太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2012年04月



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簡易放射線測定器「はかるくん」は、日本科学技術振興財団が学校教育支援のため、小・中・高校などに貸し出しています。








この度、東京学芸大学教育学部鴨川仁助教、織原義明個人研究員、A類理科選修4年大洞行星さん、F類自然環境科学専攻4年鈴木裕子さんの4名が、日本科学技術振興財団の文部科学省委託事業「はかるくん」研究作品一般・教育部門(応募数1594件)に「自然放射線の高度・緯度依存性を調べてみる」のテーマで入選しました。

鴨川研究室の入賞は昨年に引き続き、2年連続の快挙です!




福島第一原子力発電所の事故以降、小中高の教育現場においても父兄からの放射線の安全に関する問い合わせは多く、現場の教員においても放射線の知識が求められるようになったといいます。


本研究では富士山で「はかるくん」を用いて高度が異なる場合の自然放射線の測定をし、教育現場への応用を試みたもの。

富士山での観測データはこんなところでも生かされています。

関連リンク:
はかるくん入選!(東京学芸大学公式ウェブサイト)
簡易放射線測定器「はかるくん」を用いた富士山における自然放射線測定(第5回成果報告会)





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受賞者のうちの二人。左が鴨川先生、右が鈴木さん。山頂での観測を終えて下山前に撮影。


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鈴木さんには昨夏は御殿場基地事務所でボランティアとして手伝っていただきました。そのかたわら、山頂で研究観測。






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近くの麹町学園校庭の桜。例年1月末になると植木職人が剪定をしていたが、今年は寒さのためか剪定を行わなかったようだ。

待望の春到来。桜の名所「千鳥ヶ淵」にほど近いここ麹町界隈もようやく桜が咲き始めました。今年は例年になく長い寒い冬だったので、春も一気にやって来たよう。北国の春を彷彿させてくれます。

さて、今日から新年度がスタート。当NPO法人をとりまく環境も変わりました。
昨年6月に成立した「特定非営利活動促進法の一部を改正する法律」が4月1日施行に。当NPO法人の所轄庁は、内閣府から東京都に変更になりました。2つ以上の都道府県に事務所を置くNPO法人は従来までは内閣府が所轄していましたが、今度は主たる事務所を置く都道府県が所轄庁になったためです。

また、この法改正にあわせて、これまで国税庁が行ってきた認定NPO法人制度も廃止され、新たに始まった「認定NPO法人制度」「仮認定NPO法人制度」に関する申請窓口も東京都になりました。

認定NPO法人とは、NPO法人への寄附を促してその活動を支援することを目的に設けられた税制上の措置。NPO法人のうち一定の要件を満たすものについて都道府県知事が認定を行うもので、認定を受けたNPO法人に対して寄附を行った場合、寄附金の税額控除が受けられるなどの税制上の優遇措置が設けられています。

これまで認定を受けたNPO法人の数は、わずか約250法人とか。制度はあったものの認定条件のハードルが高すぎて手が届きませんでしたが、今回の法改正で認定要件を緩和した「仮認定制度」(3年間限定)もできました。

当NPO法人はこの「仮認定制度」を利用し、今年度内の認定を目指しています。認定されれば、寄付者が税制優遇措置を受けられるので寄附金を集めやすくなるほか、公的機関から認定を受けることにより社会的信用や認知度も高まることが期待されます。

認定要件には「寄附金の総額が3千円以上である寄付者の数が年平均100人以上」という絶対値基準があります。

皆さまの絶大なるご支援をお願いする次第です。





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