太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

2020年09月


富士山川の部屋から(20913) (1)
御殿場基地事務所から見た富士山(2020年9月12日撮影)

“認定NPO富士山測候所を活用する会“では、
活動拠点が3つあるのをご存知でしょうか??

1つは、富士山頂(標高3776m)。
2つは、富士山の御殿場 新五合目に当たる太郎坊(標高1290m)。

 コロナ禍で富士山頂での観測が出来なかったNPOにとって、
今年は、太郎坊を使った観測が中心になりました。

次の写真は、太郎坊での作業の様子です。
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 みなさまもご存知の通り、今年は山頂観測を諦めます。そしてコロナ対策が取りやすい太郎坊(御殿場新五合目そば)、御殿場市街の通年観測地での観測に集中します。現在、研究者達は太郎坊、御殿場に機器設置やメンテナンスを始めています。

写真は、今週の太郎坊におけるメンテナンスの様子。早稲田大学と山梨大学が作業をしています。今年の夏は、この場所に多数の機器が設置されることでしょう。

山頂、太郎坊、御殿場の3つの観測点は、1直線状であり、標高がそれぞれ3倍の関係になっているためデータ解析などでも利便性がある観測地点になっています。


 (クラウドファンディング 7/3の活動報告より)

そして
3つめは御殿場基地事務所(標高446m)です。

御殿場基地事務所は
富士山頂での夏期観測開始前から終了までの
山頂班や研究者等の登山準備拠点として、
富士山頂・太郎坊に次ぐ第3の観測サイトとしての利用されております。
(2階の1室は「富士山環境研究センター(LERMF)」の御殿場拠点であり、看板もあります。)

今年も太郎坊に行く
研究者や学生さんたちの滞在施設として、大いに活躍しました。

気象観測他の測器も着々と稼働を始められていて、
近々リアルタイムで見られるようになります。


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御殿場事務所の部屋に貼ったポスター 庭には雨採取器が設置されています。


9月12日、13日の週末、
事務局はクラウドファンディングで
ご寄付をいただいた方のお名前を
列挙したポスターをもって御殿場へ行きました。

今年3回目になる御殿場基地事務所の
庭の草刈りも済ませました!!

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裏庭の草 Before

草刈り後
 After (すっきりしたのがお判りでしょうか??)



今年は、富士山頂からお送りできなかったライブ映像ですが、
御殿場基地事務所の2階にライブカメラを設置すると
四季の折々の富士山が眺められるので、
『 今後、御殿場からの富士山の映像も?? 』
という案もチラホラ出ています。

益々、観測基地としての利用が楽しみです。


(広報委員会)





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「林先生の初耳学」“富士山頂でのパラグライダー“見逃した方も動画で見られます!!


MBS/TBS系「林先生の初耳学」 9/6(日)22時~
に鴨川専務理事が出演!!

“富士山頂でのパラグライダー“に、
富士山の専門家として鴨川専務理事が解説。

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 目的だった「誰もいない富士山山頂の映像」の撮影に成功!
 映像を見た鴨川先生は
「本当に私もびっくりです。最も登山客が多い夏の時期、必ず山頂には何百人も写っているはずなんです。ですがまったくそういった気配はない。誰もいない。(人がいない)はっきりした映像はこれが今のところ唯一ではないかと思います」
 と太鼓判を押した。
                          初耳学HPより


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撮れた映像の学術的価値を探るために
NPOから皆巳理事、長尾理事も
番組制作に協力させていただきました。


(広報委員会)





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9月8日 山梨日日新聞 『 富士山トレビア 』に
富士山測候所での研究が紹介されました。

この『富士山トレビア』とは、夏の間だけ
山梨日日新聞に週一回の連載をするコーナーです。


地球温暖化の原因として
温室効果ガスである二酸化炭素の濃度上昇があります。

さて、
日本の二酸化炭素の濃度測定ですが
陸地は勿論のこと
宇宙に浮かぶ衛星や、飛行機、スカイツリーなどでも測定されております。

突然ですが、ここで質問です。

二酸化炭素濃度ですが、
富士山の頂上でも測定されております。
何故でしょうか??


その答えが今回の『 富士山トレビア 』にあります。

 
 富士山は独立峰で、周囲の町や森林からの影響を受けにくい。このため二酸化炭素濃度の測定が年間を通じて行われ、日本上空の大気に含まれる二酸化炭素濃度の代表的な数値になっている。<中略>大気中の二酸化炭素濃度は航空機でも観測しているが、経路や時間などにばらつきがあり、富士山頂の方が安定して計測できるメリットがるという。
 
                山梨日日新聞 富士山トレビア より


またそれだけではなく、

 
 世界の平均的な二酸化炭素濃度を計測しているハワイの観測所のデータと比較することで、アジア圏の植物の光合成による二酸化炭素吸収量や、人の活動による排出量の変化を検証できるという。



国立環境研究所の野村さんは、
「地上で上空の二酸化炭素濃度を
常時測定できる環境は世界的に見ても非常に珍しい。」
と話している。

で記事は締めくくられております。

地球規模で見ても、
素晴らしい観測地点である富士山測候所の存続に
引き続き、情報のシェアやご寄付などによる
お力添えお願いいたします。

(広報委員会)


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9/3 木 朝日新聞 夕刊より


『マイクロプラスチック 家事でも出ます』
“ 洗濯で合成繊維くず・食器洗いでスポンジのカス・・・”
と題して、大河内副理事の記事が掲載されました。


 マイクロプラスチックが大気中浮遊していることがわかってきた。<中略>1立方メートルあたり約5個のマイクロプラスチックが含まれていた。
 呼吸で体内に吸い込んでいると考えられるという。
 
 富士山の山頂でも浮遊してるといい、大河内教授は
 「自由対流圏に漂っているということは、世界中に汚染が及んでいる可能性がある大気中のマイクロプラスチック研究は始まったばかり。生物への影響はわかっていないが、手遅れになる前に対策をしなければならない。」
と指摘する。
                    (朝日新聞 夕刊より)

この記事は朝日新聞デジタルでも閲覧できます。


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朝日新聞デジタルのHP
より


また 9/4(木)の FM FUJI 『GOOD DAY』
これからのトレンドを先取りするコーナー“catch up”に大河内副理事が出演。


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テーマは「大気中のプラスチック」、

プラスチックは
地上や海洋だけでなく、大気にも存在する ということで、
“大気に存在するプラスチックの原因と懸念“についてお話をされておりました。


その内容を、ホンのちょっとご紹介します。
 
  大気中のプラスチックがどのようにして生まれるか?については、
 実はまだよくわかっていないのが現状です。車のタイヤの摩耗片、レジ袋、ペットボトル、衣類の化学繊維、また柔軟剤のマイクロカプセルが衣類について飛んでいるなどが考えられております。

 陸から河川、海洋とプラスチックが行きついて、海洋が終着点と報道されていることが多いが、最近の研究では、その海洋でプラスチックが分解されて大気に放出、その細かくなったプラスチックが、再び陸に戻っていることが報告されています。

                  ( Catch up  より )


安価で、軽量、腐食しにくい特性を持つプラスチック。

持続可能な社会な社会にするためには、
プラスチック問題は、避けて通れない課題ではないでしょうか?

対策を立てるためにも、
地球環境の現状把握の地道な研究が
不可欠であることを再認識させられます。


(広報委員会)


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日本エアロゾル学会のHPより



日本エアロゾル学会主催、
「第37回エアロゾル科学・技術研究討論会」が
8月27日、28日にオンラインで開催されました。

今回、表立っては富士山関係の発表がありませんでしたが・・・・

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2日目に行われた総会で「会長賞」の発表があり
この「会長賞」に、本NPOの土器屋理事が受賞しました!!

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受賞理由はこちら↓
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また
「論文賞」には、

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今回は富士山とは無関係なご研究ですが、
岩本洋子会員が受賞しました。

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さらに、19時から懇親会@zoomでは、
「井伊谷賞」の授賞式が行われました。


 井伊谷賞とは?

 本賞はエアロゾル研究・技術の新たなる発展を願う、一篤志家によって設立され、その後、企業からの寄付金によって運営されている。
 「特別セッション」はエアロゾルに関する萌芽的な研究、問題点の指摘、新しい分野の開拓、未来志向の夢のある話題等を、遊びとゆとりの気持ちをもって発表する場であり、この趣旨に沿った優れた発表に審査の力点が置かれる。

          


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矢吹正教会員が受賞しました。

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「井伊谷賞」を受賞した京都大学 矢吹先生


 受賞理由について: 
 
 局所的なエアロゾル分布の立体構造の可視化を目的とした車載型ライダーの開発に関する内容であり,望遠鏡やレーザーの角度を調整し共通の視野を合わせる工夫や,障害物センサーを車に搭載し安全面にも配慮するなど,非常にオリジナリティが高い内容であった。また,質疑応答においても,データ収集における問題点やシステムの管理手法などについて適切に夢を持って回答しており,将来性が十分期待できる内容であった。

これは長年、
太郎坊で観測してきたことがベースになったお仕事です。
NPOの研究業績に追加しました!


リモート宴会はとても盛り上がり、
一次会は21時に閉めましたが、
その後も、盛り上がり二次会も22時過ぎまで行われました。


おめでとうございます!!

(広報委員会)

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