挨拶 (公財)中部科学技術センター撮影
3月26日の本ブログ欄に「富士山のテッペンとボクの手のひら」というタイトルでご紹介しましたが、古田豊理事が4月20日に名古屋市科学館で行った講演は、約150人の聴衆があったとのことです。
最初の挨拶に続いて、次のような目次で講演が始まりました。
- 「富士山のテッペン」に 何がある?
- 「手のひら」で 何ができる?
- びっくりしたこと
- 風を釣る 実験 (ステージ実験)
- 落ちる 実験 (手元実験 ステージ実験)
- 玉を浮かせる 実験 (ステージ実験)
- 運ぶ 実験 (ステージ実験)
- 聞こえた音
- 動物・植物
- 写真から読み取ろう
- 食事
- すてきな富士山
以下に古田理事のメールを紹介します。
ステージ実験と手元実験を交えた約80分間の講演は、私立小学校の理科の先生と協力して行われ、小・中学生と保護者などが楽しく学び合いました。「富士山のテッペン」の自然を探る理科実験を4つ紹介し、「手のひら」を使った工夫を考えました。例えば「風を釣る実験」では、釣り糸の先につけたバルーンで富士山頂の空気の流れを探り、釣竿のしなりで風の強さを探る方法と動画を紹介しました。「風を釣る実験」ヘリウムガス入りバルーンを空中に浮かせる (公財)中部科学技術センター撮影ヘアドライヤーの送風で「玉を浮かせる実験」では、玉の浮き方が山頂と平地でどう違うかを探る方法を紹介しました。「玉を浮かせる実験」玉は浮上し、どう回転し、どう振動するか (公財)中部科学技術センター撮影直径約1mの風船に空気を斜めから当てて、空気の流れを想像する (公財)中部科学技術センター撮影「落ちる実験」では、軽いカップ状の物体を同じ高さから落とすと、平地の方が富士山頂よりゆっくり落ちました。講演会場ではほぼ等速で落ちることを手元実験で確かめました。植物のタネが回転しながらゆっくり落ちる落ち方を、折り紙とクリップの簡単工作で真似をして、自然界の植物の営みの一端を探る実験と見方を学びました。こうした旧富士山測候所での教材づくりの活動が、次世代を担う小・中学生に襷を繋げる自然探究の一助となれば嬉しいです。
今年の夏も富士山頂では、新しい教材作りに意欲を燃やす古田理事やそれに続く教育者の活動が計画されています。13年目を迎えた富士山頂での夏季観測は多様化していますが、教育分野でも大きい花を咲かせることでしょう。
(広報委員会)