残念ながら今季は断念します。お騒がせしましたが、まあ、山ではこんなことも有るか、と考えます。ご容赦ください。来季に備えて適宜、トレーニングを続ける所存です。

昨年2009年の7月31日。山本先生(鹿屋体育大学)の被験者として計画していた登山が悪天で中止になったときに、櫃間(ひつま)さまから頂いたメールです。このときすでに次の年に備えておられました。

そして、迎えたことしの夏。7月27日から29日までの行程を終えて、下山直後のおふたりののメールをご紹介します。

鹿屋体育大学の山本です.私たちの班13名は,29日無事下山いたしました.

27,28日はとても穏やかな天気でしたが,下山日の29日はひどい風雨の中の下山となりました.頂上付近の気温が5℃,風速が15mと,ちょうど1年前のトムラウシ山での低体温症による遭難時とほぼ同じ気象条件でした.私たちは下山でしたからまだよかったのですが,この風雨に逆らって登る保田先生は大変だったと思います.

富士登山は,本当に気象条件に注意しなければならない山であることを,改めて感じました.今後,登られる方も十分注意して下さい.取り急ぎご報告まで.


櫃間です。予定通り、27日から29日、登りました。2日目までは最高の天気で、一同感激でした。

3日目は風雨が強く、生越班長と山本教授のアドバイスによって急遽、下山路を御殿場口から富士宮口に変更し、御陰さまで一同無事に下山できました。 われら9人の中には山に不慣れな者もいたので、あの的確なアドバイスがなければ、悲惨なことになっていたかも知れません。本当に有り難うございました。

2年越しで実現した富士登山。大変な天候の中、全員無事下山されたのは何よりでした。さすが「無事登山楽会」ですね?!そして、山本先生も元気な中高年登山者のおかげで良いデータを採ることができたとか。成果が楽しみです。

[関連プロジェクト]
中高年登山者における富士登山時および山頂滞在時の生理的負担度の測定評価/山本正嘉(鹿屋体育大学)
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登山中(休憩中)に心拍計(右腕にはめている器械),パルスオキシメーター(左腕にはめている器械),運動中のつらさ,高山病の症状の度合い,を記録しているところ.

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山頂で体重計に乗り,脱水量を測っているところ.

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測候所内で,心拍数やパルスオキシメーターの値を記録.登山時,山頂(測候所)滞在時,下山時の3つの局面に分け,それぞれの場面で様々な生理応答を測定し,身体にどのような負担がかかっているのかを明らかにする.

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山小屋でくつろぐ。



無事登山楽会(ブジトザンガッカイ)
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現在65~73歳の男女10余人から成る。
その母体は、5年前に小田急線 新百合ケ丘(川崎市麻生区)を中心に集まった退職サラリーマン40余人の親睦団体「かよおう会」である。月一の総会のほか、ボランティア活動、ゴルフ、料理、音楽鑑賞等々、分科会が10余もあって賑やかだ。

会のメンバー以外の人をも加えて、「川崎の母なる川 多摩川を、河口から源流まで、全部自分の足で歩いてみよう」とて、「麻生たまがわ学会」を結成し、20余人が2年かけて、20回の例会で138kmを踏破し、詳しい報告書も刊行した。それらと並行して、「富士山にも登ろう!」となったのは自然の成り行きか。

さいわい、山本正嘉教授(鹿屋体育大)の高所生理学の研究テーマと絶妙に合致して、昨夏(2009)、各自がパルス・オキシメータでの事前データも取り、登るばかりになっていたのだが、悪天のため涙をのんで中止。今夏が再トライである。

この1年間、各自が着実に老化する中で、気力と体力を維持するために、「富士山が良く見える山」ばかりを選んでトレーニング登山を繰り返したのだが、何故か毎回、天気が悪く、憧れの君のお姿には接していない。しかし、それは本番が素晴らしい天気になるためのホップ、ステップだろうと一同、信じている。(櫃間 道夫)