太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

12月15日発刊月刊「コンバーティック」注 2023年12月号 編集部取材記事のトップに早稲田大学大河内博教授が取り上げられています。
 「最先端大気中マイクロプラ研究で地球環境・健康影響を未然に防ぐ」
というタイトルのこの記事は8ページに及び、大河内博副理事長(早稲田大学教授)の研究全般にわたっています。小林千咲希氏による丁寧な取材記事は初めから通読して頂きたいと思いますが、項目ごとに簡単なご紹介を下記に示します。
トップページ
 月刊「コンバーティック」2023年12月号より
・始まりはカンボジアで見たプラごみの花
「大気、水、森林」をキーワードとする大河内教授の地球環境問題研究のなかで、大気中マイクロプラスチック(AMPs)研究に着手する大きいモチベーションとして、カンボジアで見たプラスチックゴミの状況がありました。 

・空気動力学径でナノに近いAMPsを採取
海洋での研究が先行したマイクロプラスチックはプランクとネットの網の目に合わせて5mm以下と定義されていますが、大気中ではもっと小さい粒径でエアロゾルとして存在します。その採取法をPerkin Elmer Japan との共同研究で確立しました。

・専門家チェックで誤判別防止
Perkin Elmer Japanと共同開発した「μFTIR ATRイメージング法」による計測法を使用。

・自動車交通、屋外でのプラの利用も一因に
自動車のタイヤの道路摩擦、国別の機種の違いで、洗濯機からの合成繊維状のマイクロプラの発生、人工芝、廃棄物処理、埋め立て地などについても検討。

・プラ添加剤による健康リスクの示唆
人体への吸収、APMsは大人で1日900個(約600ng)子供550個(約200ng)、人体に影響がないという報告もあるが、PM2.5のように小さいものは肺に入り込む恐れが…

・雲結晶核として地球冷却化の可能性あり
水蒸気が凝結して雲になる時の核(氷晶核)になる可能性もある。これは地球冷却に関与し、温暖化のどちらに関係するか未解明。増大する廃棄物に関して予断を許さない。

・富士山頂から生分解性プラ、PET発見
2019年の富士山頂夏期観測でPM2.5のサンプルの中にAMPsを検出、生分解性プラスチックであるポリヒドロキシ酪酸などを検出。

・海の花に海水の600倍の海洋MPs
健康影響評価を進める環境研究総合推進費(AMΦプロジェクト)の代表として、多くの研究を統括する過程で、能登半島の冬の風物詩「波の花」には海水の130-600倍のMPsが含まれることを発見。

・プラではなく材料で分ける。
今後の対策として「リサイクルの場合、プラスチックとしてまとめず材料ごとに分別することが重要です」と大河内教授。行政と企業、住民が一体となった取り組みが必要。
「問題が顕在化する前に未然に防ぐことが私たちの環境に対する考え方ですが、未来の担い手である子供たちにもその思いを伝えたいですね」
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みなさま、是非ご一読をお勧めします。
(広報委員会)

注:コンバーテックは、 フィルム・シート(原反、機能性付与タイプ、多層化タイプなど)、金属箔、紙・板紙、機能紙、不織布、合成紙、繊維、鋼板、炭素繊維複合シート、薄膜ガラ ス、セラミックシート、発泡シートなどのウェブ・シートをベースとする様々な加工技術(コンバーティング・テクノロジー)にスポットを当てた、世界で唯一 の技術情報誌です。


認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは


2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

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