1月23日(日)午後1時から、東京大学弥生講堂において、昨夏、富士山頂で行われた観測研究の成果報告会を開催しました。第4回となる今回の成果報告会には、マスコミ・報道関係者を含め102名が参加。この中、約半数が初めて参加された方でした。最大300名収容という楕円形の一条ホールが、ほぼ、まんべんなく埋まりました。


口頭発表会場では大気化学、高所医学、宇宙線、雷、永久凍土、通信、測器などバラエティに富んだ13件のプレゼンテーション。新技術振興渡辺記念会からの委託研究事業カーボンオフセット年賀寄附金助成事業の発表も含まれています。限られた時間に詰め込んだこともあり、案の定、「発表時間が短かすぎてゆとりがほしい」というご意見もいただきました。

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今回から初めて取り入れたポスター発表。全部で11件のポスターがありましたが、時間的には30分のポスターセッション時間も、討議をするにはやや短かかったかもしれません。「ポスター発表は良い試みだが、説明員がいないのは効果が疑問」というご指摘もありました。

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プログラムの最後はパネルディスカッション。堅苦しい討議ではなく、雑談的なトークをという村上祐資さんの軽妙な司会に乗せられた5人のパネリストが、スライドの自己紹介のあと、それぞれの「雲の上の実験室」の体験談などを披露。アンケートでも「おもしろかった」「よかったです」という評価をいただきました。一方、こちらでは「時間配分が少し長いのでは」という声も。タイムマネジメントは難しい・・・。

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会場の奥のコーナーには、昨年9月にヒマラヤ・ダウラギリで遭難した山頂班の山本季生さんを追悼するパネルも展示しました。山頂でお世話になった皆さんから寄せられたメッセージは、いずれこのブログでもご紹介しようと思います。
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懸念されていたポスター会場の寒さについては、事前の厚着の勧めが効いたのか、強力なストーブの威力のお陰か、思ったより?暖か。しかし、アンケートには「ロビーが寒い」というご意見が。なるほど、受付で用意した50個のホッカイロは11個を残すのみとなっていました。
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最後になりましたが、お休みにもかかわらずご参加していただきました皆さまに、この場をお借りしましてお礼申し上げます。