太郎坊のそよ風

認定NPO法人 富士山測候所を活用する会 オフィシャルブログ

2022年03月

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南齋勉実行委員長によると
正式には89名の参加者を得て大成功に終わりました。
一時的なものを含めると105個ものアカウントからアクセスがあったとか。
リモートの会議としてはびっくりとのことです。
スタート

この熱気の中で13時ジャストにスタートしました。
三浦和彦理事長の開会あいさつに続き、鴨川専務理事・事務局長の
2021年度夏期観測の総括
続いて、第一部「大気を診る」の5件の講演。
南齋座長のもと、制限時間いっぱいに詰め込まれた新しい情報と質疑応答が行われました。
都立大の大学院生・矢田茂久さんの太郎坊観測の纏めの講演に始まり、
矢田講演タイトル


野村講演タイトル

2年越しのバッテリーを継続させた国立環境研究所野村渉平さんの講演には
富士山が唯一、コロナ禍の影響をCO2濃度変化で示したデータが示されました。

和田龍一理事、埼玉環境科学国際センター米持真一さんの講演では
2020年の太郎坊での集中観測の結果も踏まえた
2021年の山頂の窒素化合物データとの比較、
通年観測の検討、上空越境汚染の指標としてのPM1の特性把握など、
富士山を活用したグローバルな大気汚染観測へ向けての議論が深化されました。

大河内講演タイトル
2019年から始められたマイクロプラスチックというホットな話題
に関する大河内博副理事長の講演でこのセッションを締めくくりました。

休憩をはさんで、14時25分に
全員集合後撮影したのが上の写真です。
続いて、今年の新し試み「富士山測候所取材余話」が
村田浩太郎副実行委員長の司会で始まりました。

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最初に、富士山頂で大河内先生の仕事を取材されたRKB毎日放送の後藤弘之氏のお話で、
大変分かりやすいスライドと
難しい話をどうやって伝えようかと工夫された熱意が伝わりました。

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2番目は、静岡第一テレビの小野澤玲奈氏が取材者の
目線での要望などをわかりやすくまとめて話され、
ニュースリリースの利用など、私達にとって
大変役に立つ情報を提供して下さいました。

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 さらに、鴨川専務理事の「遠距離通勤」と「ウラ撮れちゃいました」取材の

「される側」からの経験談で、予定された時間いっぱい、

研究発表とは一味違った熱心な議論が続き、

最後に村田副委員長が「広報委員会の活動のご紹介」を行いました。

休憩時間に食い込んでしまいましたが、多くの方が続けてご参加下さっていました。

 

村田広報委員会

引き続き後半の第2部

「雲や塵を掴む」(座長:加藤俊吾理事)
このタイトルのセッションが本成果報告会に作られたのは今年が初めてで、
若い二人のオーガナイザーのおかげです。
南斉講演タイトル

雨の微細構造の研究として雲粒1滴ごとに採取する
新しい方法を導入した南齋実行委員長の講演や
村田講演タイトル
降水のもとになる氷晶核の生成への富士山堆積物の影響を調べた
田副実行委員長の研究発表が、
これまでNPOの中核として取り組まれている2つのトピックであ
大河内理事グループの大学院生王一澤さんの雲水観測と
三浦和彦
理事長の微粒子および雲凝結核観測の発表に加わりました。
新しく作られたセッションで今後の論文発表へとつながることが期待されます。

第3部「防災:すごい現象」(座長:和田龍一理事)
このセッションが充実してきたのは、本NPO15年の実績と言えるでしょうか?
激甚気象の一つとして問題になっている集中豪雨について
山岳地帯での研究が大河内副理事長グループによって報告されました。
米戸、大河内講演タイトル

続いて、加藤理事、長尾年恭理事による火山噴火予知の報告は

「いつ起こってもおかしくない」富士山噴火への
NPOの取り組みを示しています。
長尾講演タイトル

このセッションで最も多かった雷に関する報告は、

まさに今や本NPO「お家芸」ともいえる

雷に関する多面的な研究の成果です。


鴨川専務理事による2021年8月18日に
NPOの観測史上初め
て捉えた測候所への落雷や
静岡県立大学鈴木智幸さんのブルースタ
ーターという
捉えることが難しい放電現象などNPO山頂班との
携もばっちりに得られた成果についての報告があり、

安本講演タイトル

安本勝・研究センター研究員は、上向き雷としての詳細を報告し、
今後の避雷方針の提案も行いました。
最後のセッションでしたが、ほとんど退場者なしの盛況でした。
加藤クロージング

最後に加藤俊吾学術科学委員長から、本講演会への感謝と、
夏期観測の裏方として、慣れないコロナ対策に頑張られた山頂班への
感謝がのべられて、
春先にしては「熱い」充実した午後が終わりました。

(広報委員会)


認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。

早稲田オープン

2022年3月8日~3月15日まで

早稲田オープン・イノベーション・フォーラムが開催されています!


こちらに
大河内副理事長が参加しております!

  

早稲田オープン・イノベーション・フォーラムとは?

早稲田大学の研究シーズ、産学連携の成果、成功ベンチャー、上場前ベンチャー、起業検討中の研究者・学生技術シーズを紹介すると共に、産業界、ベンチャー、大学研究者、学生が一堂に会するマッチングの場を提供する産学官連携イベントです。

WOIを通じて、産学連携・人材育成・知財創出・ベンチャー育成を統合的に推進する早稲田オープン・イノベーション・エコシステムの実現を目指します。

                WEBより 

 


大河内先生
大河内副理事長の紹介ページ!

 

色々な方と繋がれるというとても興味深い企画となっております。

一般の方も参加できますので、

ぜひ一度体験されてはいかがでしょうか?

 

(広報委員会)

 

 

 

 

 

   認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。


20220323


3/23(水) 10:00~12:00に
WEBセミナー
『空飛ぶマイクロプラスチック』
~プラスチック大気汚染~
主催:生活クラブ生協静岡 志太支店
講演:静岡県藤枝市

大河内副理事長が講演します!

対象は中学生以上なので、
ちょっと科学が苦手かも?という方にも
わかりやすい内容になっていると思います。

ぜひご聴講ください!!
なお申し込みは2022年3月20日までとなっております。

詳しくはこちらのページにも掲載されておりますので、ご覧ください。



(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。




いよいよ成果報告会まで、20時間を切りました。
報告会実行委員長と副委員長抱負をお届けします。
南齋先生

  ・・・Zoomでのリモート開催ではありますが、皆様の素晴らしい成果のご報告と、闊達なご議論を、どうぞよろしくお願いいたします。 (予稿集、ご挨拶より)
さらに一言
「いよいよ明日になりました!
興味をそそられる話題ばかりですので,自身の発表もありますが,全力で楽しみたいと思います!」
15回成果報告会実行委員長・南齋 勉(静岡理工科大学)




村田さん

村田副実行委員長からも一言
「富士山でしかできない研究の話を一緒に楽しみましょう。
裏で発表タイマーを操りつつ、私も頑張って発表します!

今年は研究発表のみの成果報告会とは趣向を変えて、
富士山測候所での活動を取り上げていただいた、
「魔法の素材が舞う〜プラスチック大気汚染〜」のRKB毎日放送から後藤弘之氏
「new every. しずおか」の静岡第一テレビから小野澤玲奈氏
の御二方にご講演していただきます。
今年色々なテレビに出演された鴨川事務局長からもお話が聞けるかもしれません。
メディアの方の視点での富士山測候所の研究活動や取材余話をどうぞお楽しみに!」

15回成果報告会副実行委員長・村田浩太郎(埼玉県環境科学国際センター)


みなさま、奮ってご参加ください!!

(広報委員会)



認定NPO法人富士山測候所を活用する会とは

2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
つなぐ研究の手助けをどうぞよろしくお願いいたします。

本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。



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夏を迎えて活気づく富士山頂。一般の登山客に混じって、測候所のあちこちでNPOの夏期観測の準備がはじまった・・・。太郎坊から観測機材、食料などを荷上げするブルドーザ、その荷物を手分けして庁舎に運び上げる山頂班と研究者。庁舎内では、学生らが荷物を開梱して機材のセッティング・・・いつもの夏の富士山頂の風景だ。


事務局に置いてあった『富士山測候所の模型』は、暫く間修複のため製作者の元に里帰りしていましたが、この度約2ヶ月にわたる「令和の大修理」が完了しました。

このジオラマの初代(今回のものは初代をお化粧直ししたものです)が2010年に事務所に現れた時は、来訪者が目を見張ったものです。「NPOのやる気を感じた」と言った気象庁の方がいたとか。山頂へ行ったことのない方にも、測候所の説明に役立っていました。

とはいえ、これまでは測候所の建物の説明には使えたものの、山頂でのNPOの活動全体をわかってもらうには不十分でした。「夏を迎えて活発に動き始めた富士山頂の風景を再現したい」・・・今回の修復は温めていた構想を実現するいいチャンスとなりました。

まず、着手したのは標高を5cm(約10メートル相当)嵩上げすること。ダンボールを10枚使い、それまではなかった馬の背の登山道やお鉢めぐりの登山道もジオラマに入るようになりました。これで山頂活動でロジスティックスの一端ー大量の物資の運搬補給を担うイグラさんの運転するブルドーザーが、新たなピースとして加わりました。富士山でも最も急こう配といわれる「馬の背」をよじ登るブルドーザの登場により、全体に「動き」がでてきたようです。

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馬の背の急坂を力強く登るブルドーザー。後続する登山者の様子からは、馬の背の「強風」が吹き荒れている様子がでているでしょうか。なお、防護柵は木綿糸をボンドで固めてつくりました。

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模型の縮尺は200分の1なので、フィギュアの身長は8mm~9mm。パステルカラーの絵の具で着色するときは、筆のほかに爪楊枝を使用しています。フィギュアは数えたら全部で65体ありました。

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ブルドーザの到着を迎える山頂班と研究者。右側は到着した荷物を測候所に運び上げているところ。ジオラマでは大きなアリが角砂糖を運んでいるよう。

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担ぎ上げた荷物は円形の1号庁舎の螺旋階段経由で2階へ。2階では学生さんたちが荷物の開梱にとりかかるところです。1号庁舎の玄関前には下山のために揃った学生一行とそれを見送る岩崎山頂班長。会報『芙蓉の新風』の表紙を飾ったシーンを参考にしました。

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3号庁舎のダクトにはインレットの取り付けがはじまっています。ダクトの中に入っている人物のモデルは和田理事(帝京科学大学)。さらに北側の水槽の下の二人は、自立電源による越冬観測実施のための作業をしている様子です。

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大沢崩れの急崖を望む西側に回ると、アース・ドクターこと、早稲田大学大河内副理事長のグループと帝京科学大学和田理事のグループが大気中に存在する微量な物質の観測研究をしています。

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正面にはNPO活動の中核を担うふたりの理事…日本一高所の岩の上に立ってNPOの活動全体を俯瞰している鴨川専務理事(静岡県立大学)と測定器を背負って移動しながらSO2-H2S モニタリングしている加藤理事(東京都立大学)…を配しました。

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1号庁舎の屋根はとりはずして中の2階部分が見えるようになっています。屋根は現在の平たいもの(上)と2001年までのレーダードームが乗ったもの(下)の2つがあります。

ジオラマはアクリルケースに入れてありますが、持ち運びできるよう手作りの専用キャリングケースもあり、宅配便で送ることもできます。生まれ変わったジオラマをいろいろなところで使っていただけたらうれしいですね。

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縮尺:1/200 サイズ:幅60✕奥行き40✕高さ25 (cm) 材料:紙(ペーパークラフト)

この記事はジオラマの製作者である事務局の元職員・中山良夫氏にお願いして書いて頂いたものを元にしています。

(広報委員会)


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2004年に無人化され、いずれ取り壊しの運命にあった旧富士山測候所。
富士山測候所を活用する会は、この施設を国から借り受け研究・教育の拠点にしようという構想で、2005年に大気化学や高所医学などの研究者が主体となって立ち上げたNPO法人です。

また
富士山頂という厳しい環境の中、その修理費・維持費や、運営費など
年間3000万円という莫大なコストが掛かるのです。

しかしながら、資金面に関しては、
公的補助もなく研究利用費だけで運営しております。

そこで、皆様からご支援、会員になっていただき未来へ
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本NPOは、認定NPO法人(認定NPO法人は全NPOの2%しかない)です。
ご寄付に関しては、控除もありますので詳しくはウェブサイトなどでご確認ください。






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