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1号庁舎2階をぐるりと張った安全帯のフックをかけるロープ。

台風12号の接近を受け、予定を一日早めて9月1日(木)に測候所を閉鎖し終了した今年の夏期観測。これまで最長の53日間となった夏期観測を支えたのは、研究者や学生によるボランティアの活躍であった。

兼保先生(産総研)から一号庁舎の雨漏り部分にコーキング材により補修しようとメールで呼びかけがあったのは7月末のこと。数人が賛同し手を上げた。作業予定日の8月22日から24日はあいにく山頂の天候は悪く、強風と霧、雨でほとんど外に出られなかったものの、下山日の24日の朝は晴天となり、下山までのわずか3時間ほどの間だったが、専門家の指導を受けながら滋賀県立大の学生2人と一緒に補修を実施。

もう一つボランティアが活躍したのは、御殿場基地(研究者の登下山をサポートすべく御殿場市内に期間中確保した事務所)の宿直である。昨年までは期間中ひとりで担当してもらっていたが、今年は研究者のボランティアが約50日間にわたって交代で務めあげた。

研究者はこれまでは御殿場基地班のサービスを受ける側であったが、逆の立場でサービスする側に回ったことになった。入念な引き継ぎにもかかわらずトラブル続きであったものの、走りながら修正を重ねて何とか全ての日を有人対応した。ボランティアは研究者にとっての負担は大きいが、人出不足を補うとともに経費節減のためにも、さらに”自力たちでできる範囲はどこまであるか”を考えていくことが必要であろう。

「これまで、庁舎の補修は業者に発注というのが気象庁時代からの文化。何の疑問もなく思い込んできたが、通常の山小屋のように自分たちで出来る範囲は自力でやらなければならないのでは」と兼保先生。5年間の夏期観測を終え、発想の転換が求められている。

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1号庁舎廊下の屋根部分。コーキングが切れている。

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古いコーキングは、まず、カッターナイフで切って剥がす。


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マスキングテープの間に充填ガンを使って詰める。

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