氏名: 加藤俊吾 Shungo KATO
所属: 首都大学東京 Tokyo Metropolitan University
共同研究者氏名・所属:

 
研究テーマ:

富士山頂における一酸化炭素およびオゾンの夏季の長期測定

Longtime observation of carbon monoxide and ozone during summer at summit of Ft. Fuji


 
研究結果:

富士山頂において大気中の一酸化炭素(CO)およびオゾン(O3)の連続測定を行い、7月17日~8月22日にかけて観測データを得た。COは車の排気ガスなど燃焼の際に発生するため、汚染大気が輸送されてきている指標となる。富士山頂では太平洋から清浄な大気が輸送されるときにはCO濃度は70ppb程度であるが、8月8日には200ppbを超える濃度となり、汚染大気の長距離輸送の影響を受けていることが確認できた。一方、O3は汚染大気が日射にあたることで化学反応を起こして生成する。汚染大気の発生源から富士山に輸送されるまで通常は十分に光化学反応を起こす時間があるため、COとO3の濃度は全体としては同じような変動をする。しかし、8月16日あたりはCOだけ高濃度となっており、O3が生成する条件が整わなかったと考えられる。また、7月23日-24日あたりは逆にO3だけ高濃度となっているが、O3濃度が高濃度で存在する高い高度の大気(成層圏)の影響を受けていたと考えられる。

英語表記:

Atmospheric carbon monoxide (CO) and ozone (O3) were measured at the top of Mt. Fuji during summer in 2012. In most of cases, CO and O3 show similar variation. Around July 23, only O3 was high concentration. During that time, air at high altitude containing high O3 transported to Mt. Fuji.

【参考】プロジェクト計画:
富士山頂における一酸化炭素およびオゾンの夏季の長期測定
富士山頂の測候所に一酸化炭素(CO)計およびオゾン(O3)計を設置しこれらの大気中濃度の連続測定を行う。COは汚染大気が輸送されてきているかどうかの指標となり、O3は汚染大気の光化学反応の進行度合いにつての指標となる。昨年までも同様な測定を行っており、年ごとの違いや経年変化について比較を行う。