氏 名: 坂本強 Sakamoto Tsuyoshi
所 属: 日本スペースガード協会 Japan Spaceguard Association


共同研究者:


浦川聖太郎 Urakawa Seitarou 日本スペースガード協会 Japan Spaceguard Association  

吉川  真 Yoshikawa Makoto   宇宙航空研究開発機構 Japan Aerospace Exploration Agency

   
研究テーマ:  富士山測候所のスカイコンディション調査

Night sky at Mt. Fuji Weather Station

研究結果:

富士山山頂は高度3700mと高所にあるので、地球大気による星の光の吸収や散乱は低いと期待される。しかし、夜間の晴天率は未だ不明であり、天体観測として適したサイトであるか否か不明であった。本研究では、約1ヶ月間全天の雲を監視するカメラを山頂に設置し、夜間の晴天率を調査した。プレリミナリーな結果であるが、天頂付近の晴天率は30%程度であることがわかった。これは同時期の日本国内の天文台における典型的な晴天率よりも高い。 






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写真 1号庁舎屋根に取り付けたスカイモニタ(左)とシステム構成(右)





英語表記:


Mt. Fuji has an altitude of 3776 meters, and at its top the scattering and absorption by the earth atmosphere is expected to be low. However, the investigation on the sky condition has not yet been performed. We present the sky condition of the top of Mt. Fuji, based on the all-sky camera that monitors the clouds. The number of the photometric nights at the zenith are 30% in the nights with available datasets, although it is the preliminary result.

研究成果の公表:

「太陽系小天体への再挑戦」研究会で発表する。来年度以降の結果と合わせて論文にまとめたい。

(参考)プロジェクト計画:
富士山測候所のスカイコンディション調査

天体(恒星や銀河)の構造やこれらの形成進化、さらに天文現象を理解するためには、様々な波長域においていろいろな観測量の時間変化を追跡することが基本である。近年、サイト調査が実施され、マウナケア(ハワイ)やアタカマ(チリ)など、低地では閉じられた大気の窓での観測でさえ可能な場所が発見されてきた。しかし、これらのサイトは特定の地域に集中しており、特定の天体を連続的に観測することは不可能である。特に、ハワイの次に夜がくるのは日本であるにもかかわらず、日本では観測困難な波長域がある。富士山山頂は超高所であるので、低湿度かつ青い光の散乱の少ない地域である。そこで我々は本年度、富士山山頂のサイト調査を行い、現場を見て可視赤外線域での観測を実施するための準備を行いたい。