太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

2021年04月

表紙


2021年1月に 「山と溪谷社」から
ドキュメント『山小屋とコロナ禍』~山小屋の(未来)を展望する~
が、緊急出版されました。

目次
「ドキュメント 山小屋とコロナ禍」の “目次”

 本書では多くの山小屋を取材し、実情をレポートする。
山小屋は今後も存続できるのか? そして私たち登山者は
どんな協力が出来るのか解決の糸口を探る。

と、帯の惹句にあるように、
“コロナ禍” において、山小屋の危機を感じた編集者により
急遽出版されたものでした。

また
 3月19日に「書評」と「訂正」が発表されました。


 コロナ禍により、営業継続の危機に瀕している日本の山小屋。山小屋主人の肉声を多数取材し、山小屋存続のヒントを探る。

2020年、「コロナ禍」により、大半の山小屋が、定員を大幅に減らしての「営業継続」か、もしくは「休業」のいずれかの選択を余儀なくされた。
営業継続を選択した山小屋のほとんどが、売上は激減しながら、感染対策に多大な労力を強いられた。

その結果、民間経営の山小屋の多くが、営業継続の危機に陥っている。

山小屋は、ただ登山者を泊めるだけの存在ではない。

登山道整備、トイレやキャンプ指定地の管理、悪天候やケガ・病気などの際の避難場所、そして遭難救助の拠点にもなるなど、さまざまな公的な役割も担っている。
山小屋が営業をやめてしまえば、荒れた登山道を歩かざるをえなくなり、山小屋やテントを利用しての縦走ができなくなり、遭難者は増え……、と、登山愛好者にとってよいことは何ひとつない。

本書は、山小屋が2020年のシーズンをどのように過ごしたのか、多くの山小屋を取材し、実情をレポートする。

そして今後、山小屋はどうしたら存続できるのか?

私たち登山者は、山小屋存続のためにどんな協力ができるのか?そのヒントを探る。

[登場する小屋]
黒百合ヒュッテ(八ヶ岳)、高見石小屋(八ヶ岳)、池の平小屋(北アルプス)、北岳肩の小屋(南アルプス)、甲斐駒ヶ岳七丈小屋(南アルプス)、薬師沢小屋(北アルプス)、マナスル山荘本館(入笠山)、両俣小屋(南アルプス)、真砂沢ロッジ(北アルプス)、ほか。
「山と渓谷」(2021年4月号)に載った書評より。
修正部分については、このブログの下に掲載させて頂きます。


今年の私たちNPOの山頂管理には
この本の知識を参考書として
是非とも活用させて頂きます!!

「今年の富士山観測は例年とどこが違うか?」
「コロナ禍のなかでも安全に活動するにはどうすればよいか??」
という疑問を持たれる方には、必読の書です。

それと同時に、山小屋と登山家の危機を共感して、
山頂班とスムーズな協力関係が持てるようになるでしょう。

また関係者のみなさまだけでなく、
広く読んで、安全な登山をしましょう!

(広報委員会)


 山と渓谷社による修正部分

お詫びと訂正

ヤマケイ新書『ドキュメント 山小屋とコロナ禍』(初版)に、多くの誤植や間違いがありました。お詫びいたします。そのうち主な訂正箇所を、以下に列記させていただきます。


<目次>

× 北アルプス山小屋友好会 ○ 北アルプス山小屋友交会 


P117 5行目> 以下の文章が抜けていました。太字部分を追加します。

そして、自宅の裏に山があり登山ができるという環境の人は限られており、多くの場合、登山は自宅を発ち、移動(旅行)をして、山岳地域に到着し登る。そう考えた場合、 


P123 5行目> 太字部分を訂正・追加します。

×八ヶ岳連峰にある33の山小屋が所属

○八ヶ岳にある34の山小屋と施設が所属


P125 5行目と6行目の間> 以下の文を追加します。

 カラフルな色使いでイラストを描きデザインしてくれたのは、佐藤の仕事仲間であるイラストレーターの大野舞さんだ。かなり無理なお願いだったのにも関わらず、私たちの考えや気持ちを汲んでくれた。おかげで、多くの方々に愛されるポスターが出来上がった。大野さんは何というかわからないが、私たちにとっては、チームメイトである。


P139 1行目> 太字部分を追加します。

感染も含めて乾燥させるのが


P144の最終行~P1451行目>

× 新型コロナウイルスの感染対策に限らず感染予防策に留意すべき場面である。

新型コロナウイルスに限らず、標準的な感染予防に留意すべき場面である。


P145> 図表内の文字が一部読めなくなっていました。下記の太字部分を追加します。

清掃する順番を決めている(トイレが最後) 


P192 12行目> 以下の文を削除します。

このような状況では、山小屋で働きたいという若者が減ってくるのもいたしかたありません。


P210 本文の1行目>、太字部分を追加します。

指定管理受託者制度

 


無題
SONYの「ELTRES」のHPより

「富士山での広域観測や長期観測の通信手段
ソニーのLPWA、ELTRESの活用」と題して
SONY「ELTRES」の4月7日のブログに、
富士山測候所を活用した共同研究が掲載されました。

  
  SONY「ELTRES」とは??
 IoTネットワークにご利用いただける
新しいLPWA(Low Power Wide Area)の無線通信規格です。
長距離安定通信、高速移動体通信、低消費電力という3つの大きな特徴を活かして、様々なセンサーで取得した情報を広範囲に効率よく収集することができ、新たなユースケースにもご利用いただけます。HPより


無題

 
 ELTRESの長距離通信を活かせる代表的なシチュエーションとして、富士山が思い浮かびます。その中で、認定NPO法人「富士山測候所を活用する会」から、ELTRESを活用しての共同実験のお話があり、色々な実験をしましたので、
今回はその取り組みについてお伝えしたいと思います。

 富士山測候所は、標高3776mの富士山最高峰の剣ヶ峰にあり、元々は気象観測所としてスタートしました。1932年から通年観測が始まり、職員が常駐する世界一高い観測所として活動していましたが、様々な観測技術の向上で2004年から無人観測が始まり、現在、認定NPO法人「富士山測候所を活用する会」が気象庁からこの建物を借用して、夏期の期間に全国から400人の研究者が訪れて、山頂でしか得られないデータを観測しています。  
  HPより

無題


富士山測候所の活動の課題や
越冬連続通信の取り組み、
富士山頂での火山性ガス越冬モニタリングシステムの構築
などデータや表を交えて詳しく紹介されております。

ぜひご覧ください。

(広報委員会)


NPO広報スタッフが偶然にも撮影に成功しました!!
2021年4月8日 18:42   スカイツリーから南へ3kmの地点より撮影

2021年4月8日(木)にスカイツリーから発生した放電、
上向き雷放電の様子です。

わずか1秒間もない(?)のですが、貴重な瞬間を捉えました!!

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屋内でもカミナリは、とっても怖いです・・・。
しかしながら、
ご経験された方はご存知だと思いますが、
山で雷に会う恐ろしさは・・・・・

特に
孤立峰である富士山の雷は半端ではなく、
被っているヘルメットの下で、髪の毛が逆立つと言われています。

山での建設工事や観測では、
落雷が、大きな障害になっています。

そのため
富士山での雷研究を始めたのが、
2008年 鴨川仁・鳥居建夫グループです。
(詳しくは『よみがえる富士山測候所』p133をご参照ください)

その後、
避雷技術を研究する安本勝・佐々木一哉グループと合体して、
多くの成果を上げており、NPO研究の中で活発な研究グループの一つです。

富士山測候所を
将来世界の雷研究のメッカにしよう!!というのが本NPOの一つの目標です。
(本NPO鴨川事務局長:談)

日本で発生する春から秋にかけて起きる雷(夏季雷)の
殆どは下向きのリーダーが出る落雷。

しかし、
ごくごく僅かですが地面からリーダーが発生する
上向き雷放電が発生することがあります。

富士山のような山岳でも
上向き雷放電は度々発生します。

詳しくは、
下記の成果報告会の報告書をご覧ください。
無題


安本勝(富士山環境研究センター);鴨川仁(静岡県立大学);佐々木一哉(弘前大学);土器屋由紀子(富士山環境研究センター)

また鴨川事務局長による
~日本最高地点、富士山測候所での「カミナリ」研究について~
(↑上記リンクは動画です) も、ぜひご覧ください。

(広報委員会)


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気候危機を考える若者の作詞とパフォーマンス
「クライメート・スピークス」のイベントで
5月16日(日) 国立環境研究所の野村さんが
オンラインで環境・気候に関するレクチャーされます。

無題

 
 クライメート・スピークスとは??

 詩作とパフォーマンスによって、気候危機をクリエイティブに訴えるアートプログラムです。これは、ニューヨークの非営利団体 Climate Museum が2018年に立ち上げた同名のプロジェクトをモデルとしています。10代の若者たちが、気候変動とそれが社会に与える影響を学び、地球の今と未来へのメッセージを自らの言葉で綴り、思いを込めて朗読する! 私たち、特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センターは、その姿にインスパイアされ、東京での開催を企画しました。(HPより)


“地球温暖化”と“詩作”、
“サイエンス”と“アート”の融合された
ドキドキ・ワクワクする企画です!!

この企画は、
以前ブログで紹介させて頂いた
環境総合誌BIOCITYが協力しております。
(環境総合誌BIOCITYで掲載された富士山での研究記事についてはこちら

参加条件等ありますので、
詳しくはHPを必ずご確認の上お申込みください。

(広報委員会)


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花冷えの3月25日、鴨川事務局長とNYジオフィールド社の2名が太郎坊に到着。

前夜から御殿場事務所に泊まり込んでいた鴨川事務局長の立会いの下に、
運び込んだ資材の組み立てが始まりました。

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太郎坊観測タワーとは
2020年度・年賀寄附金
「日本の自然環境・生活環境を保全するための
富士山頂における越境大気汚染物質の観測事業」
の一環として行われたものです。

折からのコロナ禍中山頂の施設が使えないと言う条件で、関係者が知恵を絞って、
昨年12月にはドローンの観測を行いましたが、
その中で、大気電気関連の連続的観測のため、
8mの観測鉄塔を設置したものです。

予算の範囲内で、
最大のパーフォーマンスを得るために計画されたもので,
2.5mの支持三角台に8mの高さのアルミ柱から成って居り、
各種センサーを搭載できます。

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スコリアの地面に、
環境保護のためコンクリートの土台を作らないで
設置するための工夫がなされています。

年度末の3月ですが、周辺の観測機器への影響などを考え、
また最も効率の良い観測環境を考慮した周到な準備の下に、
設置作業は10時にスタートして、
16時42分に無事に終了しました。

春とはいえ、
1300mの太郎坊はまだ冬の寒さです。
NYジオフィールドのみなさん、
鴨川事務局長お疲れ様でした。

今後このタワーから、
様々な観測データ(気象測器、ライブカメラ、大気電場など)が
発信されることを楽しみにしています。

(広報委員会)

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