2017年2月18日(土),静岡県コンベンションアーツセンター(グランシップ)で土器屋理事が講演を行った.
 この講演会は,2016年10月の「しずおかの文化新書21:日本一の高所・富士山頂は宝の山~観測と信仰から読み解く霊峰の頂~」(前半を土器屋理事が執筆)発行に伴って開催されたものである.
 会場の映像ホールは小ぶりながら設備の整ったホールで,音響・映像など専任のオペレータが付いて,効果的な講演となった.
 富士山に関心の深い静岡の地での講演会だけに,36名の来場者は一般の方から元測候所員まで,幅広い範囲にわたっていた.そのため素人にもわかりやすく,かつ充実した内容を伝える丁寧な講演となった.
 最初に,測候所内外の観測の様子を解説したレクチャー動画を流した後,富士山測候所の概要を示し,大気化学・物理・エアロゾル・気象・大気電気などの観測やその成果を紹介した.また,高所医学や教材開発等の研究の紹介も行った.さらに,測候所の運営や将来展望などについても解説するなど,本会の活動全般にわたっての講演となった.


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 70分ほどの講演終了後,休憩をはさんで,講演会のコーディネーター ・八木洋行様(「しずおかの文化新書」編集長)と土器屋理事をパネリストとして,パネルディスカッションを行った.質疑応答等,活発な討論が行われた.


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