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測候所に荷上げする荷物の積み込みに集合した学生。(東京理科大にて17日午前9時頃)

開所2日目。今日から研究グループの機材・食糧などの大量の荷上げが始まる。
午前8時30分、新宿区神楽坂にある東京理科大学では学生が集合し、トラックに積み込み。

荷物が標高1400㍍の太郎坊に到着したのは昼。大学や研究機関が集積している首都圏からのアクセスがいいのは、富士山測候所の強みだ。首都大東京、早稲田大、東京理科大、東京学芸大の都内各大学と山梨大から集まってきた荷物の総重量は1.5㌧にも上る。

大量の荷物に1台のブルで大丈夫かと心配されたが、学生を含む総勢20数名で伊倉さんらの指示に従って荷物を運び込み、2時間程度かかって何とか1台に収める。積み込みが完了したのは16時40分。

明日朝、山頂に運ばれたこれらの機材は、測候所内外に据え付けられ、8月下旬まで山頂で貴重なデータを採取し観測をつづける。この間、フィルター交換、サンプラーの回収などの人手を必要とする作業は各研究グループが交代であたるほか、山頂班も研究者と共同で作成したマニュアルに従って、運用業務を代行補助する。

今夏は、昨夏新設した3号庁舎のインレット(空気取り入れ口)も本格的な運用を開始する。従来のインレットは気象庁時代から使用してきたが、利用希望の増加に対応できなかったことなどから、昨年増設されたもの。

運用を含めて年々整備されてきた、富士山測候所の研究環境。その成果が期待される。

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ダンボールの荷物は、雨でも型くずれしないよう幾重にもラッピング

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手際よい積み込み作業でみるみる片づいていく荷物

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滋賀県立大G出発前、鈴木さん、岩崎さん

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計量を完了し、積み込みを待つばかり