太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2021年02月

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瀬口貴文さん(当時 防衛大学校
指導教官の岩崎杉紀先生より写真を送って頂きました。

2019年11月の気象学会秋季大会のブログでご紹介した
瀬口貴文さんについて、
指導教官の岩崎杉紀先生から素晴らしい連絡を頂きました。

 ”今年の3月に博士を取った学生君の学位論
文の情報を送ります。
防大では学位を出せないので、学位授与機構
英語名称は大変長いです…で審査され、学位を授与されております。
お知らせするのを忘れておりました。”
(2020年11月26日に岩崎先生から頂いたメールより)


瀬口さんの凄さが
下記の岩崎先生からのメールからもわかります!!
 
  
 彼は、ペンシルベニア州立大学で修士号を取得し、博士から私が面倒を見ました。つまり、D1からテーマを変え、実質2年半くらいで成果をまとめなければならなかったです。さらに、通常の大学院での審査と異なり、学位授与機構での審査は、私たちは審査員の選考に一切関われず、審査の場にさえ立ち会えません。審査はけっこう厳しいものがありました。

さらに、、通常の防大の博士の学生は、卒業後の5-6月頃に審査があります。しかし、彼の審査は3月でしたが、これでも通常より早く審査されています。防衛大学のこの年の博士の学生の中では、いわゆる早期審査は彼だけでした。



瀬口さんの博士
論文のタイトルは下記の通りです。

 Seguchi, T., The Analyses of Jumping Cirrus with Ground-based
 Observations, Doctoral dissertation, National Institution for Academic
 Degrees and Quality Enhancement of Higher Education (2020).

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嬉しいことに論文の最後に、当NPOへ謝辞が入っております。


 The observation at Mt. Fuji was performed at the Mt. Fuji Weather
 Station, which is currently managed by the Mount Fuji Research Station
 (MFRS), a nonprofit organization certified by the government of Japan.
 They helped to support our work, including the installation and
 maintenance of the cameras.


富士山測候所の研究に精力的に参加された瀬口さんが、
このような形で論文を纏められて博士号を取得されたことは、
NPOにとっても、
コロナ禍で観測が出来ない憂鬱を
吹き飛ばすような
大変嬉しいニュースが舞い込んで来ました!


NPOのウェブサイトの「論文のページ」の構成についても
「博士取得者」のページを加えることを検討中です。

今後、
瀬口さんの様に
「富士山測候所」発の博士が多数続くことを期待しております。

(広報委員会)



 「超巨大雷スーパーボルト!謎の“対消滅”を追え」

超巨大雷「スーパーボルト」が引き起こす驚天動地のサイエンスに迫る。冬の日本海は、小型核兵器にも迫るパワーを持つ冬の雷が発生する世界的ホットスポット。その雷雲の中で、原子が次々と別の原子に変身!さらに、物質がこの宇宙から忽然と消え去る「対消滅」という超常現象が起きていることが発見された。一体、何が起きているのか?市民も協力した大観測プロジェクトに密着!4Kハイスピード撮影で物理学最大級のナゾに迫る。
   番組HPより


鴨川事務局長は
冬季雷の解説、高校生スプライトコミュニティーの解説などを解説する予定です。

ぜひお見逃しなく!!

(広報委員会)


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中部科学技術センター 季刊広報誌 CSTC NEWS 236号の表紙


中部科学技術センター 季刊広報誌 CSTC NEWS 236号 2021.01 Winter
p.18に、古田理事の実験記事が掲載されております。

古田理事は
“認定NPO法人富士山測候所を活用する会“の理事、
また“NPO 法人ガリレオ工房”の理事でもあります。
 
 季刊広報誌(CSTC NEWS)とは??
 
 中部地域の産業発展と科学技術普及に取り組む中部科学技術センターの事業案内、活動報告などを広く提供しています。 また、イベントなどの参加者も募集いたします。(HPより)


236-18_s
↑ クリックすると記事が鮮明に表示されます。


古田理事から記事について、以下のご連絡を頂きました。
 
 中部科学技術センターから依頼された第3回講演で、
 タイトルは
「富士山のテッペンとボクの手のひら
~日本一高い所と平地の違いをみんなで体験しよう♪~」 
中部サイエンスネットワーク科学技術週間記念講演会として、
2019年4月20日に名古屋市科学館のステージで行った講演の一コマで、
記事にある写真は、ブロワーで大きな風船を空中に留めている場面です。

富士山頂では、
ピンポン玉や発泡スチロール球を、
ヘアドライヤーからの冷風で上げる実験を行いました。

古田理事は
自然のふるまいに気づき、気づきの奥にある摂理を
探る手づくり実験を工夫する魅力を伝えようとしています。

~ 自然を探る 自然のつながりを探る 自分も自然そのもの~
という言葉が、とても印象に残りハッとさせられます。

ぜひご覧ください!!

(広報委員会)




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「第6回ふじのくに地域・大学フォーラム」開催のお知らせです。

【フォーラムの概要】
 日時 令和3年2月13日(土) 10:00~17:00まで
 開催方法 オンライン開催(Zoomウェビナー及びYoutubeライブ配信)
  申込 下記HPの専用フォームから直接お申し込みください
 このフォーラムで
「富士山噴火予測を目的とした省電力型地磁気観測の通年実証実験」
と題して、長尾理事が
富士山地磁気観測の講演をします。

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↑クリックすると拡大表示されます。

事前申し込みが必要となります。

プログラムや申し込み方法など
詳細についてはHPをご覧ください。

ぜひご参加ください。

(広報委員会)


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2020年12月26日(土曜日)に
「高高度発光現象の同時観測」に関する研究会
(通称「高校生のスプライト研究会」)が
オンラインで開催されました。

今回、NPO関係参加者は、鴨川事務局長と鈴木智幸博士の二人でした。

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鴨川事務局長と鈴木博士による講義がありました。


スプライトとはご存知でしょうか??
(某メーカーの飲料水を思い浮かぶ方もいらっしゃると思いますが・・・
 残念ながら違います・・)




 スプライトとは??

 雷雲と地表間の雷放電の際,雷雲上方の成層圏や
 中間圏でさまざまなタイプの放電発光現象が発生することが最近分かってきた.
 それらは過渡的発光現象(TLE:TransientLuminousEvent)と総称される.
その中の最も代表的な発光現象はスプライト(Sprite)
と呼ばれる中間圏発光現象である.
 
  無題

標高が高く落雷の多い、
また建物が周りにない富士山は
絶好のスプライト観測所としても活用できるのです。

無題
富士山頂から撮影した落雷の様子。


9時から17時まで
各高校の研究の説明や意見交換などで
とても充実した1日となりました。


(広報委員会)





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