太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

2021年04月

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花冷えの3月25日、鴨川事務局長とNYジオフィールド社の2名が太郎坊に到着。

前夜から御殿場事務所に泊まり込んでいた鴨川事務局長の立会いの下に、
運び込んだ資材の組み立てが始まりました。

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太郎坊観測タワーとは
2020年度・年賀寄附金
「日本の自然環境・生活環境を保全するための
富士山頂における越境大気汚染物質の観測事業」
の一環として行われたものです。

折からのコロナ禍中山頂の施設が使えないと言う条件で、関係者が知恵を絞って、
昨年12月にはドローンの観測を行いましたが、
その中で、大気電気関連の連続的観測のため、
8mの観測鉄塔を設置したものです。

予算の範囲内で、
最大のパーフォーマンスを得るために計画されたもので,
2.5mの支持三角台に8mの高さのアルミ柱から成って居り、
各種センサーを搭載できます。

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スコリアの地面に、
環境保護のためコンクリートの土台を作らないで
設置するための工夫がなされています。

年度末の3月ですが、周辺の観測機器への影響などを考え、
また最も効率の良い観測環境を考慮した周到な準備の下に、
設置作業は10時にスタートして、
16時42分に無事に終了しました。

春とはいえ、
1300mの太郎坊はまだ冬の寒さです。
NYジオフィールドのみなさん、
鴨川事務局長お疲れ様でした。

今後このタワーから、
様々な観測データ(気象測器、ライブカメラ、大気電場など)が
発信されることを楽しみにしています。

(広報委員会)

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静岡新聞の記事

本NPOの「第14回成果報告会」が、
3月28日にオンラインで開催されました


その報告会の記事が、3月30日(火)
静岡新聞の“ワイドしずおか“に掲載されました。

なお
同記事が“あなたの静岡新聞”
インターネット記事でも掲載されております!!
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気になる記事全文は、
こちらをクリックしてください。

(広報委員会)



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「第14回 成果報告会」の講演予稿集 

2021年3月28日(日) 13時~16時30分まで
認定NPO法人 富士山測候所を活用する会の
「第14回 成果報告会」が行われました。

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成果報告会のニュースリリース


2020年度は富士山頂での夏季観測が中止になりましたが、
太郎坊基地や御殿場基地事務所での観測結果や、
富士山頂で測定した過去15年間に渡るデータを活用した
「大気(富士山頂)」、「大気(富士山麓)」、「雷・噴火など」の
3つのセッションで構成された16件に及ぶ発表となりました。

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加藤俊吾成果報告会実行委員長からの
開会宣言から始まり、
続いて三浦和彦理事長の開会の挨拶、
そして2020年度観測の概要を
皆巳幸也副実行委員長が説明しました。


リモートで山頂通年観測が行われている国立環境研・野村渉平博士の報告です。
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コロナ禍による大陸の産業活動の低下の証拠が
見られる地点を探して日本のいくつかの観測地点のデータを調べましたが、
富士山以外の観測地点では、はっきりせず
“富士山頂が最良の観測地点“であることの証明になりました。

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大河内博副理事長によるこれまでの観測のまとめ
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このほか、三浦和彦理事長、鴨川仁事務局長、和田龍一理事によっても、
わかりやすいまとめの講演と最近のトピックスが話されました。


講演の中には、学生による発表(発表時間10分)もありました。
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ドローン観測に関する石川翔さん(早稲田大)の発表
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富士山での大気中マイクロプラスチック観測に関する報告 趙鶴立さん(早稲田大)

学生の発表は合計6件ありました。

続いて
静岡県立大学 鈴木智幸さんは、
2013年以来の富士山頂と宇宙の間の発光現象について報告。
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その一部で、「青天の霹靂」のメカニズムの解説がありました。
雷観測と避雷技術(安本勝氏ほか)の開発における富士山の有用性が再確認されました。


2020年スタートした長尾年恭理事らによる太郎坊での地磁気観測。
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今後、山頂でも地磁気観測が行われるとのことで、
最後に報告された加藤俊吾理事の火山性ガスの測定と
併せて富士火山の噴火予知への利用が期待されます。

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鴨川仁副実行委員長の最後の挨拶に、
富士山頂だけでなく、御殿場基地事務所なども観測サイトとして
活用に有用であるお話もありました。


参加者は、77名と大盛況でした!!
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(参加者の一部の方の写真)掲載させて頂きました。ありがとうございます。

富士山という同じフィールドで
多岐にわたる分野の研究の成果を集中的に
聴けるという充実した時間となりました。

次年度の成果報告会も楽しみとなる
有意義な時間となりました。

(広報委員会)

なお、最後に広報委員会からお詫びとお願いです。
予稿集の表紙に入れ忘れた会議の期日を下記のように追加お願いします。

<期日:令和3年(2021年)3月28日:13:00-16:25(オンライン開催)>

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富士山頂で雲水化学の研究をしていた新さん (現在:JAXA勤務)

またまた嬉しいニュースが飛び込んできました☆

本NPOの大河内副理事長(早稲田大学)より
「 当研究室卒業生で,
富士山頂で雲水化学の研究をしていた
新さん(7期生)がJAXAの書籍に掲載されました。」
と、ご連絡を頂きました。


JAXAの書籍『宇宙のがっこう』(138-142ページ)
「先輩たちからのメッセージ」インタビュー
新さんの記事が掲載されております。

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 ~自己紹介・この仕事につくきっかけ~

幼い頃から身の回りの環境問題に興味があり、
将来は地球環境問題の改善にかかわれるような仕事をしたいと思っていました。
そこで、大学では化学を専攻し、
大学院では富士山で発生する雲や雨、雪に溶け込んだ化学物質を分析して日本上空にアジア大陸から流入する越境大気汚染の影響評価を行っていました。
JAXAが運用している地球観測衛星では宇宙から大気中の二酸化炭素濃度や雲の発生状況などを地球規模で観測できるということを知り、JAXAで地球観測衛星の開発や地球観測データを用いた研究がしたいと思ったのがJAXAに入ったきっかけです。

 JAXAの書籍『宇宙のがっこう』先輩からのメッセージ HPより


新さんの
“小さな頃の環境問題への関心が今に”
という想いが、
将来の仕事に繋がる学生さんの素敵なお知らせを頂きました☆

嬉しいニュースをありがとうございます。
益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

(広報委員会)


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