8月3日(水)午前4時30分からのNHK総合TVの朝のニュース、情報情報番組「おはよう日本」。全国放送のこの番組の中で、『"日本最高"の研究所』と題して富士山測候所での研究活動が紹介されました。


(*)その後、この番組は環境情報動画ポータルサイト「NHKエコチャンネル」に掲載されました。動画はこちらからご覧いただくことができます。


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 番組のタイトルは「”日本最高”の研究所」


富士山測候所の取り壊しが検討される中、研究者たちがNPOを立ち上げたという経緯から始まり、今年の夏の研究観測の様子、そして測候所を新たな観測拠点にしようと研究者たちの努力は続く、といった構成内容。


特に、成果を期待されているものの一つとして国立環境研究所が行っている二酸化炭素濃度の測定をクローズアップ。山頂がCO2測定にとても適しており、夏期だけでなく大量のバッテリーを使って通年で観測し、その結果、冬場は日本上空のCO2濃度が上がることがわかってきたとグラフを使って解説しています。


コンパクトながら、とてもわかりやすくまとまった内容でした。山頂で行われている研究の意義を前面に出して、測候所やNPOの必要性・重要性を訴えていただけたのは、何よりでした。


取材していただいたNHKの皆さま、そして取材にご協力していただきました皆さま、どうもありがとうございました。



番組が終わるやいなや、大河内先生(早稲田大)からメールが飛び込んできました。




2011年8月3日 水曜日 午前5:02

みなさま

大河内です。


いま見ました!


短時間ではありますが、大変分かりやすく解説いただきましたね。


小林さん、当方の学生によるエアロゾルのインパクターサンプリングの様子が映っていました。


須永さんによるCO2の話も大変わかりやすかったですね。夏季には富士山頂とマウナロアでCO2濃度が同程度であるが、冬季には富士山頂でCO2濃度が上昇する原因として、越境汚染の影響があるのではないかということでした。その他の大気汚染物質についても通年観測をなんとしてもおこないたいところですね。




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 小林先生(山梨大)56efb49e.jpg
 レドーム建設のこんな貴重な映像も。

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 「富士山測候所を活用する会」のキャプション

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 測候所の重要性を訴えられる須永先生(国環研)


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[関連プロジェクト]
富士山体を利用した自由対流圏高度におけるエアロゾルー雲ー降水相互作用の観測

雲はエアロゾルを凝結核として生成し,その成長過程で水溶性ガスを吸収する.雲粒径が臨界直径より小さければ,雲粒は消失して気相にエアロゾルを放出するが,この過程を通じてエアロゾル径を増加させるとともに,水溶性成分を増加させる.雲粒径が臨界直径より大きければ,雲粒はさらに液滴成長して併合衝突により雨滴となって地上に落下する.このエアロゾルー雲ー降水相互作用は,地球温暖化とその環境影響の将来予測の観点から注目されている.本研究では富士山測候所を活用し,様々な大気汚染物質のバックグランド濃度を解明するともに,バックグランド汚染の実態解明を行い,エアロゾルー雲ー降水相互作用の解明を試みる.

富士山頂における無人の継続的二酸化炭素濃度測定

2009年より、NIESが開発した遠隔地用自立電源型自動二酸化炭素濃度測定システムを用い、富士山頂にて大気中二酸化炭素濃度の長期観測を行っている。電源自立型の衛星通信システムを備えた耐低温性の小型の装置である。観測されたデータは毎日定時測定後につくばのNIESにe-mailで送信されている。2010年の夏季より2年目の無人の越冬観測に突入したが、通信やメンテナンスの方法など更に改善が期待される部分を残している。観測を継続しながらデータの分析を行うと同時に、長期的観測を見越したシステムつくりを進めていく。測候所の開所中はボトルサンプリングによる大気採取も行い、測定装置により得られたデータとの比較を行う。