太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

2010年07月

兼保先生からも富士山頂で測定している黒色炭素(black carbon)濃度の速報値が届いています。

保田さんの無線LANの威力で、山頂で取得されているデータを自動でダウンロードできるようになりました。そこで、山頂での測定値のうち、昨日のBC濃度の図をNPOのサーバーに転送するようにしました。

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「富士山頂で測定している黒色炭素(black carbon)濃度の速報値」

 異常値データの除去、気圧による濃度補正をしていないデータです。多数のドットがあるのは、黒色炭素であるか土壌粒子であるかを見分けるために7つの光の波長で測っているためです。

加藤先生(首都大学東京)から、O3とCOの速報値が送られてきました!

首都大学東京の加藤です。
7月26日に山頂に行って作業をし、CO,O3計の測定結果がリモートで見ることが出来るようになりました。

今年からはなるべくリアルタイムで測定結果を公表できるようにすることも目標になっていますので、
・観測開始からの1時間値の速報値
・昨日一日の一分値の速報値
の図をwebsiteで公開するようにするのはどうでしょうか。

とりあえずこれまでの1時間値の図と昨日(7/27)の図を添付します。

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(1)これまでの1時間値

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(2)昨日(7/27)一日の一分値
「富士山で測定している一酸化炭素(CO),オゾン(O3)速報値」
異常値データの除去、濃度補正をしていないデータです。

7月22日(木)-24日(土)に上がられた鴨川先生(東京学芸大/放射線G)からのレポートです。

放射線科学のチームでは、雷活動に関連する放射線の測定を行っています。
富士山山頂はたびたび雷雲が接近するのみならず雷雲そのものにも覆われるような場所であり、本研究を進めるうえでは理想的な観測場所です。この現象の解明のためには、放射線のみならず雷雲が形成する電場にも着目する必要があります。

今回、測候所内に原子力機構が雷雲からの放射線を測定する検出器を、東京学芸大学が電場測定装置(フィールド・ミル)を測候所の屋上に備え付けました。これらの測定装置のデータを元に雷雲通過時の放射線挙動と電場構造を調べています。

屋外作業には絶好の天気に恵まれ、天候をにらみながら予定を1週間遅らせた甲斐がありました。本日もデータを見ていると雷雲もどきのようなものがあり良いデータがとれそうです。

[関連プロジェクト]
高高度宇宙線環境のリアルタイムモニタリング/保田浩志(放射線医学総合研究所)

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電場測定装置は1号庁舎の屋根に設置。

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測候所内に設置した雷雲からの放射線を測定する検出器

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測候所での設営を終えたメンバー一行

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珍しい落雷の写真。23日夜に山頂班山本さんから「今なら雷が測候所からよく見えますよ」と声をかけてもらいデジカメでも落雷写真を撮ることができました。東電の雷データから判断すると群馬での落雷のようです。

7月20日-21日に上られた兼保先生により、太陽光パネルの取り付けが完了しました。
自立電源による大気データをこの夏の観測期間中に取得するべく、3号庁舎北側の貯水槽の上部にソーラーパネル駆動オゾン計を設置したものです。

メインとなる太陽電池パネルと直流ポンプ付オゾン計は畠山先生からお借りし、その他充放電コントローラー、耐低温バッテリーなどの最低限の必要機材を準備しました。
8月23日(月)に撤去するまで約1ヶ月間にわたりデータを取得する予定です。

[関連プロジェクト]
富士山頂における排ガスフリーマイクログリッド構築の具体化に関する研究/土器屋由紀子(NPO)

(*)この研究には新技術振興渡辺記念会からの委託研究費のほか、郵便事業株式会社からのカーボンオフセット年賀寄附金助成の一部が充てられています。

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貯水槽の上は太陽光パネルを取り付ける兼保G。下では須永G(環境研)が別の作業中。

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貯水槽も研究に一役買っています。

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取り付けた太陽光パネルは全部で4枚

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7月18日(日)、富士山学校科学講座・無料見学会2010が開講しました。
本来ならば前日17日(土)が第1回の予定でしたが、天候不順のため中止、今回が初めての講座になりました。

講師にはちょうど観測研究のため山頂に来ていた先生が担当し、2号庁舎1階の教室も周囲にポスターを貼ったり、プロジェクタを使ったりで、一応、"雲の上の教室"風に。

受講者は11名。お疲れのご様子の方もおられましたが、最後まで聴講していただきました。
各講座とも受講者からの熱心な質問がだされ講座の内容を充実したものにしてくれました。

最後に、講座受講修了証を一人ひとりに授与したときは大変に盛り上がりました。
また、参加された方から募金していただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

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小林拓先生(山梨大)の「空飛ぶ黄砂」の講座

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三浦和彦先生(東京理科大)の「微粒子が気候を変える」の講座

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浅野勝己先生(筑波大名誉教授)の「やさしい高山病の話」の講座

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講座が終わって全員で記念撮影。

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