太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2016年02月

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高校生らを前に講義をする鴨川准教授

月20日~21日にかけて、高知工科大学など高知県内3箇所を会場に「高高度発光現象の同時観測」に関する平成27年度研究発表会・交流会があり、東京学芸大学准教授でありNPO富士山測候所を活用する会理事の鴨川仁先生が「富士山頂での雷研究~雲内計測から高度放電発光現象観測まで」と題して講演を行いました。

 

高高度発光現象の観測を行っているのは、富士山頂だけではありません。実は北海道から鹿児島県まで全国の32の高校(SSH:スーパサイエンハイスクール)でも同時観測をしており、鴨川研究室では夏季に富士山測候所で、また冬季にはこれらの高校生と連携して研究をしています。

 
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今回の研究発表会は、これらの高校が一同に集まり各々の研究内容を報告し、交流をはかるもの。高高度発光現象の観測や雷雲内の計測についての話を中心に、富士山頂で行っている研究活動について鴨川先生が講演し、引き続き、高校生を交えて熱心にグループ討議が行われました。

 

このような活動を機に様々な人に富士山測候所での活動について興味を持ってもらい、研究活動がより活発になることを願っています。

 

(レポーター:東京学芸大学鴨川研究室 小名木すみれ)

富士山ワークショップ2016告知チラシ

2月23日は富士山の日。この日にちなんでこの時期は山梨県内、静岡県内の各地で富士山に関する様々なイベントが開催される。

2月20日(土)甲府市の山梨県立図書館で開かれた「富士山ワークショップ2016」。
「富士山頂で理科の実験をすると?」をテーマに、当NPO法人の土器屋由紀子理事・広報委員長と立教新座中学校・高等学校の古田教諭が講師を務めた。

あいにくの雨模様で富士山を見られなかったのは残念だったが、子どもたちは山頂で行っている理科実験の実演を目の当たりにしてとても楽しそうだった。


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空とぶドラえもんタケコプターや、もっと小さいモスキートヘリコプターを赤外線で飛ばしたり、ハート型の風船にヘリウムガスを入れて、「手を放すと浮いて天井まで上がりますが富士山頂ではどうなるでしょう?」という質問。


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風船にヘリウムガスを入れて実験

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ヘアドライヤーで冷風を出してピンポン玉を浮かし、「富士山頂では浮く高さはもっと高いでしょうか、低いでしょうか、同じでしょうか?」という質問。

どちらの質問にも、実際にやってみながら答えを考えた。


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ヘアドライヤーでピンポン玉を浮かして実験

富士山測候所で研究をされている地元の山梨県富士山科学研究所の堀内雅弘・主任研究員と山梨大学の小林拓・準教授も応援にかけつけてくださいました。
どうもありがとうございました。


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写真左から堀内、土器屋、古田、小林の各氏。

WEB_メイン
<エヴェレスト 神々の山嶺>公式サイト

世界的大ベストセラー、20年の時を経て、遂に映画化!
連載開始から20年以上!その間、国内外で映画化オファーが殺到しながらも、そのスケールの壮大さから成立に至らず、まさに“映像化不可能な小説 No.1”と言われ続けてきた夢枕獏の世界的大ベストセラー「神々の山嶺」が遂に奇跡の映画化! 日本映画の“最高峰”ともいえる作品がここに誕生した!

(「エヴェレスト 神々の山嶺」公式サイトより)

この映画の撮影にあたり、当NPOの山頂班(岩崎洋、川原庸照、横山勝丘、今井健司、楠田寧、長門敬明、増本亮、宮城公博の各氏)、堀井昌子副理事長をはじめ、日本登山医学会としても協力させて頂きました。試写会に立ち会われた堀井副理事長からのコメントです。

 「エヴェレスト 神々の山嶺」はエヴェレストの映像も素晴らしく、俳優さんの演技も山やとしての迫力を十二分に感じさせるものでした。エヴェレスト初登のエピソードを絡めてあるので、山好きの方には大いに興味深い映画であると思います。この映画でエヴェレストベースキャンプから上部の映像は、ご自身もカメラを回しながら7回も登頂している村口徳行氏の撮影によるものと聞いています。この方は、エベレストを知り尽くしているカメラマン兼登山家です。我がNPOの三浦雄一郎副理事長の70歳、75歳でのエヴェレスト登頂も成功に導いています。(堀井副理事長 談)


3月12日より全国ロードショウですので、是非ご鑑賞下さい。
(レポート:井出里香)

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