを発表、活発な議論になりました。

安本1枚

次いで、静岡理工大・南齋勉教授、岡本大地さんのドローン観測による雲物理・化学の講演が続き、

静岡理工(2)

都立大、加藤俊吾理事および小山有宇理さん、野田琴音さん、青木紳悟さんの、CO、O3,SO2に関係する3題の講演では、火山予知へのアプローチが示されました。

(2)都立大

埼玉県環境科学国際センターの米持真一副室長のPM1,続いて村田浩太郎研究員の氷晶核の話も富士山の仕事の中で一定の位置を占めはじめているようです。

データ検討会2023_村田

前半の「トリ」は帝京科学大学の佐藤颯人さんの窒素酸化物の話でした。
佐藤

短い休憩をはさんで、後半は早稲田グループの話でした。

大河内(2)


大河内副理事長から、富士山頂の大気マイクロプラスチック(AMPs)の Environmental Chemistry Lettersの論文がガーディアン、ワシントンポストに続いて、ニューヨークポストの「今年初めて明らかになった20の話題の中に選ばれたことなどを手短に話し、若手にバトンタッチ。

早稲田1(2)

篠原和将さんのHULISの話には米持先生から質問。
篠崎大樹さんの有機マーカー:バイオマス燃焼のBSOAマーカー、花粉マーカー、胞子マーカー等。
本間旭陽さんの4弾フィルターを用いたエアロゾル水溶性成分の話。
押見基央さんの雲水化学ではpHの緩やかな上昇があること。
近藤優名さんは豪雨の話で、雷と硝酸イオンの関係にも言及。
谷悠人さんからはAMPsの話になり、2023年の積雪中の観測。
小野塚洋介さんは2023年のエアロゾル中のAMPSの観測。いずれも質問が集中しました。
最後に、周雪ていさんのPM1,PM2.5の金属に関する講演があり、重金属としてPbが最大であることやその増減などについて、米持先生他から質問がありました。
夫々に皆さんの熱気が感じられ、時間の経つのを忘れるような発表会でした。

引き続きの懇親会の1次会と2次会は・・・「昭和の時代のような?」という大河内副理事長のメールにもありましたが、懐かしい伝統的なものだったようです。

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 懇親会の模様(一次会)
         
来年3月の成果報告会が楽しみになる1日で、2023年の本NPO独特の年末のイベントが無事終了しました。
(広報委員会)

認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

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