新年おめでとうございます。


本NPO法人は、昨年4月に旧富士山測候所の借用について気象庁との新たな3年間の契約を締結し、新ステージの活動を開始しました。7月12日より8月30日までの約2カ月間にわたり、3人の常駐管理者のもとに、学術科学関連14件(大気化学関連8件、高所医学関連3件、宇宙線関連1件、永久凍土関連1件、独立電源関連1件)、活用・登山・教育関連4件の計18件の研究が行われ、のべ467人の研究者が参加しました。また4回の富士山学校科学講座を無事に終了することが出来ました。


この成果につきましては、本年1月23日に東京大学弥生講堂一条ホールでの報告会においてご報告いたします。


本NPOの本格的活動も4年目を経過し、研究活動は安定的な発展の状態になったと見えますが、安定的な資金源のないNPOの経済的な基盤は非常に脆弱で、各位の献身的なご支援のおかげで、このような研究活動の推進が達成できたものと、心より感謝申し上げます。


幸い昨年10月より3年間の計画で三井物産環境基金の助成を頂けることとなり、しばらくは安心して研究活動に邁進できることとなりましたことは大きな支えとなります。来年度以降も高所科学の研究拠点として発展させて参りますことをお約束し、ご挨拶とさせていただきます。

   2011年 元旦

                                         NPO法人富士山測候所を活用する会


                                            理事長 畠山史郎



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雁が腹摺山(がんがはらすりやま)から富士山を望む(2010年9月26日)。