太郎坊のそよ風

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 週刊現代 2024年1月13日・20日号

少し前になりますが、1月12日発売の週刊現代 2024年1月13日・20日号の表紙に長尾理事の名前が出ていました。
「M7.6能登半島地震の衝撃」と「次に危ない地域はここだ」の間の小さい文字は
「今回の地震を予測していた研究者<東海大学客員教授・長尾年恭>が明かす」
…とあります。

この記事について、内容をご紹介します。
地震予知を専門とする長尾理事は、東海大学及び静岡県立大学の客員教授として、独自の解析(「地下天気図」)に基づいて能登半島で近く大地震が起こることをメディアで発信していました、日本地震予知学会会長も務めています。

(Ⅰ) 次に大地震が起こるのはどこでしょう。
地図
1.佐渡ヶ島地震と新潟を襲う大津波
2020年の暮から能登半島の珠洲市周辺では群発地震が起きていました。その群発地震で割れ残った岩盤の存在が確認され、動く可能性があったため、1年前から能登半島内でM7クラスの地震を警戒していました。それが今回の地震です。
地震学の常識として、破壊された断層部分ではそれまでの歪みが解消されますが、その両端にはなお歪みが残ります。西側の歪みは2007年の能登半島地震でほぼ解消されてたと考えていますが、東側の佐渡ヶ島付近ではまだ大きな地震は観測されていません。そこを心配しています。
今回の地震では津波が比較的小さかったのは断層の多くが内陸にあったからですが、佐渡ヶ島付近で地震が起きると津波が発生します。

2.九州北部に見られる異常
地震学で知られている前兆現象の一つが「静穏化」つまり”嵐の前の静けさ”です。長尾理事は気象庁が毎日発表している地震データを元に、過去10年間の平均と比べて、最近1年間はどれほど地震活動が活発なのか静穏なのか解析し「地下天気図」と名付けて公表しています。ここ最近は能登半島が非常に活発化していましたが、逆に静穏化が注目されるのは九州北部地域です。大地震は静穏化が終わって半年ほどの間に起こります。同じような静穏化が、山梨県・長野県付近と鹿児島県南方海域にも見られます。

ちなみに週刊現代では詳しくは書いてありませんが、次の情報を長尾理事から提供を受けました。
特に福岡では、2005年に福岡県西方沖地震(M7.0)が発生し、震源に近い福岡市の玄界島で住宅の半数が全壊する被害となったのですが、この地域には警固断層と呼ばれる第一級の活断層が存在しており、能登半島に存在していた”断層の割れ残り”と同じ状況となっています。つまり地震学の常識として福岡市直下での大地震発生の可能性があるとの事です。

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3.東北もまだ危ない
断層の歪みが解消された地域は一般に地震が起こる可能性の低い地域です。例えば神戸はしばらく大丈夫でしょう。しかし、東日本大震災が起きた東北地方は、その最大余震がまだ来ていないと考えられるので注意が必要です。本震がM9.0だったのですが、M8クラスの余震がまだ起こっていないためです。

4.次に噴火すると言われている伊豆大島の三原山。南海トラフの巨大地震
これらもいつ起こってもおかしくないと思われています。静岡県や大阪府まで被害が及ぶおそれがあります2040年代の地震研究者は「2024年の能登半島地震は、南海トラフ巨大地震の中・長期の前兆だった」と言うはずだと長尾理事は考えています。

(Ⅱ)地震で倒れる家とマンションの見分け方(一級建築士・井上恵子氏、ホームインスペクター・田村啓氏の説明が中心です)
前回のブログ(2024年02月05日「アエラ1月22日号に長尾理事が登場」)で耐震基準について少し触れましたが、1981年以降に建てられた「新基準」の住宅でも過去に何度も地震にあったり、水害やぼや、シロアリの被害にあったものは強度が著しく低下しているものがあります。特に、木造家屋では2000年基準が存在して、「ハチイチゼロゼロ住宅」(1981年から2000年に建てられた木造家屋)は新耐震であっても、要注意です。
同じ基準でも地盤によっても違います。

耐震性は「外観」でもわかります。大きな窓、壁が少ない、吹き抜け、L字型の間取り、オーバーハング型の建物、凸凹のある建物、ピロティ型建物などは耐震性が落ちると考えられます。
自治体の補助制度などを利用して、耐震性を強化しておくことが、自分や家族の命を守るために必要です。

以上が簡単なまとめですが、災害大国日本に住む私達には他人事ではないですね。
一読をおすすめします。
(広報委員会)


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