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第38回エアロゾル科学・技術研究討論会の要旨



第38回エアロゾル科学・技術研究討論会
2021年8月26日(木)・27日(金)両日オンライン開催されました。

第38回エアロゾル科学・技術研究討論会

主催:日本エアロゾル学会
共催: 静電気学会,日本気象学会,日本空気清浄協会,日本大気電気学会,日本粉体工業技術協会,日本保健物理学会
協賛: 応用物理学会,化学工学会,空気調和・衛生工学会,室内環境学会,大気環境学会,日本産業衛生学会,日本防菌防黴学会,粉体工学会


そのトップの26日、
A会場「閉鎖空間のエアロゾル感染リスク1」で大河内副理事長の講演でした。


大河内タイトル

「講演時間に富士山頂にいるため、
電波が不安定な可能性があり、録画で失礼します」
という大河内副理事長の聞きなれた声で前振りが入りました。


大河内

大気中マイクロプラスチックに関する、最新の広範囲な研究の紹介が行われました。
富士山頂での研究にも触れられていました。

27日の大気化学
「エアロゾルの長期変動と気候影響2」のセッションのトップは三浦理事長でした。
三浦タイトル

太郎坊のライダー観測でおなじみの矢吹正教京大助教の司会で、
1980年以来の長期観測を、都市(東京理科大)と山岳(富士山頂)を中心に、測定法に始まり・・

三浦富士装置三浦富士データ三浦太郎坊装置
三浦結論

長期変動の実態が詳しく報告されました。講演後、竹下秀准教授(東海大)などを含めた活発な質疑応答が行われました。

午後のB会場 大気エアロゾル4セッションでは、
2021年3月卒業の木村駿さんのデータを中心に、三浦理事長の講演がありました。
木村タイトル

 IPCC第6次評価で「温暖化は疑いなく人間活動の影響である」を受けてのデータ解析でしたが、
小林拓理事の司会で、富士山の観測ということもあり、
「なぜ富士山で観測するか」も含めたリラックスした議論や、原圭一郎福岡大助教の質問がありました。
木村結論


ここからはおまけ(番外編)です。
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18時から行われたzoom懇親会の後で、
ACPM2017でお世話になった名古屋大学・長田和雄教授の主催の、
「お祝いパーティー(zoom)」がありました。

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古い会員の方は覚えておられるでしょうか?
「芙蓉の新風Vol.7(2013)」に「雲をつかんで、微粒子の変化を調べる」
を執筆された上田さんは、当時バリバリの富士山研究者でした。

無題
芙蓉の新風Vol.7(2013)


2012年12月11日のブログには、御殿場で行われた富士山測候所80周年記念集会で、上田さんがNPOの研究者を代表して講演を行い、とても好評で、旧職員の皆さんが集会の名でNPOにカンパして下さった懐かしい記事もあります。

その後、当時の研究を発展させて、今回の奨励賞受賞になっています。
2児の母でもある上田さんのご活躍は嬉しいですね。

このパーティーには、これまでに富士山で研究された松木篤金沢大准教授や岩本洋子広島大准教授、森樹大東大特任助教
のお顔も見えて、
ちょっとした「富士山観測」同窓会でした。

富士山研究者のますますのご活躍を祈ります。

(広報委員会)