太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2021年07月


三浦理事長から昨朝、頂いたメールです。
”今日は「八戸特派大使」としてご案内させていただきます。

青森県など4道県の縄文遺跡17カ所がユネスコの世界文化遺産に登録されました。

青森県では三内丸山遺跡の知名度は高いですが、
八戸の是川遺跡はあまりご存知ないと思います。

7月28日の朝日新聞、朝刊 天声人語に紹介がありましたので、添付いたします。

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(天声人語)JOMON:朝日新聞デジタル (asahi.com)より


また、是川遺跡のHPは
です。

 
国の重要無形民俗文化財「八戸三社大祭」(はちのへさんしゃたいさい)が、

2016年12月1日には、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録されて以来です。
コロナ禍が治ったら、ぜひ、八戸にいらしてください”


何と本NPO理事長の三浦先生は、
「八戸特派大使」だったのです!!
(そういえば、昨年のクラウドファンディングで
八戸の方からたくさんご寄付をいただきましたね)

認定NPO法人富士山測候所を活用する会は
ユネスコ文化遺産の一つ「富士山」の一角にあります。

これから2つの「文化遺産」とのお付き合いが
始まる理事長にお祝いを兼ねて、ご紹介いたしました!!

(広報委員会)

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2021年7月3日 富士山頂にて (撮影者:山頂班 横山班長 )

7月3日、開所したばかりの山頂で、やっと晴れた一日、横山勝丘班長から送られた写真です。
以前にも、インスタグラムに、蝶や、コガネムシなどをご紹介したことがありましたが、
(2017/7/12(蝶)、2017/8/7(蝶)、2018/7/21(ツノアオカメムシ)、2018/8/7(とんぼ)、
2018/8/22(カメノコテンテントウ)、2018/8/9(テントウムシ)、2019/8/11(カミキリムシ?)
蝉はNPOが夏季観測を始めるようになって初めてです。

夏でも氷点下以下になる山頂で、昆虫が生息しているとはいるとは考えられません。
どうやってここまで来たのでしょう?

気象庁の有人観測の時代に補虫網で捕まえた人が居ると、
先輩から教えられて調べたところ、
当時の測候所員・伊藤定旦氏が句誌「海廊」に「山頂こぼれ話」として書いておられるのを見つけました。

 ”1968年~1970年の6月から9月までの間、大陸から移動性高気圧に乗って日本に到達する浮塵子(うんか)を捕らえる目的で、山頂勤務のかたわら、捕虫網で昆虫の採取を行ったが、山頂で昆虫が見られるのは気温が零度以上で天気の良い風の穏やかな日と言うごく常識的な結論となり、採取した昆虫は、トンボ、チョウ、カミキリ、ハチ、アブ等約五十種類程で、これらは麓に生息するものが上昇気流に押し上げられて強制的に山頂へ運ばれて来たと考えられ、期待した浮塵子の類は見ることは出来なかった”

との結論です。

この蝉もやはり上昇気流で持ち上げられたものでしょうか?

交代下山直前の7月11日に横山班長にもう一度問い合わせたところ、

”あのセミは生きていましたよ。その後どうなったかはわかりませんが。
あの日が一番夏を感じる天気でしたが、それからはひたすら雨続きでした。”
とのことです。

今年の夏季観測は、梅雨明けを迎えてこれから忙しい時期になります。
2年ぶりの観測、しかもコロナ禍の最中ということで、
安全にはいつも以上に気を遣う毎日です。

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部屋を掃除する山頂班 “コロナ対策バッチリの対応が行われています。” 

また、思いがけない「お客さん(昆虫)」が来てくれることを祈りながら・・・
安心安全に夏期観測をしております。


(広報委員会)




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  山頂浅間大社入口

2年ぶりに山頂へ到着した鴨川専務理事(雷チームのリーダー)
「コロナ自粛で体が鈍りすぎ。疲れました」
とのことですが、無事午後早い時間に到着。
以下・埼玉県・環境科学国際センター・
村田浩太郎さんの写真をもとにご紹介します。

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 富士宮口登山道

昨夜から御殿場事務所に宿泊した鴨川、村田の両人は10時ごろ、
富士宮登山口から山頂へ向けて出発。
山頂は、ここ数日強風で例年より人が少ないと岩崎山頂班長の情報でしたが、
昨日、解禁になった富士宮口登山道はまずまずのお天気。
確かに、登山者少ないですね。

しかし、8合目辺りから雲に入り
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  残雪の登山道は霧が巻いていました

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  9合目萬年荘雪山荘

例年、人だかりのしている九合目の萬年雪山荘も霧の中で閑散としています。

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  富士宮口山頂浅間大社奥宮

その後少し霧が晴れて富士宮口山頂・浅間大社奥宮につきました。


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 例年、暑中見舞いのスタンプでお世話になる山頂の富士山郵便局も休業のお知らせ。

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  コノシロ池
山頂に毎年、雪解け水が溜まってできる水たまりですが、「コノシロ(鮗)池」という立派な名前がついています。
気象庁時代には、初めての勤務の時「先輩に言われて釣り道具を持って登った」という人が居たなどジョークに
使われていたそうです。8月になるとほとんど消滅します。


神社付近の「コノシロ池」は泥で濁っていました
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しかし剣が峰には日差しもあって、晴れてきました。

2年ぶりに山頂にたどり着いた2人にはこれから、明日の下山までの短時間で片づけなければならない仕事ー測定装置の設定、可能準備などなどーが山積です。
低い気圧の上に今年は、マスクをかけて、あまり大声を出せない中での細かい作業が始まります。

(広報委員会)

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全登協ニュース“2021年7月号“の表紙


全登協ニュース 2021年7月号の「随想」に
大河内副理事長の記事が掲載されました。

  全登協ニュースとは??

 (一社)全国登録教習機関協会の活動状況、会員の動向、関係法令の改正等登録教習機関に有益な情報を発信します。

今回の「随想」の大河内副理事長の記事のテーマは
「地球大気環境の変化を富士山頂で監視する:
新型コロナウィルスとマイクロプラスチック」 です!!

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こちらの広報紙は、
会員・厚生労働省(各地方労働局・労働基準監督署)その他関係団体にて
配布しておりますので、是非お読みください。

なお、こちらの「随想」は
3回のシリーズで構成されているとのことなので、
残り2回も楽しみです。

(広報委員会)

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オンライン・ポスター賞を受けて喜びの矢田崇将さん

第29回 環境化学討論会
(2021年6月1日~3日)が行われました。
主催 : 一般社団法人 日本環境化学会 (Japan Society for Environmental Chemistry)
後援 : 大阪府,兵庫県,摂南大学
協力: RSC(英国王立化学会),SETAC Japan
テーマ: 環境化学的アプローチから考える健康と防災
オンラインと会場での
ハイブリッド方式で行われいました。

こちらの討論会において、
何と15件もありました!!

最優秀発表賞に2名、受賞しました。

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学部・短大・高専の部門では、
早稲田大学 阪口 悠宇さんが、エルガ・ラボウォーター賞を受賞、
首都圏近郊山間部における渓流水を通じた微量金属元素の流出挙動と大気沈着の影響評価(4) 

*阪口 悠宇 1、大河内 博 1、浅見 匠洋 1、森田 雄介 1、西村 寿々美 1、中野 孝教 1、井川 学 2、佐瀬 裕之 3、諸橋 将雪 3
(1. 早稲田大学、2. 神奈川大学 、3. アジア大気汚染研究センター)


早稲田大学 博士前期課程(修士)矢田崇将さんが
オンライン・ポスター賞(ウエリントンラボラトリージャパン賞)を受賞しました。
富士山体を利用した大気境界層上層および自由対流圏に
おける酸性ガスおよびエアロゾルの長期観測 (5)

*矢田 崇将 1、大河内 博 1、大力 充雄 1、速水 洋 1、勝見 尚也 2、皆巳 幸也 2、小林 拓 3、三浦 和 彦 4,11、加藤 俊吾 5、和田 龍一 6、竹内 政樹 7、戸田 敬 8、米持 真一 9、荒井 豊明 10、福島 颯 太 10、土器屋 由紀子 11、畠山 史郎
  ( 1 早稲田大学、2 石川県立大学、3 山梨大学、4 東京理科大学、 5 東京都立大学、6 帝京科学大学、7 徳島大学、8 熊本大学、9 埼玉県環境科学国際センター、10 トラン ステック(株)、11 富士山環境研究センター)

富士山関係の研究発表についての発表は
矢田さんの他に4件ありました。

【英語発表】
Chemistry of local heavy rainfall in mountainous regions (LHRM) and impact assessment of air pollutants
○Sumika YONETO1, Hiroshi OKOCHI1, Tomoki KAJIKAWA1, Shungo KATO2, Kazuhiko MIURA3,13, Yoshihiro YAMADA14, Manabu IGAWA4, Takaya IWASAKI5, Kei TODA6, Yoshiyuki TAKAHASHI7, Hideyuki SHIMIZU7, Hiroyuki SASE8, Kotaro MURATA9, Masahide AIKAWA10, Hiroaki YAGOH11, Masatoshi KURIBAYASHI12, Takanori NAKANO15 
(1Waseda University, 2Tokyo Metropolitan University, 3Tokyo University of Science, 4Kanagawa University, 5Ochanomizu University, 6Kumamoto University, 7National Institute for Environmental Studies, 8Asia Center for Air Pollution Research, 9University of Shizuoka, 10The University of Kitakyushu, 11Niigata Prefectural Institute of Public Health and Environmental Sciences, 12Nagano Environmental Conservation Research Institute, 13Laboratory for Environmental Research at Mount Fuji, 14Kagawa University, 15Research Institute for Humanity and Nature)    

【日本語発表】
日本の山間部森林域における雲水沈着量の推計 (1)
○王一澤1,大河内博1,井川学2,高橋善幸3,家合浩明4,栗林正樹5,(1早稲田大学,2神奈川大学,3国立環境研究所,4新潟県保健環境科学研究所, 5長野県環境保全研究所)    

光熱変換赤外分光法(O-PTIR)を用いた冬季富士山南東麓における大気中マイクロプラスチック観測
〇趙鶴立1、大河内博1、吉田昇永1、速水洋1、勝見尚也2、竹内政樹3、宮崎あかね4、緒方祐子5、板谷庸平5、小林華栄6、浦山憲雄6、新居田恭弘7、高田秀重8 (1早稲田大学、2石川県立大学、3 徳島大学、4日本女子大学、5柴田科学株式会社、6日本サーマル・コンサルティング、7パーキンエルマージャパン、8東京農工大学)

森林由来一次・二次有機エアロゾルの動態と豪雨形成に及ぼす影響(1)
○篠崎大樹1,大河内博1,呉本道1,長谷川朝香1,村上周平1,速水洋1,戸田敬2,宮崎あかね3(1早稲田大学,2熊本大学,3日本女子大学)    

おめでとうございます!!

(広報委員会)

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