太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2019年07月

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 この夏の観測で初めてのご来光(7月5日、山頂岩崎班長撮影)

今日の山頂は晴れ・微風で荷下ろしも順調に行き、(ブルの) 伊倉さんも一安心でした。                                     ― 7月5日(金)御殿場作業日報より 

天候 (午前) 晴れ/(午後) 晴れのち曇り
1トンを超える資材の搬入も、天候に恵まれ順調に終えることができた。
  ―7月5日(金)山頂作業日報より  

7月1日(月)の開所以来、記録的な豪雨の災害に南日本が見舞われ、富士山頂も風雨の強い日が続きましたが、4日(木)夕方から視界が開け、5日やっと晴れ間が出ました。

この日は前日ブルに積み込んだ1㌧以上の観測機材を山頂に荷上げ。山頂班、御殿場班の協力を得て、旧測候所の庁舎へ無事運び込みました。


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 太郎坊に集合した研究者等 (2019/7/5 5:41 撮影)

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 太郎坊出発から約3時間後、測候所前に横づけにされたブルドーザー(2019/7/5 9:14 撮影)

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(左)(中)桃井・千葉大学(右)鴨川・静岡県立大学准教授(2019/7/5 9:39 撮影)

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 5人がかりでやっと運び上げる大きな機材もある(2019/7/5 9:52 撮影)

登山道などの事情で、研究者等はこの日は機材を搬入するだけで全員下山。据え付け・調整は10日(水)に再度上山して行い、観測の開始もそれからになります。

4日に南日本に大きな被害をもたらした記録的大雨は一段落していますが、まだ梅雨明けは遠く、西から雨雲が近づいているようです。また、豪雨被害に加えて、桜島噴煙の情報もニュースになっています。

富士山頂の観測が、今年の夏の観測結果は火山の影響も捉えることができるかもしれません。大幅に増えた研究プロジェクトの成果が楽しみです。

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  機材搬入を終えて測候所前で(2019/7/5 10:04 撮影)

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  馬の背の下で(2019/7/5 10:12 撮影)
 
 (広報委員会)

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この日、朝は強風、暴雨。
山頂も風速30㍍オーバーとのことで、伊倉さんの判断で登山中止。
午後の事前積込の際の天候も懸念していたが、小雨で、作業終了間際には雨もやみ、無事に積込完了…
7月4日(水)御殿場作業日報より 

7月1日(月)に開所した以後、ホームページからの情報も滞りがちで関係の皆さまにはご心配をおかけしていますが、7月2日(火)には先発隊の通信グループが上山、通信インフラの準備に着手しています。そのほかの作業については、現在のところはライブカメラ設置などの一部を除き、ほぼ計画どおり進められていますので、まずはご安心ください。

7月4日(水)には、金沢大学、徳島大学、首都大学東京、早稲田大学、東京理科大学、帝京科学大学の大気化学グループ(注)が、太郎坊で荷物の計量とブルへの積み込みを行いました。

太郎坊はあいにくの冷たい雨と霧。一つひとつの荷物に何重にもラッピングし、ブルに積み込みを終えましたが、その頃には雨も上がったようです。

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荷物のブル積みこみが終わった大気化学グループのメンバー。7月4日(水)雨上がりの太郎坊にて

この日、計量した荷物は各大学とも100㌔グラム以上。徳島大学と早稲田大学は200㌔を、東京理科大学は300㌔をそれぞれ超え、合計重量は1㌧を遥にオーバーしました。

積み込み作業を終えた先生方や学生等が、明日早朝の荷上げに備えて向かう先は、市内新橋(にいはし)の御殿場事務所です。

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(上)計量ハカリで測定(下)その内訳を記入した荷物量記入票は御殿場班がスキャンし、その日のうちにグループウェアで東京事務所に届きます。

(注)夏期観測2019大気化学関係プロジェクト
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(広報委員会)




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