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ウェブサイト管理者にとって、どれくらいの訪問者が自分のサイトに来ているのか、ということは気になるものである。毎朝前日分(あるいは毎晩当日分)のホームページのアクセスカウンターの数値を見ては一喜一憂したりして・・・。もっとも、最近はその数値も代わり映えがしないので、あまり気にしていなかった。

昨晩(5月1日)、夜帰って何気なくホームページのアクセスカウンターを覗いたら、小さいフォントの文字が「70 visits」とある。この時期せいぜい30前後のビジター数であったので、思わず目を疑った。富士山測候所での夏期観測の最盛期の7月、8月にはこの程度のアクセスがあることもあるが、5月に入ったばかりのこの時期にこんなに上がるはずはない、てっきり(無料サービスの)カウンターが壊れているのだろうと決めつけていた。

しかし、よくよく考えてみると、昨日はテレビ、新聞はどこも「富士山世界遺産登録」のニュースでもちきりであった。今日は、事務局にもこの関連で新聞社から取材申し込みの電話も飛び込んできた。そして、この記者もHPを確認されていた。どうやら無料カウンターの動作は正常で、「富士山」を冠にしている我がNPO法人のホームページを閲覧した方が多かったと考えたほうが正しいようである。当NPO法人にも思わぬ波及効果があったことになる。

当NPO法人は、川勝・静岡県知事と横内・山梨県知事に顧問になっていただいており、世界遺産登録が決まったことは富士山関係団体の一員として喜ばしくホッとしているところである。一方で、当NPO法人の運営は相変わらず不安定のままであり、毎年のように自転車操業を繰り返しているのが実情である。今年は特に厳しい状況にあり、観測期間の短縮をしてまで対処しなければならないという切羽詰まった状況にまで追い込まれている。今回のニュースで、富士山測候所を活用する会の活動にもより注目されてくることを期待したいものである。そして、願わくば「巻き返し」のきっかけとならんことを。

(追伸)
堀井昌子・副理事長から先ほどメールが届きました。
「昨夜、世界文化遺産(内定)効果の話が出ましたが、今朝ラジオで取材を受けて応対している三浦雄一郎さんの声を聴きましたので、世界遺産に絡んでエベレストベースキャンプに送ります。」
以下にご紹介します。

三浦雄一郎 さま


気候不順のうちに桜の季節もおわり、はやくも風薫る五月を迎えました。


本日、5月2日朝のラジオで取材に応じておられる三浦さまの若々しいお声を耳にし、前二回のエベレスト登山よりも体調がよいとのお話を伺い、お元気でエベレストへの路を一歩また一歩と進めておられるご様子を正に実感いたしました。


さて、「NPO富士山測候所を活用する会」の副理事長を務めておられる三浦さまには既にご承知かと存じますが、昨1日に文化庁がユネスコの世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)の評価結果を公表、世界文化遺産への登録を目指している山梨県・静岡県に対して登録を勧告した と報道されました。「NPO富士山測候所を活用する会」の運営委員会開催のため事務局に集まっていたメンバーは、当然のことながら今後の波及効果について想像を巡らせることとなりました。


このたび日本が推薦した「富士山」の主な対象は、いわゆる富士五湖や富士山本宮浅間大社や山頂の信仰遺跡に加えて吉田口登山道などが挙げられているのですね。富士山の登山者は2008年から急増しここ数年は年間30万人前後で推移しているため、ピーク時には狭い登山道が人で埋まり安全面を懸念する声が高まっている状況です。このピーク時に我がNPOは測候所を使わせてもらっているので、登山道の安全確保のための毎年の支出は貧乏なNPOにとって負担となっています。


山梨、静岡両県は来夏以降、富士山の入山料を本格的に導入する方向で検討中とのことですが、実現しましたら私たちにとってもメリットとなるかもしれません。イコモス勧告のポイントに宗教的、芸術的伝統の融合が特徴と謳っていますので、入山料導入はハードルが高い可能性もあるのではないかと危惧しますが。


想像しますにお手許には多くの通信etc.が殺到して交通整理に豪太氏が多忙を極めていることと存じます。もしお読みいただけましたら幸いでございます。


それでは無事の登頂と下山を心よりお祈り申し上げております。


NPO富士山測候所を活用する会 

副理事長 堀井昌子