太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2021年03月

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2021年2月28日 13時00分~15時30分
「静岡で知っておきたい地震と火山と防災」
主催:静岡県立大学グローバル地域センター、共催:東海大学海洋研究所
オンライン配信されました。

この講演はYou tubeでも配信されております。


長尾理事と鴨川専務理事が講演しました。
講 演 1 「自然災害と感染症の複合災害にどう備える?」
  東海大学海洋研究所 教授 長尾年恭

講 演 2 「静岡で気をつけるべき自然災害」
  グローバル地域センター 特任准教授 鴨川仁

対 談 「台所にあるモノが、家族の危機を救う!」
  イラストレーター/防災士 草野かおる
  出版プロデュース/編集者 山田洋子

全体討論  コーディネーター 
  グローバル地域センター 特任准教授 楠城一嘉

聴講は、静岡県在中・在勤でなくてもOKとのことで
参加申し込みをして聞いてみました。

とても役に立つ情報満載の講演を聞くことが出来ました。

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本NPOの会員でもある
お馴染みの楠城先生の名司会で
長尾理事、鴨川理事の講演が行われました。

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長尾理事の講演は、地震予知の話。

ミュンヘンの保険会社の査定において
日本で飛びぬけてリスクの高いのは
東京と横浜である現実・・・。

地震の複合災害
ブラックアウト(10割停電)と関連して・・
火力発電所は自力だけでは発電を復帰できない。

仮にブラックアウトしてしまった場合、
東京電力管内では火力発電所を再稼働させるため、
小規模の水力発電所→大きな水力発電所→火力発電所と
順次稼働させて発電量を増やしていかないと
火力発電所は単独では稼働できない。

上記の理由から
ブラックアウトから復旧するためだけでも
東京電力管内では数日間は掛かる・・・
(※ 発電所の被害がない場合を想定。)

・・など「案外知られていない」知識が一杯。

防災関係者の方は
映画「シン・ゴジラ」を是非の防災映画としてみて欲しい!!
(官邸やトップの初動の混乱は、まさにリアルで役に立つ!!」)
など、話題満載の講演でした。

最後に・・・
地震や津波について正しい知識を持って欲しいとのことでした。


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コロナ禍においての避難についてなどのお話もされました。



続いて、鴨川理事の講演。
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①津波について
津波予報のやり方と限界、家庭津波観測網から駿河湾が抜けていること、など。

②火山噴火について
宝永火山と宝永地震、地磁気連続観測を太郎坊で昨年始めたことなど。

③極端気象について
原因の一つが積乱雲(雷雲)で、近年雷も増えていることなど・・、

盛りだくさんのお話の上に、
尾池和夫先生を中心とした「地震火山予報士」の設立へ向けての動画もあり、
内容の濃い講演でした。

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鴨川理事の講演の中にはNPOの活動も含まれていました。

後半は
イラストレーター草野かおる氏と編集者山田洋子氏の対談。

災害時の冷蔵庫の中身の利用や、携帯トイレの使い方など
聞いていると多くのの部分が、
富士山頂での研究者たちの生活と
あまり変わらないような気もしました。

若しかしたら、
富士山測候所で研究すると、
非常時に強くなるかもしれないですね。

コロナ感染対策を加味した災害時の対応は、
今年の富士山頂の観測にも応用できるのではないかと思いました。

日曜日の午後の講演で健闘された
長尾理事と鴨川事務局長
お疲れ様でした。


(広報委員会)





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第14回 成果報告会 申し込みHP


「認定NPO法人 富士山測候所を活用する会」の
 第14回 成果報告会  
 2021年3月28日(日)13時より開催いたします。
 無料です!!
 
 ZOOMを利用したオンライン発表となります。
 ご参加にあたり、ZOOMアプリのインストールが必要です。
 
 事前申し込み制です。当発表では、視聴者の皆様の顔は映りません。


この成果報告会 プログラムは以下の通りです。
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↑クリックすると画像が拡大表示されます。
この成果報告会は、
色々なジャンルからの 富士山測候所を活用した研究内容、

また、
学生からベテラン研究者と
発表者も幅広いのです!!

13時から16時25分の
3時間25分も??長い(^-^;
と、思われるかもしれません。
しかし・・・・

聴講されるとわかりますが・・・・
時間が経つのもすっかり忘れて
“アッ”という間です!!

ぜひ申し込み頂き、ご聴講ください~

(広報委員会)



三浦先生
東京理科大学 三浦和彦教授(本NPOの理事長)


東京理科大学 研究推進機構総合研究院
“ 大気科学研究部門 ”
の第5回成果報告会 が
3月13日、13:00-18:30 zoomで行われました。

主催:東京理科大学 研究推進機構総合研究院 大気科学研究部門
共催:認定NPO法人 富士山測候所を活用する会

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報告会のレジュメ

 
 大気科学研究部門とは?
 
 都市・海洋・山岳大気における観測により、大気汚染、気候変動について研究しております。南関東のPM2.5の環境基準達成率はいまだ低く、自由対流圏と都市大気では雲生成プロセスが異なる。これらの原因を解明するために、都市・山岳・海洋・越境大気を対象に、それらの相互作用も含め研究します。  HPより


2011年に三浦教授が部門長として、
東京理科大学の中で始められた、
山岳大気研究会に始まる10年間の観測を中心とした研究報告の集大成です。

三浦先生より
「コロナ禍にも関わらず参加者は学生5名を含め30名でした。
おかげさまで大気科学研究部門最後の集会を盛大に終えることができました。
改めて御礼申し上げます。」
との、メールを頂きました。


前半、化学的アプローチのセッションでは、加藤理事や大河内理事の講演がありました。
大河内講演1


大河内講演
早稲田大学 大河内博教授(本NPO 副理事長) 講演の様子。


三浦教授の最後の報告会とのことで、
謝辞を追加する方も続出。

長田謝辞
名古屋大長田教授の謝辞


15時からのコーヒーブレークでは全員の集合写真を撮りました。

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参加者全員集合の写真

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後半のプログラム




後半の「物理的アプローチ」は小林理事を皮切りに
三浦理事長が締めくくりました。
10年間のまとめと、今後についての報告もありました。

まとめ

今後


18時より、アドバイザリーの
藤田慎一先生、中島映至先生、植松光夫先生の「総評」がありました。

この10年間の成果を振り返り、
「継続は力」を再確認し、
三浦教授の貢献へのねぎらいと今後への展望がのべられました。

19時からはzoom懇親会で、
卒業生の家族も含めた和気あいあいの集いが(。。。おそらく22時ごろまで)

全ての司会を引き受けられた三浦教授の超人ぶりに脱帽の一日でした。

(広報委員会)

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グリーンテクノロジー 2021年3月号の表紙

「クリーンテクノロジー 」2021年3月号に
本NPOの大河内副理事長の記事が掲載されております。

 

  クリーンテクノロジーとは?

  発展と応用分野の拡張の時代にあるクリーンテクノロジーの総合専門誌です。
 毎号、クリーンテクノロジーの最新情報を、その研究・調査・企画設計から建設・維持・メンテナンスにいたるまで、ソフトとハードの両面にわたって、実際に役立つかたちで皆様にお届けしてまいります。
        HPより


記事の内容は、

特集:マイクロプラスチックごみを考える
「空飛ぶマイクロプラスチックを富士山頂で捕まえる」

 大気中マイクロプラスチックに関するこれまでの知見を整理し、
富士山頂で大気中マイクロプラスチックを観測する意義を紹介しております。


ご興味のある方は、ぜひご覧ください☆

(広報委員会)




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環境省「環境研究総合推進費」のHPより

当NPO 大河内副理事長より

「大気中マイクロプラスチック研究で
令和3年度 環境総合推進費に採択されました。
富士山頂での本格的な観測を進めます!!」

とても嬉しいご報告を頂きました!!


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↑画像をクリックすると大きく表示されます。




 環境研究総合推進費とは?

 環境研究総合推進費は、気候変動問題への対応、循環型社会の実現、自然環境との共生、環境リスク管理等による安全の確保など、持続可能な社会構築のための環境政策の推進にとって不可欠な科学的知見の集積及び技術開発の促進を目的として、環境分野のほぼ全領域にわたる研究開発を実施しています。  
                      環境省HPより



採択された研究課題名は
「大気中マイクロプラスチックの実態解明と健康影響評価」です!!

おめでとうございます!

(広報委員会)


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